Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

夢幻 純米 生 トヨニシキ

2011年04月12日 | 日本酒
前回ご紹介した「天上夢幻」から1週間。
今回も、同じ中勇酒造店のお酒です。

【夢幻 純米 生 トヨニシキ】


ラベルも全然違いますね。



精米歩合55%。
お米は書いてませんが、トヨニシキです。

あれ?
ということは・・・、前回の「天上夢幻」と、スペック上は同じということになります。
出荷日だけが違い、前回は22.12、今回は23.3。

ともあれ飲んでみることにしましょう。


上立ち香はふわっと香る米の香り。
吟醸香ではありません。

口に含むと、舌先に酸、次いで広がるように米の旨味。

口の中で転がすと、酸が舌の脇を通るようにして上顎へ。
じわっじわっと、米の旨味が強く感じられてきます。
甘みもじっくりと出てきて、旨味とくっつきます。

喉を通るときに、甘みから渋味が離れて、そのまま余韻を作ります。
鼻に抜ける香りは甘く、舌に残る後口は渋め。
ピリッと最後に辛味で締め。


明らかに【天上夢幻】の同じ仕込みとは全く違う味。
なめらかで、「コク」の光る酒質となっています。

【天上夢幻】のピンッと張ったようなスッキリさも好きだけど、【夢幻】の骨太な旨口酒も好きですね。


アテは「鶏肉と茄子のトマト煮」。