Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

田光 純米吟醸 袋搾り中取り 瓶燗火入れ 備前雄町

2011年10月06日 | 日本酒
北海道旅行の余韻もまだ冷めやらぬ godanism ですが、ブログのほうは平常運転にそろそろ戻したいと思います。
まずは、今年初飲みとなったひやおろしで。

【田光(たびか)】


三重県の早川酒造のお酒。
【早春】が有名なお蔵さんです。



ひやおろしということで、瓶燗火入れ。
酒米は備前雄町、50%精米の純米吟醸酒。
袋搾り、中取りと、いいところを丁寧に造ったお酒ですね。

さっそくレビューにいきましょう。


上立ち香は甘みを感じる吟醸香。
果実感のある香りで、ジューシィさを想像させます。

口に含むと、まずふわっと立ち上がる酸、遅れて旨味。
ぼんやりした輪郭ながら、包み込むような旨味ですね。

口の中で転がすと、酸は顎奥へ移動。
フルーティな含み香とくっついて、果実感を演出します。
とろみのある旨味と、舌の裏側から顔を出した甘みが味わいの主軸。

後口は甘酸で〆。
渋味は余韻に感じられます。
どこまでも優しい口当たりで、尖ったところはありませんね。

いわゆる「ひやおろし」に求められる味とは違い、生酒の良いところを取り出して熟成させたような感じです。
旨いですね。

アテはスモークサーモンのマリネ。