Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

長陽福娘 純米吟醸 雄町 直汲み 無濾過生原酒

2011年07月02日 | 日本酒
7月に入り、いよいよ夏本番のような暑い日が続くようになりました。
こういう陽気が続くと、ビールが飲みたくなります。
日本酒は甘いお酒なので、暑い日に飲むのを敬遠する方も多いかと。
夏に日本酒を飲むのなら、やはりスッキリタイプのお酒や、シュワシュワ発泡タイプがいいですよね。

今回のお酒はスッキリタイプでも発泡タイプでもありませんが、べたつく甘さは一切無いので、夏でも美味しいと想います。

【長陽福娘(ちょうようふくむすめ)】


前々回のエントリでも取り上げたお酒。
今回は雄町100%の純米吟醸酒です。



630kg仕込みの少量生産です。
精米歩合50%、日本酒度+2、酸度1.9。

さっそくレビューに参りたいと想います。


上立ち香はすっきりした吟醸香。
梨のような果実感のある香りです。

口に含むと、まず飛び込んでくるのはピリッとしたガス。
絡まるように酸と甘みも感じられてきます。

口の中で転がすと、ふわっと旨味が広がりますね。
酸は上顎へ移動、甘みは舌の両サイドへ。
果実感を伴った渋味が、発泡とよいバランスです。

後口は甘渋。
鼻に抜ける香りには、直汲みらしいセメ臭が少し感じられますが、気になりません。
キレが非常に良く、余韻ははかなげ。

山田錦の同精米歩合のものに比べると、甘みが落ち着き、ふくらみのある酒質で、バランスが良いです。
うまいですね~。

アテは「水菜・油揚げ・茗荷のお浸し」。