白金自然教育園「春の花」を撮ってみました。6
「ムラサキケマン(紫華鬘)」は日本全土の雑木林や山麓の日陰で湿っぽいところに分布する二年草。華鬘は仏殿の欄間などの装飾具からつけられたようです。 スミレやカタクリなどの植物の種子に付着し、種子をアリに運んでもらうために進化した、脂肪酸、アミノ酸、糖から出来ている化学物質「エライオソーム (Elaiosome)」はこのムラサキケマンにもあるようです。
「ホウチャクソウ(宝鐸草)」はユリ科の日本全国に分布する多年草で、花が寺や仏塔の軒下に下がっている宝鐸(ほうちゃく)という飾りに似ていることからの命名のようです。
「カキドオシ(垣通し)」はシソ科の日本全国に分布する多年草で、全草を乾燥したものは連銭草(れんせんそう)という生薬名で、子供の癇の虫に効くとされる。ダイエット茶とされることもあるようです。
「ヤブタビラコ(藪田平子)」はキク科の多年草で植物で北海道、本州、四国、九州に自生している。仲間のコオニタビラコは春の七草の一つです。
「ラショウモンカズラ(羅生門葛)」はシソ科の本州から九州に分布する多年草で、「渡辺綱」が羅生門で切り落としたの鬼の腕からの命名だそうです。
これは「ヤツデ(八つ手)」の新芽です。なんとなく可愛かったんで撮ってみました。ヤツデはウコギ科の常緑低木で日本古来の植物だそうです。
「ミツバツツジ(三葉躑躅)」はツツジ科の落葉低木で関東地方から近畿地方東部の太平洋側に自生する。今、この文章を書いて気づいたんですが「ツツジ(躑躅)」と言う字は薔薇に匹敵するほど複雑な漢字ですね。