漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

ここだけの秘密(9/19) 仲良しになる秘訣

2008年11月29日 09時56分57秒 | 第11話/ここだけの秘密

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「老嬢」(英語では old maid)なんて言葉は今時使われてないでしょうが、差別用語なんでしょうか?
それから「老嬢」に対して、この話ではウォルポールさんやヒュームさんがそれに相当する人物なのですが、
その状況を言い表す言葉が思い浮かびません。
そういえば、「トリシャン」のトゥビー叔父さんもそうでしたっけね…。

 作者、外見のソフトさとは裏腹に、硬派で頑固な職人気質なので、
実の所、自分の絵に満足できた事なぞはほとんどないのですが、
このページのランズバーグ夫人とハリソンさんの表情については、
なかなか上手く描けているもんだと、文字通りの自画自賛なのでした。


昔の男子たるもの、いい年をして未婚だったとしても、「大義・大志があった」からとか、
「薄命だった恋人のために独身を貫く」とか言い訳ができて、
周りも「美談」として納得とまではいかなくとも、黙認してくれていたりした訳じゃ。

「薄命の恋人のため」というのは今でも通用するんじゃないの?
だって、「愛と死をみつめて」の男の人が結婚したら、
世間からの非難ゴーゴーだったとか、「余命一ヶ月の花嫁」の場合なんて、
ガセの噂が出ただけで大騒ぎ
のようだしね。

でも、「セカチュー」では、何で朔ちゃんがいつまでもヘタレてんのって、
周りの登場人物も、映画やTVを見てる人も心配してたよ。

あれは作り話だから…。

その一方で、「タイタニック」のローズが結婚して、
100歳過ぎまで長生きしても誰も文句言わない
で、そうした方が美談なんだと言う。
戦国大名の家の女子が夫の死後に何度再婚しても、「それでよろし」で済んじまう。
本やTVのドキュメンタリーや、それを基にドラマや映画になったりした、
「亭主を不治の病で亡くした妻の話」の妻がもし再婚しても、
世間は「良かったね。そっとしておいてやろうよ。」と言うんだ!

男の人の場合はホントに何て言うのかなー?

老童かよ?!

ウォルポールさん、ゴシック好きなんて高尚な外観を装っているけど、
結局の所は子供っぽいオタクの年取ったお坊ちゃまなんだから、
それでいいんじゃない?


そして遂にジェイン殿の口から、例の言葉が出ます。
この話、雰囲気全体が淡々としていますが、明日が一応今年アップ分のクライマックスという事になりますな。