―何だか物々しい古風なタイトル。
別に「危機一髪!」でいいぢゃないか
―と思ってはみましたが。
・・・でも、家にある渡辺一夫さん訳の「ガルガンチュワ物語」(岩波文庫)に合わせてみたものですから。
また宗教音楽のタイトルを思わせるような雰囲気もあって、実はどういう事かと分れば、
実に不謹慎なタイトルでもあるのですが。
ともあれ、当時は「水に注意!」と言ってから、窓の下へとある物を撒きました。
マー坊のおかげでハリソンさんは被害をまぬがれましたが、
この被害には、はヴォルテール(1694-1778)作の哲学小説の主人公、
カンディードさんもオランダで(注意なしでいきなり罰として)遭っています。
ところで、ハリソンさんがマー坊に助けてもらっているのに、
「マー坊に対してちょっとカチン☆と来ている。」
―と書いたら、「何でなんだョ!?」と信じがたいですか?
共感や感情移入のしにくい、いわゆる「キラワレる主人公」を作者が書くのも、
受け手が理解と受容するのも難しい所なんですわな。
ある程度の人生経験も必要ですし。
・・・それもあって年齢制限みたいな事も書いてあるんですが。
今回初めてご覧になる方で、第1話からご覧になっていただける方はこちらからどうぞ。
その後、ハリソンがとった奇矯な言動とは・・・?今日の続きは明日。