漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

はぢめてのブチ切れ(6/10) ・・・そしてまたもや転調!

2007年10月21日 10時46分29秒 | 第5話/はぢめてのブチ切れ

 ハリソンさんも、険悪な雰囲気は早いトコ終わらせたいと思ったのか、
突然調性を短調から長調へとスッパリと切り替えてしまいました。

 ・・・まあ、でもハリソンさんが若い頃にリアルタイムで好き好んで聴いていた音楽といえば、
今で言う所の「バロック音楽」ですから、
感受性の強さから、その形式の影響を受けているのかもしれません。
ヴィヴァルディ(1678-1741)やアルビノーニ(1671-1751)などのイタリア系コンチェルトを何曲か聴くと、
どんな感じか分かりやすいかもしれません。当時の英国ではイタリア系音楽が受けていました。


 若くなくなってからは、今で言う所の「前古典派音楽」を聴いているので、
「バロック音楽的明暗対比感情表現」を引きずりつつ、時代の最先端である
「前古典派音楽的多感表現」をも身に付けてしまっているのかもしれません。
大バッハ様の次男坊、カール・フィリップ・エマヌエル(1714-88)が「多感表現」にかけては第一人者だったらしいです。


今回初めてご覧になる方で、第1話からご覧になっていただける方はこちらからどうぞ。

この後、遂にハリソン&マー坊主従に珍事が襲います!
**** なので、一応ご警告をしておきます。
( * 印はカタカナ4文字・英語では12文字ですが、中高生向きの辞書には載っていない単語です。)


〈次回の更新は10月27・28日です。〉