goo blog サービス終了のお知らせ 

 漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

黄昏のエア (2/32) 友の忠告

2009年07月05日 12時41分24秒 | 第14話/黄昏のエア

Copyright © 2009 gmprogect All rights reserved.

* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 16世紀のヘンリー8世の時代に、
英国ではミニチュア・ポートレイトが描かれ始めました。

 当初から親族でない男女間での贈り合いは、
それが小型の物で、 「 貴重品として大事に扱う 」 「 肌身に着ける 」 という事から、
「 愛の証 」 の意味合いを醸していましたから、
ハリソンさん、アラベラさんの細密画を懐中時計の蓋の裏側に貼って、
すっかり舞い上がってしまっています。


 まいけるっち、実はハリソンさんが後で赤っ恥をかかないようにと心配して、
釘を刺しているんですけどね…。

〈 次回の更新は7月11・12日の予定 〉 

 

 

 

黄昏のエア (1/32) おノロケ満載唖然

2009年07月04日 18時33分05秒 | 第14話/黄昏のエア

Copyright © 2009 gmprogect All rights reserved.

* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *


 
 第14話なんですが、作者は最初18ページを予定していました。
BUT,またしても尼将軍様からダメ出し喰らっちゃいました。

 今度の理由は、 「 ハリソンさんのキャラのこっ恥ずかしい部分もちゃんと描け! 」

― との事でした。

 もともと作者のネーム ( 漫画用のラフな下描き ) 帳には有ったエピソードなのですが、

「 物語の真実を変えもしないけれども改めもせず、しかも主人公の名誉を
傷付けるような事をわざわざ描く必要はない。 」

― という、 「 ドン・キホーテ後編 」 第3章にある、ドンキ様のお言葉を根拠に、
ボツにしましたが、尼将軍様によると、

「 これを描かないと、ハリソンさんのお人よしっぷりが強調できないでしょうがっ! 」

「 お人よしエピソードの積み重ねによって、
ハリソンさんの 『 悲劇の生涯 』 への説得力が後々増して来る筈なのっ! 」

「 たとえ受け手側が、ハリソンさんに対して失笑したり、イライラしたとしても断固描くべし! 」

― との事で、まずは6ページひとかたまり分のエピソードが復活したのでした。

 でも、冒頭に11ページも加筆だぜ~。
今日のページだってギリギリだったし、明日のページは実はまだ完成していないんだよな…。
 




第14話 おまけ

2009年06月27日 17時38分36秒 | 第14話/黄昏のエア
Copyright © 2009 gmprogect All rights reserved.

* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 第17話から作画の方は、完全に尼将軍様におまかせする事にしました。

 第17話では、この物語のメイン・ヒロインが登場すると前に書きましたが、 
彼女がその 「 スプレー白薔薇の君 」
もしくは、 「 うなだれた聖母百合の君 」 です。

 彼女、小柄でマッコテ可愛らしい容姿なのですが、
抱っころりんしているのはライオンのお子ちゃまで、
後には、 「 親ライオンさえビビらせた 」 という伝説を轟かせてしまったくらいの、
すごい気の強さの持ち主なのでした。

第14話登場人物紹介

2009年06月27日 17時38分22秒 | 第14話/黄昏のエア


Copyright © 2009 gmprogect All rights reserved.

* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



 「 めぐり逢う魂 」 は、第7話にも書きましたが、
シドニー・ソーホーさんが、60年の年始に発表して、
トリストラム・シャンディさんに売り上げが大負けしてしまったという、
内容はほとんど 「 18世紀英国版冬のソナタ 」 といった純愛小説です。

 アラベラさん、インド在住時代の実らなかった悲しい初恋と、
両親から受け続けた理不尽な仕打ちへの恨みが原因で、
現在の彼女の周りにいる心優しき人達を振り回し、
チョン・ユジンさんのように自覚もなしに 「 魔性の女 」 となってしまっているのでした。

第14話は7月4日 ( 土 ) からの開始予定です。


第14話/黄昏のエア 予告編

2009年06月27日 17時37分59秒 | 第14話/黄昏のエア

Copyright © 2009 gmprogect All rights reserved.

* * * この物語は、基本的にはフィクションです。 * * *



川べりに腰掛けて
遠くに沈む夕陽を
黙って見つめていた
もう二度と恋などしないと

日が暮れて
夕闇も鐘の響く街を
優しく包み込んで
ああ、鳥たちも岸へと帰る

喜びも悲しみも
最後の輝きの中へ
溶けて行く

光る星
ひとり辿る家路
あの橋を渡って



 ハリソンさんは、アラベラさんの書いたこの詩、
「 黄昏のエア ( アリア ) 」 を読み、
果たして彼女が自分に恋をしているのか不安を感じるのでした。