風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

グランドパス

2012-03-20 12:25:12 | バス
     ばあさんのハンドバックは、なぜか中味が多い。
       ポケットやチャックがいっぱいあって、
     いざとなると どこに何を入れたのかわからなくなる。

   先日もバス停に到着したのに、市内乗り放題のグランドパスが、見つからない。

      こういうときに冷静沈着になれないのもばあさんの特性である。
    うろたえて、バックの中身を床にこぼしながら、あわあわあわ、と慌てる。

      ええい、もうこの際ケチなことを言わずに現金で払うわい、
         と覚悟を決めて千円札を取り出すと、
      運転手さんが、ゆっくり探していいですよと言ってくれる。

     地獄に仏とはこのこと、マア、ご親切にと、バックを探るが出て来ない。
         見かねた運転手さんが、ますますご親切に、
      バックごと読みとり器の上に載せてみてくださいという。

            そのようにしてみるがダメ。
     もう一度、載せてみてください、というので、荷物を少し減らしバックを載せたら、
     なんと、チャラ~ンと存在する音がして、その音だけで降車させてもらったのである。
 
      グランドパスは写真を提示しないといけないことになっているから、
        厳密にいえば服務規定に反するのかもしれないが、
     ばあさんはこのご親切にいたく感動して西鉄バスの運転手さんは偉い! 
        とばあさん仲間に言いふらしているのである。
 
           ごめんなさい。


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