バス待ちをしてたら、ご夫婦らしい外国人が不安そうに時刻表をみていた。
どうやら、藤崎へ行きたいらしい。幸い、藤崎行きがすぐに来たので、
表示を指差してオーケー、と教えて一緒に乗車した。
いつ降りたらいいのかと運転手に訊いても要領を得ないようである。
隣席だったので、通路越しに、「ラストストップ」と言ってみた。
通じたかなあと、心配したが、
ご亭主のほうが満面の笑みを浮かべて、ドウモアリガトウゴザイマスと言ってくれた。
ハハん、「終点」と分かったようだと嬉しかった。
ひとつ手前で降りるとき、調子にのって
「バーイ、ネクスト フジサキ」と言ってみた。
ご夫婦で、声をそろえて ドモウアリガトウゴザイマスと言ってくれた。
日本語は 「ドウモアリガトウゴザイマス」のほか知らない様子だった。
降りて振り返ったら、身を乗り出すようにしてバスの中から、
金髪の奥さんが手を振ってくれた。むろん、ノンも振り返した。
カタコトでも通じたので嬉しかった。
そして、また思った。日本語でいくらでも自由に喋れるのに、
家族と、友人と、はたまた他人と、会話を楽しんでいるかなあと。
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