風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

愚痴のつづき

2019-05-16 11:03:48 | バス

  真新しいランドセルを背負った新入生がバス通学する集団と乗り合わせた。

バスは始発で、わたしのように一般の乗客もいる。

 乗り込むや、若い女性教師が、早くすわりなさ~いと号令をかけた。

チビッ子たちはにぎやかに席とりをして座った。

 可愛いわねえ、などと目を細めていた爺さんバアサンは後れをとり、

立ったままである。

 チビッ子たちはまだ幼く、立ったままでは不安定なので、先生が座れというのも

判らぬではない。

しかし、しかし、である。遠足みたいにはしゃぐ子供たちはともかくとして

先生はこれでいいのだろうか。せめて優先席だけは、お年寄りに譲りなさいとか、

オジイサンおばあさんの手荷物だけでも膝の上に預かりなさいとか

こういう場面こそ社会教育にふさわしいのではなかろうか。

 ばあさんの愚痴の種はつきない。

              


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