風子ばあさんのフーフーエッセイ集

ばあさんは先がないから忙しいのである。

相席

2019-08-07 17:17:37 | バス

 バスにひとりで乗ってきたひとは必ず一人がけの席に座る。

ひとりがけの席が埋まっていると、二人がけの席にひとりずつ座る。

あとから乗ってきたひとは立っているか、

すでに横に座っている二人がけの椅子の片方に座ることになる。

 観察していると、このとき、とっさに選ぶのは、

男なら男のとなり、女なら女の隣の席である。

さらに言えば、老人は老人の隣を、若者は若者の隣を選んでいることに気がついた。

 多分みな無意識にそうしているのだろうが、そう思って見ていると面白い。

女は女どうしで、年齢もほぼ近いと見える相手を選ぶ。

 もっと意地悪な見方でみていたら、

どうやら小奇麗な装いどうし、あるいは庶民派どうしと

これもおそらくは無意識な選別がなされているように見受けられた。

 そうしてみると、隣の席に座る人は、

人の振り見て我が身と同じと思えばいいのだと教えられている。

 もうひとつ。男性が座っている席しかない場合、

若いハンサムな男性の横には行きにくい。オジイサンなら気安い。

これは個人的な偏見かな。


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