机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

男鹿和雄画集

2009-02-08 14:50:57 | 楽描き
 今、手元に一冊の画集がある「男鹿和雄画集」である。
 私の物ではない会社の蔵書である。去年の夏に男鹿和雄氏の展覧会があった。その時に展示されていたものが網羅されていてなかなかの見応えである。
 私は展覧会におもむき実際の作品を見ているのだが会場で発売されていた作品集を買うまでにはいたらなかった。
 肉筆に触れるだけで、実物のオーラを浴びるだけで充分だと思ったからである。今あらためて画集を眺めているとあの半年前の感動が甦ってくる。
 アニメの背景画は独特である。水性の不透明絵の具(ポスターカラー・ネオカラー・ガッシュ)を主に描かれていると思われるのだかその技法は様々である。水彩画の透明描法にとらわれる事なく時に油絵の様に時に日本画の様に変幻自在に描かれている。
 背景画は脇役である。主役である登場人物の後ろに控え時に背景画だけのシーンがあったにせよ登場人物の心理描写を表現したにせよ背景画は背景に過ぎず作品の一部でしかない。けっして額縁に飾られた一枚絵と比較される事などありえない。そういう地味なものに人々の感動が集中したのである。
 驚きであるけっして表舞台で語られる事がないではあろう背景画の展覧会が美術館で開催されたのである。古今東西の画家達に負けず劣らずの感動を胸に頂いたのである。
 背景画は昔から興味があった。当然である漫画を書いている以上は避けては通れない。自分でもどう描こうかいつも悩んでいる。この頃はあまり写真や資料にこだわらず記憶で書く様にしている。その方が構図など絵的にいい物ができる様な気がする。
 背景画へのこだわりは幼い頃にもあった様な気がする。ウォルト・ディズニーのアニメの背景画である。キャラクターの素晴らしさ動きのスムーズとあいまって背景画の美しさは幼心にも凄いと思ったものである。
 今、この画集を眺めてはコピーをしている。気に入った絵をA4のコピー紙に鉛筆で描いている。 そうする事が自分のモチベーションを上げる事に役立っている。
 ある程度枚数がたまったら色をつけてみよう。もう随分と筆を持っていない。
 
 絵の具は何を使おう?実はもう決まっている。