机の上

我、机の上に散らかった日々雑多な趣味(イラスト・劇画・CG・模型・HP・生活)の更新記録です。

我が心のヒーロー

2019-02-20 06:09:00 | 映画の味方
 上が四歳、下が二歳の孫達も戦隊ものに興味を持ち始めているようで、去年のクリスマスにあちらの両親からライダーのフィギュアをプレゼントされて喜んでいた。

 以前に職場の若者から質問をされた事がある。
「やはり子供の頃のヒーローは月光仮面ですかね?」
世代的にはそうだが答えはノーである。
残念ながら我が家にはテレビがないうえに月光仮面の放映自体の期間が短命であった為にリアルタイムには観ていないのである。
映画も公開され一、二本観た記憶があるが、子供心にチヤッちい印象でしかなかった。
それにあの頃は時代劇を含めてヒーローものが乱立していたので、しょっちゅう浮気をしていた。

 だからライダーが何十年も続き何十代も引き継がれているのが驚きでならない。
思えば自分の子供と一緒にライダーショーを観にいった事があるし、今また孫達もである。

 すっかり家元制度だし世襲制をおびていて悪く言えば独裁主義である。
その都度デザインも工夫されているが基本は同じである。
年寄りには皆同じに見える。手前勝手だがそれが正直なところだ。

 ミッキーマウスにサザエさんは正義の味方の範疇ではないが、皆子供のヒーローは長生きだ。
おそらくは大人の都合がそにはあり、利権もからんでいるのだろうか。それともライダーそのものアイディアが普遍的であり完成されたものなのだろうか。確かに月光仮面は後にリメイクされたとはいえ、今では忘れ去られている。
月光仮面は誰でしょう。ではなく。
月光仮面は何でしょう。だ。

 仮面にオートバイと基本は変わらないが、月光仮面のコスチュームはやはりダサいのか。子供の頃にも感じてはいた。
あれは、やはり時代劇のセンスなのだろう。黒頭巾や白頭巾はたまた紫頭巾を思わせる。

 ライダーの事はこの位にして次にゆだねるとして、最初に戻ろう。
子供の頃ヒーロー。手前はやはり日活映画である。リアルタイムには小林旭の映画をよく観た。次に観たのが石原裕次郎である。残念ながら赤木圭一郎の映画は後年テレビで観ることとなるのが今の記憶である。

 旭も裕次郎もかっこいいがやはり圭一郎が一番かな。
日活映画は当時も今も国籍不明とか設定がありえないとか嘲笑されているが、画ありきで作られている映画の中の映画なのである。
そのムードは素晴らしく今も時々に観る栄養剤である。

 街中でピストルをドッカンドッカン撃ち合うのは月光仮面も同じだし、大の大人が上げ足を取る映画ではないのだ。あの頃子供には丁度よい映画であった。
斜にピストルを構える赤木圭一郎。あの時ブロマイドを買っておけばよかった。
今、手元に無いのが淋しい。

 さて下の絵であるが映画「霧笛が俺を呼んでいる」を映画の看板風に模している。
似ていないのはわざとである。負け惜しみではない。いつも何か化学反応が偶然起きないか期待して描いている。

 今回も普通に事故もなく終わった。何か偶然にはずみで爆発でも起こってくれれば良かったのだが、中々上達しないものだ。

 日活映画に申し訳ない。