家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

工期はやはり長く――引渡し日、決定

2005年02月03日 | 我が家のスペシャルな事情
 ようやく引渡しとオープンハウスの日程が決まった。
3月12日土曜日、午前から夕方までオープンハウスをした後、引渡しとなる。

着工は昨年7月。当初の引渡し予定日から約1カ月半後ろ倒しとなり、なんと工期はほぼ8ヵ月ということになる。

これは、どう評価すればいいことなのだろう。
言語道断という施主はやっぱりハウスメーカーに流れるのだろう。そして、そういう人はたぶん多数派だ。

我が家の場合、なんとか許容できる余地があった。
まず、当初予定の6カ月半という工期に異論はなかった。ハウスメーカーによるシステマチックな家づくりではないことは十分すぎるほど認識していたからだ。
そして、その後の遅れだが、手を抜いて遅れているのならともかく、手が込んでいて遅れている感があり、やみくもに急がせることはマイナス面を大きくすると思えた。
工期と確実な仕事を天秤にかけると、我が家の場合はあきらかに後者の方が重かった。

もちろん家づくりを一つの事業(私の考え方はここを参考に→)として客観的にみたら、この状況は事業の評価を下げるポイントである。手がかかることまで見越して計画を立てるべきだからだ。自分自身、ぼんくらな事業者としてそうした評価は甘んじて受ける気もある。当然スタッフもその意識でいてもらいたいと思っている。
ただ、家づくりの場合、事業者が消費者でもある。消費者としての立場がそれを許さなかったらシビアな状況も想定されたが、消費者としての我が家は、「ここまできたら」と開き直った心境で妙に家族の意見が合ったため、この部分について顧客満足度的にさほど低い評価にはなっていない。
第三者から見たら、あくまで顧客の個別事情が遅れを許したにすぎないということになろうか。

ややムリヤリに、さらにポジティブなとらえ方をしてみる。
・ 当初予算のままで、多くの職人、管理者を長い期間抱えているということになり、人件費的なお得感がある。(事業者としてのメリット)
・ 家づくりを、過程を楽しむ付加価値までついているものと判断すれば、消費者としてそのサービスを余分に享受したといえる。(消費者としてのメリット)

私は物事について、強引に良い判断をする能力があるようである。そこのところを意識して上記までを読んでいただきたい。