家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

書斎の役割

2005年02月15日 | 我が家のスペシャルな仕様
 「和室の選択」というエントリで少し触れたが、夫婦の部屋の横に小さな書斎を設けた。

書斎というと、何かかっこいい響きがある。堅木で作られた重厚なデスクがあって、リクライニングする革張りの椅子があって・・・ってな感じ。
 我が家のはとてもそんなご立派なものではない。3畳の畳部屋で造作の座卓があり、前後が本棚という書庫的な書斎。こじんまりとしたものである。
 妻が仕事を家に持ち帰ることの多い職業についているため、狭くともこういうスペースが必要だった。

 ただ、この書斎、期待している機能はそれだけではない。
「篭る(こもる)」ことのできる場所としての機能である。

「ひきこもり」ではないが、人間たまには篭りたくなることはある。
いろんなことがわずらわしく感じられ、しばしそれらの呪縛から逃れたいと思うときは私にだってある。また、雑音から開放され、じっくり考え事をしたいときもある。
私の両親との同居生活でがんばってくれている妻にとっても、こうした篭り場(逃げ場)があると気が楽になると思っている。

広辞苑では、書斎を「読書や書き物をするための部屋」としているが、読み書きに関係なく、篭ることのできる部屋としての存在意義もあると思う。
我が家のは狭いだけに、オーソドックスなイメージのリッチな書斎より、「篭り感」は優れているかもしれない。