家づくり、行ったり来たり

ヘンなコダワリを持った家づくりの記録。詳しくは「はじめに」を参照のほど。ログハウスのことやレザークラフトのことも。

普通の家

2005年02月08日 | 家について思ったことなど
 家づくりの場面において、「普通の家でいい」という施主サイドの言葉を聞くことがある。
 「普通の家」ってなんだろう?

「普通の値段(坪単価)の家」
 面積あたり(例えば坪)に換算して世間一般の平均的な価格の家ということ?
「普通の外観の家」
 普通の外観って何? その時代に良く使われている外壁材を使って突飛でないデザインということなのか。
「普通の間取りの家」
 リビング、ダイニングなど共用スペースと、そのほか家族の面子次第で、夫婦寝室、子供部屋などがあること?
「普通の素材の家」
 その時代で一番流通している住宅建材を使っているということか?
「普通の機能の家」
 超高気密・高断熱や最先端の免震機能、ハイテク防犯設備などまでは望まないということ?

「普通」の切り口はいろいろあるうえ、その定義はものすごくむずかしいとしかいいようがない。
施主が「普通の家」を希望しても、ビルダーの「普通の家」は全然違うかもしれない。
同様に、施主が「いい家」を希望しても、ビルダーの「いい家」は全然違うかもしれない。

だから、施主と施工者の間に立つ設計者は、家づくりにおいて、ものすごく重要な役割を持つ存在だと思う。