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双葉町の看板撤去反対!

2015年03月13日 | ニュース

(『東京新聞』2015年3月10日 夕刊より)
 
 3月13日付『東京新聞』朝刊の「こちら特報部」に、双葉町の役場と体育館近くに掲げられた原子力推進に関する2枚の看板を撤去することを決めたとあった。理由は「老朽化に加え、事故後メンテナンスが一切できていないので、錆や腐食が激しい。パネルなどが落下する危険があり、一時帰宅する町民や工事車両の安全を考えて撤去を決めた。標語の内容とは関係ない」(『東京新聞』3月13日)ということだそうである。2015年度の予算案として撤去費用410万円が盛り込まれ、来月9日開催の町議会に提出され、可決されれば8月頃から撤去作業が始まる。
 
 それに対し、小学生のときにこの標語を考案し、優秀賞に選ばれた大沼勇治さんは「標語看板は残すべき」と撤去に反対している。大沼さんは原発事故後、責任を感じて講演やインターネットで「脱原発」を訴え続ける。
 
 この日の新聞記事には大沼さんが標語の一部を改変した手づくりのパネルを掲げた写真が掲載されていた。
 



(写真はいずれも大沼さん本人によるもの)
 
 「脱原発明るい未来のエネルギー」「原子力制御できないエネルギー」そしてもうひとつ「原子力明るい未来…じゃなかった」。
 
 政府の不毛な「復興」という号令のもと、多くの住民が帰宅をあきらめているにもかかわらず、自治体には原発事故を「忘れよう」「小さく見せよう」という意図があると思わざるを得ない。
 
 「一本松」を津波の記憶を残すためにモニュメントにするならば、この看板こそ永久保存すべきではないのか。原爆ドームやアウシュビッツのように負の世界遺産として。


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