久しぶりに湯川トーベンのソロコンサートに行って来た。
コンサートが行われる下北沢の「lete」というライブハウスは、20人ほどで満員になる小さな店だ。
実はこの店、今から30年近くも前のこと、知り合いに友人の店だからと何度か連れて行かれたことがある。そのころはライブハウスではなく、ただのバーだった。
この店に行きつく頃は、いつもかなり酔っぱらっていて、誰のかわからない革ジャンパーを着て帰ってしまい、翌日あわてて返しに行った。ところがその革ジャンパーは結局誰も引き取りに来ず、しばらくして僕の手元に戻って来た。
いささか気まずい思いをしながらも、それからずっと重宝させてもらった。その革ジャンも中年太りで着られなくなり、数年前に手放した。
こちらが忙しかったせいもあるが、トーベンも地方公演が多くて、たまに東京に戻って来てもスケジュールが会わず、本当に久しぶりだ。
地方公演の連続で疲れているだろうに、血色もよく、元気そうだ。
曲の合間のトークの中で、「フォークロックス」のレコーディングが進行中だという情報を聞いた。
「フォークロックス」というのは湯川トーベン、中野督夫、向山テツ、永井ルイという、達者なメンバーが集まった知る人ぞ知る人気バンドだ。
もっとも、トーベンのブログ「風小僧通信」でもちらりと紹介していた。
年内発売はとても無理で、来年だというが何月になることやら。
8時30分から10時30分まで2時間、一人で歌いまくった。実はもうけっこうな年である。物忘れが激しくなり、仲間内では「認知トーベン」なんて呼ばれているそうだ。
思い立って隣の部屋に行き、何のために来たのか忘れる。
「みんなだって、ぜったいあるよね」
何人かが「ナイナイ」。
少し前に演奏した曲を忘れる。昼に食べた物を忘れて、夜また同じ物を食べる。
出演したライブハウスに、必ず何かを忘れると、いつだったか永原元が言ってた。
まあ、年を取れば普通のことだ。
おみやげに、というか、うんざりするほどある酢橘をひと掴み袋に入れて持っていった。
「ウチの庭で採れた酢橘」
「へ~、こんなにいっぱい? 栽培してるの?」
「いや、栽培してるわけじゃないけどね」
友人のY子さんと腹ごしらえにと、来る途中入った讃岐うどんがうまかった。ちょっと量が足りなかったが。
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