NHK BS hiで放送された「風が吹くとき」のアニメを見た。
原作はレイモンド・ブリッグスによるコミックで、篠崎書林から1982年に出版され反響を呼んだ。
その時点で、本国イギリスでは50万部を売っていたベストセラーである。
実はこのアニメ、20年ほど前に日本語版が大島渚監督、森繁久彌・加藤治子の吹き替えによる自主上映版が制作された。(デジタル・リマスター版が7月27日発売 amazon)
しかし、今回のNHKでの放送は字幕だった。
![Kaze1 Kaze1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/1b/55aa7fe7788012793027b3ab5511a6e6.jpg)
![Kaze2 Kaze2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/3b/6671c7ed34a8bebccb6292a2024614f6.jpg)
リタイヤした老夫婦は野中の一軒家で悠々自適の生活を送っていた。
仕事のない夫の興味はテレビや新聞のニュースで送られてくる国際状勢、妻の興味は料理と整理整頓。
折しも第三次世界大戦が勃発する。
しかし、正しい情報はニュースでも伝えられることはなく、政府が発行する、戦争に備えるためのパンフレットはいい加減きわまりない。
田舎に住む老夫婦には、核爆弾とはどういうものなのか、それを知るための情報が伝えられていないのだ。
とくに家事が最優先で世情にまったく疎い妻に、危機感はまったく感じられない。
![Kaze3 Kaze3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/eb/89dfe01acf8f11319c56b7650169061e.jpg)
夫が図書館でもらって来たパンフレットは、家のドアを外してシェルターをつくれという。
日本なら子どもでも信じない欺瞞だが、それを100%信じてしまう。
「政府が発行したものだから間違いない」
いい加減な情報が書かれたパンフレットに従って、夫は準備を始めた。
突然、ニュースが流れ、3分後に敵国からのミサイルが着弾するという。
核ミサイルについての知識などほとんどない老夫婦には、それが着弾することの意味をが理解できず、危機に対する実感がない。
夫は“シェルター”にマットレスやクッションを積み上げ、妻はカーテンの汚れやケーキの焼き具合を心配する。
一瞬、世界が真っ白になる。
核ミサイルが一瞬にして周囲の町や村を消し去った中で、かろうじて老夫婦は生き残るのだが。
「放射能がその辺にあるんじゃないか?」
「何も見えないわよ」
「脚にへんな青いはんてんが出てるわ」
「静脈りゅうというやつだ。年を取るとみんなそれで悩まされるのさ。別に心配いらんよ」
政府の秘密主義による、正しい情報の欠如。
知らされないための無知がいっそう悲劇を呼ぶ。
日本でも一部に「必要以上の残酷さをあおる」と、広島や長崎の活動に反発する輩がいる。
核武装を推進したいグループにとって、核爆弾が残酷であってはならないのだ。
今年、8月6日の広島での祈年式典に会わせ、「ヒロシマの平和を疑う」などという田母神を担ぎ上げた講演会が開かれる。広島では開催の中止を求める行動が起こされているが、「言論の自由」を盾に、強行する気配だ。
言論には自由と同時に責任もあることを知る必要がある。
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原作はレイモンド・ブリッグスによるコミックで、篠崎書林から1982年に出版され反響を呼んだ。
その時点で、本国イギリスでは50万部を売っていたベストセラーである。
実はこのアニメ、20年ほど前に日本語版が大島渚監督、森繁久彌・加藤治子の吹き替えによる自主上映版が制作された。(デジタル・リマスター版が7月27日発売 amazon)
しかし、今回のNHKでの放送は字幕だった。
![Kaze1 Kaze1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/1b/55aa7fe7788012793027b3ab5511a6e6.jpg)
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リタイヤした老夫婦は野中の一軒家で悠々自適の生活を送っていた。
仕事のない夫の興味はテレビや新聞のニュースで送られてくる国際状勢、妻の興味は料理と整理整頓。
折しも第三次世界大戦が勃発する。
しかし、正しい情報はニュースでも伝えられることはなく、政府が発行する、戦争に備えるためのパンフレットはいい加減きわまりない。
田舎に住む老夫婦には、核爆弾とはどういうものなのか、それを知るための情報が伝えられていないのだ。
とくに家事が最優先で世情にまったく疎い妻に、危機感はまったく感じられない。
![Kaze3 Kaze3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/eb/89dfe01acf8f11319c56b7650169061e.jpg)
夫が図書館でもらって来たパンフレットは、家のドアを外してシェルターをつくれという。
日本なら子どもでも信じない欺瞞だが、それを100%信じてしまう。
「政府が発行したものだから間違いない」
いい加減な情報が書かれたパンフレットに従って、夫は準備を始めた。
突然、ニュースが流れ、3分後に敵国からのミサイルが着弾するという。
核ミサイルについての知識などほとんどない老夫婦には、それが着弾することの意味をが理解できず、危機に対する実感がない。
夫は“シェルター”にマットレスやクッションを積み上げ、妻はカーテンの汚れやケーキの焼き具合を心配する。
一瞬、世界が真っ白になる。
核ミサイルが一瞬にして周囲の町や村を消し去った中で、かろうじて老夫婦は生き残るのだが。
「放射能がその辺にあるんじゃないか?」
「何も見えないわよ」
「脚にへんな青いはんてんが出てるわ」
「静脈りゅうというやつだ。年を取るとみんなそれで悩まされるのさ。別に心配いらんよ」
政府の秘密主義による、正しい情報の欠如。
知らされないための無知がいっそう悲劇を呼ぶ。
日本でも一部に「必要以上の残酷さをあおる」と、広島や長崎の活動に反発する輩がいる。
核武装を推進したいグループにとって、核爆弾が残酷であってはならないのだ。
今年、8月6日の広島での祈年式典に会わせ、「ヒロシマの平和を疑う」などという田母神を担ぎ上げた講演会が開かれる。広島では開催の中止を求める行動が起こされているが、「言論の自由」を盾に、強行する気配だ。
言論には自由と同時に責任もあることを知る必要がある。
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