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もう、ほとんど慣例になってしまって、どうしても行かなければ一年が始まらない気がする。
初詣に行こうと行くまいと、時間はおかまいなく過ぎていくものなのだが、行かずにいるとなんだか忘れ物をしたようで気持ちが悪いのだ。
神田明神詣でを始めた数十年前は、今ほど長い行列ができてはいなかったと記憶しているが、最近は1時間ほど並ばなければ神殿にたどり着かない。
アシのYなどは絶対に行かないと言う。
ただひたすら立っているわけだから、時間がもったいないだけでなく、かなり腰にくる。
しかしまあ、この行列に耐えられなくなったら、人生終わりだろうと思っている。
そうした中で、ここ数年姿を見かけなかった薬研掘のおばさんが屋台を出しているのを見つけてほっとする。声をかけようと思ったが、家に七味はうんざりするほどあるし、大変な人込みなので、心の中でおめでとうを言って帰路につく。
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御茶ノ水駅の聖橋口を出て神田明神に行く途中、橋を渡ったところに湯島聖堂がある。
ここにには、近代教育発祥の「昌平坂学問所」があった。
御茶ノ水周辺に数々の大学な集中しているのは、この学問所を起点として起こされたからである。
絵馬はすべて合格祈願だ。
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学問所は、聖橋から見えるこの坂沿いにあった。都心にありながら、人通りの少ない閑静なたたずまいだ。正月だからだ。普段はもう少し人通りがある。
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ドラマや映画でよく見かける、聖橋から御茶ノ水駅を望むアングル。
右が中央・総武線の御茶ノ水駅。手前から斜めに掘り割りを渡るのは、地下鉄丸ノ内線の地上露出部分。丸ノ内線はトンネルが浅いので、ちょっとした起伏で地上から出たり入ったりする。
奥の陸橋は総武線、その向こうは秋葉原。中央線、総武線、地下鉄がワンカットで写り込んだら最高のアングルだが、それを待って撮影するほど物好きではない。
女子高生らしき集団が、このアングルを撮影してキャッキャと騒いでいた。こいつら、「聖地巡礼」に違いない。しかし、「君の名は。」にこのシーンはなかった気がする。何のアニメだろうか。
それにしても何が面白い。