無所属区民派「新春の集い」に参加する。
無所属区民派とは、結柴誠一、新城節子両議員の杉並区議会における会派である。
ふたりがまだ某急進派に属していたときからの付き合いであり、その後その党派を離脱してからすでに9年が経つ。
今年は4月に統一地方選挙が行われ、杉並区議会も4年に一度の選挙になる。
昨年6月には補欠選挙があり、そのときは定数3名に対して11人が立候補している。当選した3名もわずか10か月で改選になるわけだけれど、立候補者は落選してもそのときから選挙運動を行っていることになるので、大変有利だ。
本選の当選ラインは2000票ぐらいである。補選では最下位で落選した候補者でも3000票を超えていて、それが全部本選に反映されるわけではないが、当落線上に上がってくる可能性はある。
それだけ、補選というのは落選候補にとって再起のチャンスになる。
また、今度の選挙では有力政党のあいだで新旧交代や候補者の再編成が行われ、力のある政党はこれまで以上に派手な選挙運動を展開すると思われる。
したがって今年の選挙は、組織的基盤のない無所属議員にとっては大変厳しい。結柴・新城両議員は2011年の前回選挙では上位当選を果たしたが、それでも今回は油断が出来ない。組織票がないから投票率が低くなると確実に不利になるのだ。
区議会の中で、2人の存在はたいへん重要である。
沖縄知事選に見るように、自民党の独裁に対して野党が「オール沖縄」の旗のもと大同団結することで勝利を得、それはこれからの選挙戦略として重要である。
沖縄の山内徳信は、これを「国共合作」という表現した。まあ、中国の国共合作とはいくぶん意味が違うが。
安倍内閣の暴走に対し、野党がばらばらでは太刀打ちできない。1強多弱といわれる政界だが、中小野党が結束すれば大きな力になることが証明されたのが沖縄知事選だ。
自治体が国政にもの申す場合、地方議会も大同団結が絶対必要である。
議会では対立していても、目的が同じ会派同士なら、団結して国政に意見を言えるようにならなければいけない。
そこで、野党連合のとりまとめ役が出来るのが、どの政党にも属さない2人の力である。つまり、2人の力は2人分ではなく、杉並区議会においては数十人分の力をつくり出すことが出来る、大変重要な役割を担っているのである。
今年の「新春の集い」は、席が足りなくなるほど多数の参加があった。後援会のあいだで危機感が広がっている証拠だろう。
参加者の中に脱原発運動の重鎮Yさんの姿が見えた。今年初めて参加したそうだ。以前は杉並区長や世田谷区長も顔を出したのだが、多の政党に気を使ってのことだろう、最近はメッセージが送られてくるだけになったが、それはやむを得まい。
例年以上の盛会だった。しかし、この会が行われた直後に、2人が以前所属していた党派の新年会が、同じ会場で計画されていると言う。そのために時間を延長できず、時間配分の厳しい進行になった。
彼らは「無所属区民派」に多大な対抗意識を持っているので、区民派支持者が時間を間違えてそちらに行ってしまうことを意識してのことか。
鉢合わせがあるかもしれないと思ったが、それはなかった。
多の主立った参加者は、元国立市長の上原公子さん、元参議院議員の円より子さん、他。