ひまわり博士のウンチク

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「正月」の終わり

2015年01月08日 | 日記
 正月期間は「松の内」と呼ばれる。松飾りを飾っておく期間である。かつては「小正月」の1月15日までだったが、世の中がどんどん忙しくなって、いつまでも正月気分ではいられないということなのだろう、現代では「七草」(7日)まで。
 それにしても早い。もう今年も1週間経ってしまった。1年が早いわけだ。 
 
 今朝は起きてすぐに玄関先の松飾りを外した。外した松飾りは小正月に神社で行われる「どんど」で焼かれる。
 鏡餅は11日の「鏡開き」までそのままにしておく。鏡開きで有名なのは、柔道の講道館。道場に飾られた特大の鏡餅を割ってしるこを作り、寒稽古が終わった後で振る舞われる。
 ちなみに、鏡餅を小さくするのに刃物は使わない。正月の神様は刃物が嫌いなので、素手や小槌を使って割る。割った鏡餅は、しるこや雑煮にして食べる。
 
 正月の行事は15日の「小正月」ですべて終わる。小正月とは、女性のための正月である。暮れから正月にかけて、大掃除や正月の準備、来客の接待などで主婦は大変忙しい、そこで元日の大正月(男の正月)に対し、15日に女性を休ませるための小正月が設けられた。かつては嫁いだ娘が里帰りする日でもあった。男性優位な封建時代の風習である。
 同じ日に行われる「どんど」焼きで書き初めを燃やすと字がうまくなると伝えられ、高く舞い上がる程よいとされていた。(ちょっと危険だが)
 
 さて、今日からはもう、松の内ではないので「あけましておめでとう」という挨拶はしない。しかし、たいていの人が1月中は新年最初に会う人には正月の挨拶をしている。まあ、そこは気持ちということで。