ひまわり博士のウンチク

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ブラゼル31・32号、タイガース首位!

2010年07月27日 | スポーツ
 ずっと我慢してたけど、首位になったので、やっぱり一言。
 
 
 もう、このまま行くっきゃない!
 んだけれど…
 
Brazel
(c)デイリースポーツ
 
 天王山が2試合雨で流れて、ちょっと遅れたけれど、予定通りの首位奪回。
 なので、そろそろ言わせてもらおうかと……。
 
 今年、ジャイアンツの優勝はおそらくない。
 ジャイアンツファンには悪いけど、今のジャイアンツはこれから先落ちる一方だろう。
 その理由は、重量打線がすっかり個人プレーに走っていて、つながりを意識していない。
 たまたまつながっても、それは個人プレーがつながっただけで、チームプレーではないからだ。
 とくに、リードされるとどいつもこいつも「俺が決めてやる」的なバッティングをする。
 それが、小笠原やラミレスならともかく、坂本や脇谷、松本までが、「自分が犠牲になる」ことを嫌がって、「絶対生きる」バッティングばかりをする。
 しかも、計算できるピッチャーは東野一人だ。
 これでは、つながりを意識した打線をもつ、阪神・中日には勝てないだろう。
 
 客観的に見ると、最も優勝に近いと思われるチームはドラゴンズだ。悔しいが。
 投打共にバランスがとれていて、こういうチームは後半戦になっても失速しない。
 先発の柱(安藤、能見、岩田)が故障不調にもかかわらず、タイガースがずっと2位をキープしていられたのは、打線がジャイアンツに比肩するくらい強力で、しかも、投手陣の後(セットアップ、クローザー)が安定しているからだ。
 しかし、このままでは、各チームが総力を尽くして戦うことになる終盤に不安が残る。
 
 で、今年の予想。
 今のままの戦力なら、ジャイアンツは3位。
 優勝は、悔しいがドラゴンズ。
 タイガースが優勝するためには、あと二人、計算できる先発が欲しい。
 岩田、能見の復活がベストだが、当てにはできない。
 したがって、だれかが這い上がってくることが絶対に必要だ。
 
 いずれにしろ、後半戦の優勝争いは、巨人・阪神ではなく、中日・阪神になる可能性が高い。
 ジャイアンツ・ファンは、残念!
 
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訃報:早乙女愛さん~「南京1937」

2010年07月27日 | インポート
Saotomeai
 
 元女優の早乙女愛さん(本名・瀬戸口さとみ)が20日、多臓器不全のため米国・シアトルの病院で死去していたことが昨日報道された。
 51歳だそうである。
 普通ならまだまだ女優として活躍できている年齢だ。
 
 彼女のデビューはコミックを映画化した「愛と誠」の早乙女愛役であった。4万人のオーディションの中から選ばれたと伝えられる。
 役名をそのまま芸名にしてデビューした彼女が、次に登場した時には日活ロマンポルノであったからびっくり。
 「そんなのありか!」と思ったものだ。
 次々にセクシーな役柄をこなして、すっかりポルノ女優と化した印象を一変させたのが、表題の中国映画「南京1937」である。
 
Nanking1937
 
 この映画は、1937年、旧日本軍が南京侵攻時に犯した大虐殺事件をテーマにしたものである。
 「南京大虐殺事件」と称され、「アウシュビッツ」「原爆投下」と並んで、第二次世界大戦時における三大戦争犯罪と言われている。
 しかし「南京事件」は、日本軍の証拠隠滅などが原因で、日本側の証拠資料が乏しいために、右翼が中国側の捏造であると主張して、最も神経を尖らせる事件の一つである。

1937_2
 
 この映画で中国人医師の日本人妻として主役を務めた彼女はその直後から、右翼による脅迫に遭い、日本映画界やマスコミからも冷遇され、芸能界から身を引く原因になったとも言われている。

 映画「南京1937」は、1995年に中国で製作された南京大虐殺をテーマにした劇映画で、監督は呉子牛。女優早乙女愛が主人公の中国人医師の日本人妻を好演した。日本人を糾弾するのでなく、中国人と日本人の人間としての「和解」へのメッセージを込めた映画で、中国では「日本人に甘すぎる」、告発性が弱いと批判があった。しかし、そのような映画でも、日本で1998年から劇場公開を始めたところ、6月に横浜で右翼が上映中のスクリーンを切り裂く事件が発生、街宣車が執拗に妨害活動をしたために、中途で上映を打ち切らざるをえなくなった。早乙女愛には右翼から脅迫があり、ボディガードを雇わざるをえなくなったという。さらに彼女はその後日本の映画界からは冷遇されたという話も聞く。(笠原十九司『南京事件論争史』平凡社新書238-239頁)
 
 映画のできそのものは、僕の主観だが、けっして良いとは言えないレベルで、登場する日本兵の台詞や振る舞い、衣装などが不自然で、もう少し何とかならなかったか、という印象ではある。
 事件を引き起こす日本兵の表現は、たしかに甘い。「必殺仕事人」シリーズの悪人の方がよっぽど残虐である。
 しかし、右翼にとってみれば、「南京事件」そのものを否定しているわけだから、放置できない映画だったのだろう。
 もっとも最近は、右翼も賢くなって騒がなくなった。騒ぐことでかえって宣伝になると思ったのだろう。
 したがって、「コーヴ」の騒ぎは久しぶりだ。
 
 日活ロマンポルの時代の早乙女愛作品は、プレミア価格でべらぼうだ。まあ、大枚はたいてまで観たいとは思わないが。
 そのうち、日本映画専門チャンネルで特集を組むだろう。
 
 ご冥福をお祈りする。

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