ひまわり博士のウンチク

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「10%」の価値とは

2010年07月14日 | 国際・政治
 民主党が大敗した。まあ、当然だと思う。
 普天間・辺野古の基地問題は、結局自民党時代に逆戻り。
 この不況のさなかに消費税アップを持ち出す。
 評価が下がらない方が不思議だ。
 
 民主党は基本的に保守なのだから、根源は自民党と同じ。
 ぼくは最初から過剰な期待はしていない。
 ああ、やっぱり、と思うだけだ。
 
 消費税を10%上げるということが、国民にとってどういうことなのか、議員たちはおそらく本当にはわかっていない。
 
 杉並区に「なみすけ商品券」というのがある。アホ山田区長が仕掛けた一時しのぎの子供騙しだが、1万円で千円得するこの商品券を買うのに行列ができ、たちまち売り切れた。
 庶民にとって、「10%」とは行列を作るほどの価値があるのだ。
 
 買い物をするとたまるポイントカードは、1%から5%だ。それでも庶民は必死でためる。
 政治を司る人たちは、そうした事実を知らないのだろう。いや、知っていても、わずかばかりの特典に血道を上げるのか不思議に思っているか、そういう庶民をばかにしているのかもしれない。
 
 電気代をどうやって払おう、月末の支払いをどうしようと苦労しっぱなしの庶民の気持を逆なでするように、消費税の話を持ち出すなど、意識レベルが低すぎる。
 石橋湛山や浅沼稲次郎の清貧を学んで欲しい。
 10円でも安く買い物をしようと、隣町のスーパーまで自転車を跳ばす主婦の気持を理解して欲しい。
 
 同じことが沖縄の基地問題にもいえる。
 沖縄の庶民の気持を実感として捉えていない。
 というより、沖縄の人々を理解することを避けているかのようにさえ感じられる。
 
 平和祈年式典で、日米同盟が大事とばかり、沖縄への負担を「感謝」の一言ですました、菅総理の実感のなさには呆れる。
 国会議事堂の中で安穏と過ごす輩の頭上に、米軍のヘリは落ちてこない、娘や息子が米兵に乱暴されることもない。
 だから実感がない。
 
 鳩山前総理は、「学ぶほどに海兵隊の抑止力の重要性がわかった」という。
 しかし、何がどう重要なのか説明がない。
 
 もうすこし、国民との間の温度差のない人間が政治家になる必要があるのではなかろうか。
 
 それにしても、消費税のことは自民党も同じことを言っているし、約束を守らないことは民主党以上だ。
 それなのに有権者の支持は、民主党から自民党に逆戻りする。
 自民党の亜流の「みんなの党」なるわけのわからない政党に票が集まる。
 日本は国民も意識レベルが低い。
 
 みんなの党?
 「みんな」ってだれとだれだ? 名簿を提出しろ。
 少なくとも、ぼくはその「みんな」の中には入っていないぞ。
 入りたくもないが。
 
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