あんまり美しくないので、写真はナシです。
今日、荻窪駅近くにある「Yクリニック」という医院に、はじめて行ってきました。
何をしに行ったかというと、もちろん診察を受けにです。
「Yクリニック」は決して大きくないのに、内科・小児科・整形・皮膚科とけっこう欲張ってます。
実は数日前から両手中指の爪のわきに傷ができたようになって、そこが化膿。肉が盛り上がった状態でだんだん痛みもひどくなってきました。
バンドエイドで保護しているのですが、いっこうに治る気配がありません。悪性のものとは思えませんが何となく心配。両手中指のまったく同じ場所なんてうす気味悪いじゃありませんか。
切除手術でもされて、大げさに包帯でも巻かれたら仕事になりません。乗り気はしなかったのですが、痛くてキーボードを操作できないので、やむおえず診察を受けることに。
ビルの2階にあるので、階段を上って行くと、入り口からは想像できない、奥がやたら広いビルで、いきつけのN医院より広い。
で、内科・小児科・整形・皮膚科のうちどこを受診したかというと、小児科…なわけありません。肉が盛り上がったりしてるので、整形というのもありなのかなと思いましたが、どうせ医者は一人だろうからと、問診票には皮膚科と書きました。
受付で、ちょっと間違えるとかわいいかなという感じの女性に「どんな具合ですか」と聞かれて、「両手中指の爪のわきが化膿して、肉が盛り上がっていて痛くて、あーだこーだ」と説明してから、「ついでなんですが、顔に湿疹ができてるんで、こっちも診てもらえますか」とお願いしました。
「わかりました、2か所ですね。30分から1時間待ちですので、椅子にかけてお待ちください」と事務的に言います。
まあ、待ち時間としては普通かな、と本を取り出して読みはじめると、20分もしないうちに呼ばれました。
診察室に入ると、若い医者とやや年配の看護婦。いや、恐らく同年輩なのでしょうが、医者と言えば年嵩で、看護婦と言えば若いと思っている観念ですか。もしかすると夫婦なのかも知れません。
その看護婦、張ってあるバンドエイドを引っ張がそうとするので、「ちょっとまって、痛いんではさみで切ってもらえますか」
はさみを借りて自分でやろうとしたら、「これはわたしがやりますから」。
プロとしてのプライドが許さないのか、〈患者にやらせてたまるか〉という、信念みたいなものを感じました。まるで、大阪のお好み焼きやですね。
そのはさみというのが、先端にゴムがはまっていて、バンドエイドの下にすんなりと入らないしろもの。
「普通のはさみの方がいいと思うんですが」
「ごめんなさい、こういうのしかなくて」〈うそつけ〉と思いましたが、痛くはなかったので、そのままやらせておきましたが、悪戦苦闘していました。
プライドを守るのも大変です。
さすがに、剥がすのは自分でやりました。肉が盛り上がった状態を見て、「わあ、痛そう!」〈痛そうじゃない、痛いの!〉
そこではじめて、そばでニコニコしていた医者がよってきました。
「ああ、巻爪ですね。化膿しているのは、傷がついたところにばい菌が入っちゃったんですね。爪がちょっと白くなってますね、爪水虫かな」
「ミズムシですか?」
「そう、白せん菌」
「誰かにうつされたとか」
「いえ、じめじめしたところには、菌がいますから、必ずしもうつされたわけじゃないでしょう。傷が出来たんで入り込んじゃったんですね。でも、もっと奥まで入ると大変ですから、今のうちに治療しといた方がいいです」
「水虫ってことは、他の人や、自分の他の指にうつったりするんでしょうか」
「いえ、100パーセントではありませんが、手にできる水虫は感染力が弱いので、普通の状態で他に感染することはほとんどありません。抗生物質と塗り薬で、2、3日で治ると思います。盛り上がった肉は乾いて固まれば引っ込むかポロリとおっこちます」
「なんだ、そんな簡単なんですか」ぼくは、切除手術をしなければいけないのではと思っていましたから、いささか拍子抜け。
「4日分の薬を出しておきますから、4日経ったら見せに来てください。それから、顔の湿疹でしたね」
「ハイ、このところ、痛風の発作がひどくて、ずっと痛み止めを使っていたので、その副作用ということは考えられませんか?」
「考えられなくはないですね。胃に負担をかける以外の副作用はないはずなのですが、可能性としてゼロではありません。痛み止めをやめても湿疹が出るようでしたら他の原因を疑ってみる必要がありますが、そんなにひどくないので、様子を見ましょう。痒いですか?」
「痒いです。それに、ちょっとカッコ悪いし」
「ははは、じゃあ、塗り薬を出しておきます。1日1回塗ってください」
そんなわけで、薬をもらって自宅に戻りました。
「切除手術はなかったよ、すぐ治るって」とかみさんに報告すると、
「そうか、手術だったら共済からお金が出たのに」だって。
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆あなたの原稿を本にします◆
詳しくはメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
今日、荻窪駅近くにある「Yクリニック」という医院に、はじめて行ってきました。
何をしに行ったかというと、もちろん診察を受けにです。
「Yクリニック」は決して大きくないのに、内科・小児科・整形・皮膚科とけっこう欲張ってます。
実は数日前から両手中指の爪のわきに傷ができたようになって、そこが化膿。肉が盛り上がった状態でだんだん痛みもひどくなってきました。
バンドエイドで保護しているのですが、いっこうに治る気配がありません。悪性のものとは思えませんが何となく心配。両手中指のまったく同じ場所なんてうす気味悪いじゃありませんか。
切除手術でもされて、大げさに包帯でも巻かれたら仕事になりません。乗り気はしなかったのですが、痛くてキーボードを操作できないので、やむおえず診察を受けることに。
ビルの2階にあるので、階段を上って行くと、入り口からは想像できない、奥がやたら広いビルで、いきつけのN医院より広い。
で、内科・小児科・整形・皮膚科のうちどこを受診したかというと、小児科…なわけありません。肉が盛り上がったりしてるので、整形というのもありなのかなと思いましたが、どうせ医者は一人だろうからと、問診票には皮膚科と書きました。
受付で、ちょっと間違えるとかわいいかなという感じの女性に「どんな具合ですか」と聞かれて、「両手中指の爪のわきが化膿して、肉が盛り上がっていて痛くて、あーだこーだ」と説明してから、「ついでなんですが、顔に湿疹ができてるんで、こっちも診てもらえますか」とお願いしました。
「わかりました、2か所ですね。30分から1時間待ちですので、椅子にかけてお待ちください」と事務的に言います。
まあ、待ち時間としては普通かな、と本を取り出して読みはじめると、20分もしないうちに呼ばれました。
診察室に入ると、若い医者とやや年配の看護婦。いや、恐らく同年輩なのでしょうが、医者と言えば年嵩で、看護婦と言えば若いと思っている観念ですか。もしかすると夫婦なのかも知れません。
その看護婦、張ってあるバンドエイドを引っ張がそうとするので、「ちょっとまって、痛いんではさみで切ってもらえますか」
はさみを借りて自分でやろうとしたら、「これはわたしがやりますから」。
プロとしてのプライドが許さないのか、〈患者にやらせてたまるか〉という、信念みたいなものを感じました。まるで、大阪のお好み焼きやですね。
そのはさみというのが、先端にゴムがはまっていて、バンドエイドの下にすんなりと入らないしろもの。
「普通のはさみの方がいいと思うんですが」
「ごめんなさい、こういうのしかなくて」〈うそつけ〉と思いましたが、痛くはなかったので、そのままやらせておきましたが、悪戦苦闘していました。
プライドを守るのも大変です。
さすがに、剥がすのは自分でやりました。肉が盛り上がった状態を見て、「わあ、痛そう!」〈痛そうじゃない、痛いの!〉
そこではじめて、そばでニコニコしていた医者がよってきました。
「ああ、巻爪ですね。化膿しているのは、傷がついたところにばい菌が入っちゃったんですね。爪がちょっと白くなってますね、爪水虫かな」
「ミズムシですか?」
「そう、白せん菌」
「誰かにうつされたとか」
「いえ、じめじめしたところには、菌がいますから、必ずしもうつされたわけじゃないでしょう。傷が出来たんで入り込んじゃったんですね。でも、もっと奥まで入ると大変ですから、今のうちに治療しといた方がいいです」
「水虫ってことは、他の人や、自分の他の指にうつったりするんでしょうか」
「いえ、100パーセントではありませんが、手にできる水虫は感染力が弱いので、普通の状態で他に感染することはほとんどありません。抗生物質と塗り薬で、2、3日で治ると思います。盛り上がった肉は乾いて固まれば引っ込むかポロリとおっこちます」
「なんだ、そんな簡単なんですか」ぼくは、切除手術をしなければいけないのではと思っていましたから、いささか拍子抜け。
「4日分の薬を出しておきますから、4日経ったら見せに来てください。それから、顔の湿疹でしたね」
「ハイ、このところ、痛風の発作がひどくて、ずっと痛み止めを使っていたので、その副作用ということは考えられませんか?」
「考えられなくはないですね。胃に負担をかける以外の副作用はないはずなのですが、可能性としてゼロではありません。痛み止めをやめても湿疹が出るようでしたら他の原因を疑ってみる必要がありますが、そんなにひどくないので、様子を見ましょう。痒いですか?」
「痒いです。それに、ちょっとカッコ悪いし」
「ははは、じゃあ、塗り薬を出しておきます。1日1回塗ってください」
そんなわけで、薬をもらって自宅に戻りました。
「切除手術はなかったよ、すぐ治るって」とかみさんに報告すると、
「そうか、手術だったら共済からお金が出たのに」だって。
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