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ひまわり博士のウンチク

読書・映画・沖縄・脱原発・その他世の中のこと

ちょっとびっくり、ホッと安心

2007年09月18日 | 健康・病気
 あんまり美しくないので、写真はナシです。
 今日、荻窪駅近くにある「Yクリニック」という医院に、はじめて行ってきました。
 何をしに行ったかというと、もちろん診察を受けにです。
 「Yクリニック」は決して大きくないのに、内科・小児科・整形・皮膚科とけっこう欲張ってます。
 
 実は数日前から両手中指の爪のわきに傷ができたようになって、そこが化膿。肉が盛り上がった状態でだんだん痛みもひどくなってきました。
 バンドエイドで保護しているのですが、いっこうに治る気配がありません。悪性のものとは思えませんが何となく心配。両手中指のまったく同じ場所なんてうす気味悪いじゃありませんか。
 切除手術でもされて、大げさに包帯でも巻かれたら仕事になりません。乗り気はしなかったのですが、痛くてキーボードを操作できないので、やむおえず診察を受けることに。

 ビルの2階にあるので、階段を上って行くと、入り口からは想像できない、奥がやたら広いビルで、いきつけのN医院より広い。

 で、内科・小児科・整形・皮膚科のうちどこを受診したかというと、小児科…なわけありません。肉が盛り上がったりしてるので、整形というのもありなのかなと思いましたが、どうせ医者は一人だろうからと、問診票には皮膚科と書きました。

 受付で、ちょっと間違えるとかわいいかなという感じの女性に「どんな具合ですか」と聞かれて、「両手中指の爪のわきが化膿して、肉が盛り上がっていて痛くて、あーだこーだ」と説明してから、「ついでなんですが、顔に湿疹ができてるんで、こっちも診てもらえますか」とお願いしました。
 「わかりました、2か所ですね。30分から1時間待ちですので、椅子にかけてお待ちください」と事務的に言います。
 まあ、待ち時間としては普通かな、と本を取り出して読みはじめると、20分もしないうちに呼ばれました。

 診察室に入ると、若い医者とやや年配の看護婦。いや、恐らく同年輩なのでしょうが、医者と言えば年嵩で、看護婦と言えば若いと思っている観念ですか。もしかすると夫婦なのかも知れません。
 その看護婦、張ってあるバンドエイドを引っ張がそうとするので、「ちょっとまって、痛いんではさみで切ってもらえますか」
 はさみを借りて自分でやろうとしたら、「これはわたしがやりますから」。
 プロとしてのプライドが許さないのか、〈患者にやらせてたまるか〉という、信念みたいなものを感じました。まるで、大阪のお好み焼きやですね。
 そのはさみというのが、先端にゴムがはまっていて、バンドエイドの下にすんなりと入らないしろもの。
 「普通のはさみの方がいいと思うんですが」
 「ごめんなさい、こういうのしかなくて」〈うそつけ〉と思いましたが、痛くはなかったので、そのままやらせておきましたが、悪戦苦闘していました。
 プライドを守るのも大変です。

 さすがに、剥がすのは自分でやりました。肉が盛り上がった状態を見て、「わあ、痛そう!」〈痛そうじゃない、痛いの!〉

 そこではじめて、そばでニコニコしていた医者がよってきました。
 「ああ、巻爪ですね。化膿しているのは、傷がついたところにばい菌が入っちゃったんですね。爪がちょっと白くなってますね、爪水虫かな」
 「ミズムシですか?」
 「そう、白せん菌」
 「誰かにうつされたとか」
 「いえ、じめじめしたところには、菌がいますから、必ずしもうつされたわけじゃないでしょう。傷が出来たんで入り込んじゃったんですね。でも、もっと奥まで入ると大変ですから、今のうちに治療しといた方がいいです」
 「水虫ってことは、他の人や、自分の他の指にうつったりするんでしょうか」
 「いえ、100パーセントではありませんが、手にできる水虫は感染力が弱いので、普通の状態で他に感染することはほとんどありません。抗生物質と塗り薬で、2、3日で治ると思います。盛り上がった肉は乾いて固まれば引っ込むかポロリとおっこちます」
 「なんだ、そんな簡単なんですか」ぼくは、切除手術をしなければいけないのではと思っていましたから、いささか拍子抜け。
 「4日分の薬を出しておきますから、4日経ったら見せに来てください。それから、顔の湿疹でしたね」
 「ハイ、このところ、痛風の発作がひどくて、ずっと痛み止めを使っていたので、その副作用ということは考えられませんか?」
 「考えられなくはないですね。胃に負担をかける以外の副作用はないはずなのですが、可能性としてゼロではありません。痛み止めをやめても湿疹が出るようでしたら他の原因を疑ってみる必要がありますが、そんなにひどくないので、様子を見ましょう。痒いですか?」
 「痒いです。それに、ちょっとカッコ悪いし」
 「ははは、じゃあ、塗り薬を出しておきます。1日1回塗ってください」

 そんなわけで、薬をもらって自宅に戻りました。
 「切除手術はなかったよ、すぐ治るって」とかみさんに報告すると、
 「そうか、手術だったら共済からお金が出たのに」だって。

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足道法のAKIRAさん来訪

2007年08月17日 | 健康・病気
 主にアシのYが担当していますが、足マッサージの本をつくっています。
Sokudoubon
 テーマを変えてシリーズで5冊出す予定の今回2冊目が完成。
 最初が「美肌」で2冊目が「アンチエイジング」。なんのことはない、若返りです。年令に責任を取りたくない人のための本ですね。
 実はこの本、足のマッサージともちょっと違います。どちらかというと、足つぼに近いです。
 ただ、つぼが足先だけではなく、太ももから下の、脚全体にわたっていますから、ほとんど自分でできるのが特徴です。
 退屈な会議の途中や、うるさい上司にガミガミ言われているときも、上手にやれば気付かれません。
 つまり、「いつでもどこでも、かんたんヒーリング」というわけ。
Ashitsubo
 本の中に、アシのY本人が様々な形で度々登場しています。
 本を買って見つけてみてください。

 上の写真のまん中にある地味な本が親本。本名の長澤陽著で創元社から出ています。
 AKIRAさんが中国で学んで、初めて日本に紹介した技法ですが、この創元社版は台湾から翻訳書の出版オファがあったとか。逆輸出ですね。

 今日は、著者のAKIRAさんが仙台から東京に出て来たついでに事務所によってくれました。そして、よってくれたついでに、3冊目の著者校正をお願いしました。ジャンジャン原稿に手を加えているのに、ほとんどOKでとっても助かります。
 ところで、3冊目は「for the couple」、ちょっとドキドキする内容です。お楽しみに。

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「たったひとつの命だから」朗読会in東京
久留米のコミュニティーFMの番組に寄せられた「たったひとつの命だから」という言葉に続けて書かれたたくさんのメッセージ。番組パーソナリティの岩坂浩子さんの朗読と堤朱美さんによるオリジナルのピアノ伴奏の絶妙なコラボレーションで、心洗われるステージをお届けします。
日時:2007年9月30日 (日) PM7:00~9:00
場所:なかのZERO小ホール(JR中央線中野駅徒歩10分)
定員:500人  
会費:当日2000円
お申し込み:お申し込み:地湧社まで電話またはFAX、e-mailにてお申し込みください。
主催:地湧社&ワンライフプロジェクト

東京都千代田区神田北乗物町16
Tel.03-3258-1251 Fax.03-3258-7564
E-mail jiyusha@jiyusha.co.jp

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久しぶりの救急車

2007年08月15日 | 健康・病気
 昨日の午後から痛風の発作が出そうな予感がしていたら、案の定、今朝になってヒジョーにヤバい状態。
 熱が39度近くも出て来ました。
 いつもなら、かみさんに頼んで近所のN医院に特効薬を取りに行ってもらうのですが、19日まで夏休み。
 医者のくせに2週間は休み過ぎだろう。
 N医院ならカルテが残っているので、代理でかみさんが行っても薬を出してくれます。
 無理だと思いつつ、いつも健康診断をやっている城西病院に電話で相談。
 
 「とにかく、歩くことが出来ないんで、薬だけでも処方して欲しいんですが」
 「何とか来ていただかないと薬は出せません…タクシーとか」
 なんともヒジョーに非情なお答え。
 「いや、二階から下りられませんから、タクシーに乗るまでも歩けないんで」
 「じゃあ、救急車を呼んで来てください。救急隊員に城西病院と指定してくれれば来てもらえますから」

 ぼくは、救急車というものは、ほとんど意識がない状態でしか乗ったことがありませんし、実際そういうものだと思っていましたから、一瞬気が引けました。事実、特に必要がないのにタクシーがわりに救急車を呼ぶ人が多いらしくて、救急隊は大忙しだと聞いていましたし。
 「意識正」とか無線で伝えられると、なんだか申し訳ない。

 で、救急車を自分で呼びました。
 自分の乗る救急車を自分で呼ぶというのも、なかなかないことでしょうね。
 最近、救急車を呼ぶと、先行隊として消防車が来るんです。これにはなんか意味があったのですが忘れました。
 先行隊3名に、救急隊員がさらに4名。合計7名がたった一人をよってたかって救急車に押し込みます。
 大変だったのは、2階の寝室から降りるとき。階段が狭いものですから、モッコみたいなものに乗せられて、「ヨッセコラセ」と運ばれました。しかし、痛い足にまったくどこにも触れることなく、実にお見事。

 あらためて、救急車の中を見回すと、酸素吸入やら訳の分からない計器類などなど、実にいろんなものが効率良くまとめられています。
 病院まで年配の救急隊員さんと四方山話をしながら、到着。

 パンチパーマの一見やくざみたいな医者が担当で、一瞬引きましたが、見た目とは裏腹に親切で手際のいい医者でした。
 座薬を入れられ、点滴を打ってもらいながら痛みがおさまるのを待ちます。
 足が痛い以外は元気なのですから、意識正常な状態でただひたすら点滴が終るのを待つわけで、けっこう苦痛。

 約2時間ほどで痛みも和らぎ、帰りはタクシーで自宅に帰りました。

 まあ、めったにある体験ではありませんが、救急車の中で写真はとれませんから、写真はありません。

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「痛風」持ちなんです

2007年06月19日 | 健康・病気
 痛風という病気は、体内の尿酸が関節などに結晶化してたまり、大変な痛みを発します。
 風があたっても痛いところから、「痛風」という名前がつきました。
 よく、「年寄りがなる病気じゃないの?」と言われますが、あれは「中風」。間違えないように。
 僕がはじめて痛風の発作に出会ったのは25歳くらいの時ですから、長い付き合いになります。

 痛風は有名人や歴史上の人物の持病と知られています。
 アレキサンダー大王、フビライ、ニュートン、ダビンチ、ゲーテ、B・フランクリン、ダーウィン、モーパッサン、スタンダール、チャーチル。

 そんなわけで贅沢病とも言われていましたが、それは必ずしもあたっていません。なぜなら、十二指腸潰瘍で入院して、碌なものを食べさせてもらえなかった時も「発作」は起きました。
 たしかに、食習慣が原因になる場合もありますが、それはどちらかというと二次的なもので、必ずしも決定的な病因ではありません。
 一言で言ってしまえば、「体質」です。長年食生活が原因と言われ続けてきたために、病院に行くと「痛風手帳」なるものをくれて、食べてはいけないものがうんざりするほど並んでいます。
 特に尿酸になるといわれるプリン体を制限するために、大豆などの豆類(納豆や豆腐も)、肉類、魚類の内蔵(レバー、丸干し等)、エビ、鰹節、煮干し、アジやサンマなどの干物類、イワシ、イカ、タコ、サンマ、カツオ、牡蠣などなどなど、食べられるものがほとんどなくなります。

 しかし最近は研究の進展で、外因性のプリン体の影響は少ないことがわかり、このような制限を強要する医者はほとんどいなくなりました。(稀にいますが)

 「ああ、以前はそうだったね。あんな食餌制限をやったら、栄養失調になっちゃうよ。ストレスがたまってかえって不健康だ。普通でいいんだよ普通で。でもね、普通ってことは、普通じゃないことはやっちゃダメなんだよ。暴飲暴食はだめだからね。特に飲み過ぎはだめだよ」

 10年ほど前に、虎の門病院の痛風専門のお医者さんを紹介されて行った時、こう言われました。
 「今までのはいったいなんだったんだ!」
 ものすごく損をした気分になったものです。

 ここ数年、発作がないと思っていたら、昨年暮の引っ越しからあと、どうも調子よくありません。激しい肉体労働は尿酸値をあげるので、実はよくないんですね。

 そしてとうとう、昨日の夜はひどい痛みで目が覚めて、それから眠れませんでした。朝になるのを待って病院に行こうとしましたが、痛くて歩けません。かみさんに、“タナカ・マキコ”先生から痛み止めをもらってくるように頼みました。

Voltaren 座薬です。ものすごく強い薬なので、めったなことでは使いません。常用すると危険なのです。
 1本入れただけで、数十分後には楽になりました。まるで麻薬ですね。
 今回は、8時間おきくらいに3本使えば納まるでしょう。残りは緊急の場合に備えて保管しておきます。

 くそ忙しい時に限って、こういう事態になります。イヤ、忙しいからなんだろうな。

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麻疹(はしか)大流行!

2007年05月29日 | 健康・病気
●ワクチンが底をついた!
 「大丈夫だよ、ワクチンとかって、ほとんどやらなかったけど、麻疹だけはちゃんとやってるはずだよ」
 そういって、母子手帳を2冊出して来て見せました。
 「ワクチンを打つとシール張ってくれるんだよ。ほら」
 そう言って上の子の母子手帳を見せました。
 「麻疹だけはやってるはずなんだ」
 しかし、下の子の母子手帳を開きましたが、シールは張ってありません。
 「あれ? やってるはずなんだけどなあ。シール張り忘れたのかなあ」
 「シールって、自分で張るの?」
 「お医者さん」
 「医者が張り忘れたのか?」
 「……やってないのかな」
 「おいおい」
 「やったと思ったんだけどなあ」

 結局、下の子は予防接種をしてなかった、という結論に達しました。

 テレビのニュースによると、ワクチンの在庫は保管されているはずの半分しかなかったことが判明しました。こんなニュースが流れると、たくさんの人が病院に押しかけるだろう。そうすると、ワクチンはたちまちなくなるでしょう。
 無料ですから。

●まず保健所へ
 まず保健所に電話します。そうすると、問診票を受け取りに来いと言われます。
 ぼやぼやしているとワクチンがなくなるので、かみさんが自転車を走らせて杉並保健所に問診票を取りに生きました。
 「東京衛生病院に電話して、予約を取るんだって」
 地域によって予防接種を受ける病院が指定されるようです。そこですぐに東京衛生病院に予約の電話を入れました。ところが、東京衛生病院にはもうワクチンがない、とのこと。
 「それで、どうすんの?」
 「荻窪病院にワクチンがあるからそっちで受けてくれって」
 荻窪病院に電話すると、午前中に必ずくるようにとのこと。
 我が家から一番近い総合病院は東京衛生病院で、徒歩5分ほどの所にありますが、荻窪病院は自転車で十数分。保健所は最も近い病院を指定してくれたのでしょうが、残念。
 月曜日、かみさんの都合が悪いので、僕が下の子を連れて病院に行くことになりました。
 前日、保健所でもらった問診票に記入して、母子手帳と念のために保険証も用意。
 「診察券があったら持ってきてって」(なぜだか、ある)

●待たされる
 病院に行き、窓口に問診票と母子手帳と診察券を差し出します。
 「小児科は突き当たりを右に行った奥です。そちらでお待ち下さい」
 レシートみたいな受信票を受け取って待ち合い室に行くと、すでにかなりの人が待っています。
 診察室のドアの上のパネルには、受診番号が表示されていて、「ただいま受信中の方“6”番」。
 手元の受診票の番号は21番。先生は一人だけ。こりゃ大変だ。
 案の定延々と待たされました。

 僕がちょっと離れている間に、待ち合い室に戻ると、
 「呼ばれたよ。声をかけてって」
 あれ、予防接種は簡単だから優先的に先にやってもらえるのかな、と期待しつつカーテンを覗き込んで、
 「あのう、サカイですが」
 「あ、お熱計ってもらえますか、書類もいったんお返ししますので、計り終ったら一緒に持ってきてください」
 なあんだ、期待して損した。
 体温は36.6度。平熱です。

 小児科の奥は産婦人科になっていて、若いカップルがうろうろしています。中にはどうにも結婚しているようには見えないカップルも。
 最近はついてくる男が多いんだなあ。役に立たないのに。待ち合い室が混んで邪魔なばかりだ。
 ケバい服装のカップルがいて、男は顔中ピアスだらけ。穴空きジーンズにダボダボのシャツ。女は超ミニにピンヒール。金髪に近い茶髪で、歯ブラシみたいなつけまつげ。
 ??なにしに来たのかしらないけど、子どもができたらそんなカッコできないぞ。
 
●無言でブチュッ!
 下の子がいいかげん限界になってきた頃、
 「サカイさーん中にどうぞ」
 やっと看護師さんに呼ばれて、診察室前の待ち合い室に移ります。これまで1時間半。
 僕たちより前に中学生ぐらいの女の子がやっぱりワクチンを受けに、こちらもお父さんにつれられてきていました。小さな待ち合い室には4、5組待っていたでしょうか。

 やっと順番です。
 診察室に入ると、中年の女医さんが座っていました。小児科の先生らしく、幼稚園の保母さんみたいな、なんと言うか、チョコレートに蜂蜜をかけたみたいな、甘ったるい話し方をします。
 かかりつけのN医院の“タナカマキコ”先生とくらべると、これが同じ女医か!と疑いたくなります。
 「お熱は平熱ね、ちょっと見せてね~。うんだいじょぶそうね。じゃあ、お注射は○○先生がしますからね」
 若い男の先生が現れました。
 「鉛筆を持つのはどっちの手かな~」
 「こっち」
 「じゃあ左手を肩までめくってね~」
 その間、男の先生は黙々と注射の準備をします。
 「ちょっとチクッとするから我慢してね~」
 男の先生はだまっていきなり、ブチュッ、チューッ、ピャッ。
 すばらしい手際のよさです。
 男の先生は終るとさっさと道具を持って引き上げました。
 腕に絆創膏を張ってもらっておしまい。

 「これを会計に出してください、2番です」
 看護師さんに言われて2番の窓口に書類を出すと、会計はありませんと言う。どうしてこんな無駄なことをするのだろうか、診察室で「おつかれさま」でいいと思うのですが。
 ちなみに、健康診断を受けに行く城西病院は、最後の診察が終れば会計は通らずに帰って大丈夫です。

●安静にしなきゃ
 「お風呂に入れて大丈夫かな。なんか言ってた?」と、かみさん。
 「特に言われなかったけど、ふつう今日はお風呂なしで安静でしょう」
 「そうかあ」
 しかしその夜、ねえちゃんと喧嘩して熱を出しました。
 あくる日も熱が引かず、学校は休み。

 予防接種の後は安静にしなくちゃね。
 
 
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蜂窩織炎

2007年04月25日 | 健康・病気
 「蜂窩織炎」。読めますか? 「ほうかしきえん」です。
 右手人さし指の付け根部分が痛くて、それが次第に腫れてきました。これはきっとコンピューターのマウス操作のせいで腱鞘炎になったか、痛風持ちなのでその発作かと思っていました。
 ところが、1週間以上たつのに腫れが引かず、それどころか痛みが激しくなって他の指まで腫れてきました。
 これはおかしいと、とりあえず、かかり付けのN医院に行って、田中真紀子(そっくり)先生に診てもらうことにしました。
 「あらっ、ずいぶん腫れてるわね、ほんとに痛風なの」
 「いやそれを聞きたくて」
 「1週間以上も痛みがとれないんじゃ、痛風じゃないでしょう」
 「そうですか」
 「でも私、痛風のことよくわかんないのよ。だからそんなのもあるかも知れないけど、違うかもしんないし。ほんとは形成外科に行った方がいいんだけど。そんな気ないでしょ」
 「はい」
 「蜂窩織炎てことも考えられるわけよ。もしそうだとほっといたらめんどうなことになるから、検査しようか。組織を検査するのが一番だけど。うちはそんなことできないから、血液検査ね。もし、痛風だと、発作が出てる時は尿酸値が下がるの。そのほか、あ、ちゃんと調べとくから、あんまりよくわかんないから。間違った薬渡しちゃったら大変だし」
 そう、以前ありましたから。

 で、血液を採って、近所の城西病院に持って行って調べてもらうそうなので、結果が出るまで自宅待機。

 1時間もしないうちに電話がかかってきて、結果が出ましたから来てくださいとのこと。
 「白血球がものすごく増えてるから、これは感染してる証拠ね。それに尿酸値が下がってないから、痛風の発作じゃないわね。蜂窩織炎だと思って間違いなし」
 なんだかさっきより自信満々です。〈これはだれかに聞いてきたな〉と思って一瞬ニヤリとしました。
 「ただ、どんな菌に感染してるのかはこれだけの検査じゃよくわからないから、めくら撃ちで薬を出すしかないの。2、3日して効果がなかったらもう一度検査するから、あ、3日後って土曜日か、でも私、城西病院にいるから午前中に来てちょうだい。受付で指名すればいいから」

 指名料って、とられるのかなあ。「真紀子さんご指名でーす」なんて。

 外傷がなくても、血管やリンパ管から感染する蜂窩織炎もあるんですね。いや、こうなる前に絆創膏を貼ったあとがかぶれたのを引っ掻いて傷を作ったぞ、あれかも。
 しかし不思議なもので、病名がついて治療に目ぼしがついたとたん、急に症状が軽くなったような。

 しかし、しばらくの間は禁酒です。


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関節美人

2007年04月04日 | 健康・病気
 原因はわかっています。完全なる運動不足です。昨日の朝、ベッドから起き上がろうと思ったら、腰にズキリと来ました。
 「ヤバッ」と思いましたがそのときは起き上がってしばらく動き回っているうちに、痛みは消えました。
 この日は、午後から御茶ノ水のG出版に出かける予定があって、12時過ぎに家を出たのですが、朝腰が痛かったことをその時点では忘れていました。

 電車のタイミングが良く、約束の時間より少し早く御茶ノ水に到着。途中で電話してすぐに訪問して差し支えないとのことなので、そのまま時間つぶしはせずにG出版へ。
 社長と、ここ半年ばかりのあいだ掛かり切りになっていた本の最期のツメの打ち合わせを終わって、しばし雑談した後、さて帰ろうと立ち上がろうとしたら、腰が伸びません。最近ぱったり見かけなくなった「直角ばあさん」みたいな格好で動きが止まってしまいました。
 社長にわからないように、帰り支度をするふりをしながらウギギギギと痛いのを我慢して腰をのばしていきます。
 そうやってどうにかのばした後、半歩足を踏み出したら、ゴキッと音がした! ような気がして、そのまま固まりました。
 子どものころにやった「だるまさんがころんだ」状態。先に入口に出ていた社長が振り返って不振そうな顔をしています。
 慌てずゆっくり、堂々と貫禄を示したような歩き方をわざとして、「じゃ、失礼します」とG社を後にしました。平然とした顔をしていましたが、ドアをバタンと閉めた瞬間に、「イデデデデデ~~~」。

 せっかく御茶ノ水まで来たのに古本屋にもよらず、時間をかけて御茶ノ水駅に向かいます。歩いているうちに、次第に痛みがおさまってきました。
 電車に乗ると、車内はすいていて楽に座ることができました。忘れていたのです、すわったらマズイってことを。
 案の定、荻窪について座席を立とうと思ったら、腰がギプスをはめたように固まってしまいました。気合いを入れてどうにか立ち上がりましたが、あやうく乗り越すところでした。

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 そこで、アシのYがすすめてくれたのがこれ、膝の関節が悪いときにも使っていたのですが、少し具合が良くなったので、切れたときにそのまま中断していました。

Line_danse 「JOINT BEAUTY」、直訳すると「関節美人」、あるいは「つながり美人」、ラインダンスか! 松竹歌劇団アトミックガールズ(古)。
 誰がネーミングを考えたのでしょうか。英語が母国語の人が知ったら笑うかも。

 食品ですので、「効能」とか「用法」はありません。しかし、グルコサミンの含有量が、他社の類似商品と比較して多い(当社比)とかで、いちばん人気(これも当者比?)なんだそうです。
 グルコサミンは軟骨を保護して関節の動きをなめらかにする効果があると言われていますが、薬品としては認められていないので、それを言うと薬事法違反になります。

Jb_2

 こんな丸薬状の製品で、味はと言うと、胃の検査をするときのバリウムに近いでしょうか。液体ではないので、あんな味でもまあ、許せます。
 バリウムを飲んだことのない人にはわからない説明でした。
 そうそう、顆粒状もあります。液体や粉末はありません、胃の薬ではないので。
 薬局・薬店では販売していません、欲しい人はアシのYまでお問い合わせ下さい。僕は上手に「お伝え」できませんから。

 しかし、こういう写真の撮り方をすると、なんだかアヤシイ薬みたいだなあ。クレジットカードでガッガッガッと砕いて、横一文字にシュッとひいて、鼻からスーッて、ちがうちがう! アレは塩の固まりみたいなかたちだ。

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インフルエンザ「治癒証明書」

2007年03月10日 | 健康・病気
★以下の記事は、制作した2007年時点における、東京都杉並区の情報を元にしている。その後2009年現在、杉並区では医師の治癒証明書(意見書)は不要とされた。解熱後2日間休養(自己判断)し、学校で用意した登校届(学校によっては欠席届)に必要事項を記入の上、登校時に担任に提出すればよい。なお、自治体により制度が異なるので、詳細はそれぞれの学校に問合せのこと。
リンク→リレンザ

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 うちの子がそろってインフルエンザにかかり、この1週間学校を休んでいました。階下におりるとゴホゴホと咳のハーモニーが聞こえて来て、一種異様な雰囲気です。
 アシのYは怖がって階下に降りようとしませんでした。
 「私はインフルエンザってかかったことないから」って言ってましたが、そんなわきゃない、気がつかないか自分がかかったことを認めないだけ。

 上の子はほぼ回復に向かっていて、熱も下がり多少咳がのこっている程度で、そうなると家にいるのが退屈でしかたないらしく、しかも、いつも虐めている下の子が、まだ風邪で調子が出ないので相手にできず、ストレスがたまっている気配です。
Chuyushoumei では学校にいけばいいじゃないか、というと、これが自己判断で登校できません。いったんインフルエンザにかかると、医者の治癒証明書がないと登校できないのです。
 この証明書、用紙は学校に貰いに行きます。医者に直接行っても書いてもらうことはできません。医院や病院においてあればいいのに、二重手間です。

 また、この治癒証明書(画面クリックで拡大できます)を持っていくと、欠席扱いになりません。つまり、ほかに休んでいなければ皆勤は継続、というわけ。

 まてよ、なんかへんだなあ。
 休んでいるんだから欠席でしょう。学級閉鎖になったので、自分がかかっていないのに休まなければならないのなら「出席扱い」は納得できるのですが。
 風邪引いて学校に行っていないのだからそれは欠席なんだけれども、その風邪がインフルエンザだから学校を欠席しても欠席しなかったことになって、欠席だけれども出席していることになって……ワカンナイ!

 クラスの児童25人のうち8人休んでいるのだけれども実際は25人全員が出席していて、いや実際は17人で帳簿上は25人……これじゃまるで日興コーディアルの粉飾決算と同じだ。

 出席日数が「お受験」に関係してくるとかでこんなヘンなことになっているらしいんだけれど、おかしいですよね、休みは休みでいいじゃない。そのうち医者にカネをわたして証明書を書いてもらう輩が出てきそうです。だって、腹くだしだってインフルエンザにしてもらえば出席扱いになるでしょう。家族旅行に行ったってインフルエンザ、家庭学習もインフルエンザ、万引きして補導されてもインフルエンザ、ぜ~んぶ出席扱いだ。

 「出席停止期間の基準」というのがあって、インフルエンザの場合「解熱した後2日を経過するまで」だそうです。
 てことは、熱が下がっていればゴホゴホ咳をしていてもかまわないと。しかも、「2日間」って医者は確かめているわけではありません。ビデオで監視して「ああ、まだ2日経っていませんね、あと2時間35分経ってから来てください」なんて言わないのです。自己申告ですから適当にごまかせます。
 医者は用紙に書くだけで検査などせずに、話を聞くだけです。つまり、医者の判断ではなくて家族の判断。まったくの形式以外の何ものでもありません。
 ところで、何かで最後の頃の咳が一番伝染しやすいってきいたけどなあ、ちがうのかなあ。

Setsumei_1
 で、この治癒証明書を書いてもらう代金は500円です。「教育委員会から医師会に文書作成料500円でお願い」しているそうで、「医師会会員でない医師に証明してもらう場合には、500円を超える場合」もあるから「了承」しなければならないそうです。もし、「ただでいいです」って言われても、500円払わないといけないのでしょうか。「お願いですから受け取ってください、教育委員会に叱られますから」って言うのでしょうか。

 500円が高いのか安いのかは別にして、なんで料金がかかるのかがそもそも疑問です。名目上の「他の園児・児童・生徒への感染を防止するためのもの」が目的で義務づけられたものなら無料にするべきです。しかしこんなもの昔は必要なかったのだから、主体はウラの目的である出席日数の方じゃないですかね、やっぱ。出席扱いにしてもらうためのものだったら希望者だけにするべきです。
 ともかくめんどうだ。
 
 500円じゃあ春木家のラーメンも食べられない金額だから、文句は出ないと思ったのでしょうけれど、こんなのこそ税金でまかなえばいいのに。石原慎太郎が1回や2回飯を食うお金で都内の児童の証明書代くらい出るでしょう。

 どうも、役所のやることはわけがわかりません。こんど区議会に提出しようかな。

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A型かB型か

2007年03月05日 | 健康・病気
●ハーイ。熱が上がってきたよ
 血液型の話ではありません。「インフルエンザ」です。
 日曜日、上の子が朝から微熱があって、おそらく風邪だろうということでずっと寝ていました。
 僕が岩波に講演を聞きにいっているときに、かみさんから電話が入ったのですが、講演中なので着拒して、「今講演中だけど、何?」とメールしました。するとかみさんから返信。
 「ハーイ。熱が上がってきたよ」
 一瞬何の“熱”かわかりませんでした。
 夕方になってから上の子が39度以上熱が上がったらしくて、病院に連れていくのにどうすればいいだろうか、ということなのです。「ハーイ」はないだろう。
 「高熱が出て危険な状態だ、とでもいって、救急車を呼んだらいい」とメールしたのですがなぜか届かず、結局かみさんはタクシーを呼んで杉並保健所の休日診療に連れていきました。
 ものすごく混んでいたそうです。
 検査の結果、B型のインフルエンザだということです。
 「A型とB型とどう違うんですか? って聞いたらね、学術的な区別だけで、治療法は同じですっていわれた」
 なんでA型とB型があるのかよくわからない。

 「タミフルをすすめられたけど、ことわったよ」
 うん、それは正解。

●N医院の田中真紀子
Niin 今朝、下の子の具合が悪くなりました。熱はさほどでもないのですが、もっと小さいころに小児喘息の疑いがあったので、咳がひどくなると呼吸困難に陥ります。悪化しないうちにと、早めに行き付けのN医院に連れていきました。
 ここの先生は女医さんで、顔も話し方も田中真紀子女史そっくり。しかも、けっして名医ではありません。なのになぜここが行き付けなのかというと、この“田中真紀子”さんの人柄。
 以前僕が尿管結石になったとき、石を溶かす薬と固める薬を間違えて処方したために、とんでもなく痛い思いをしたことがあります。それをいまだに気にしていて、僕の顔を見る度に、「あのときはごめんなさいね」と謝ります。かみさんにも「ご主人に悪いことしちゃって」といまだにいっているそうですから、よほど気にしているのでしょう。なんか、憎めません。

●タミフル
Tamifre 「まだ、早過ぎるから、インフルエンザかどうか反応が出ないわねえ。でも、この症状から見てインフルエンザには間違いないから……、こんなときね、検査しないで薬だしちゃってんの。(おいおい、懲りない先生だ)
 タミフルかな、あ、無理にすすめないから。ウィルスってね、薬に対する耐性ができちゃうのよね。タミフルはそうなる前におさえてくれるわけ。あ、ほとんどうちはタミフル出さないのよ。欲しいっていう人だけね。
 インフルエンザって長くかかってると家族全員がかかっちゃうじゃない、タミフル使うと早く治るから。でもね、受験が近いとかそういう人で欲し人には出すけど、それ以外は、まあ使わなくても……。
 飛び下りちゃったりする人って、何千人に一人か何万人に一人かだけど、ま、見ててあげればそんなことないし。でも、無理にすすめてないから。もっともね、瀕死の重症になったら、飛び下りるの飛び下りないのという問題じゃなくなるけど。欲しい人にだけね、これは。うちはすすめてないのよ」

 十分すすめてます。でも丁重にお断りしました。察するところ、どこの病院もタミフルを大量に仕入れてしまったのでしょう。何とかして消化しないと売れ残ってしまうというわけか。

●「A型とB型」って、だからなに
 かみさんが保健所で聞いたのと同じ質問をしてみました。
 「インフルエンザのA型とB型でどう違うんですか。症状が違うとか……」
 「ウ~ん。症状ねえ。人によって熱が出たり出なかったり、咳もねえ。A型とB型の違いねえ。すぐ治る人もいるし、何日も寝込んじゃう人もいるし」
 「治療法はどうなんでしょう。薬がちがうとか」
 「寝てるしかないのよね、あんまり熱が高くなると危険だから解熱剤出したりするけど。やっぱり寝てるしかないかな」
 「じゃあ、A型とB型に区別する意味ないですよね」
 「フフフ……」

 結局、呼吸困難になったときのために、気管支を広げる薬を貰って帰ってきました。
 わかったことは、インフルエンザには決定的な治療法がなさそうです。


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「葛根湯」その2

2007年02月26日 | 健康・病気
Ruru 先日紹介した「葛根湯」は、やっぱり成分が多かったようです。
 今日、アシのYは荻窪駅前のセガミ薬局で(さすがに魚耕には行かなかったようで)僕が買ったものとおなじ「葛根湯」をたずねたのですが、おいてありませんでした。どうも店が違うようで、かみさんのことだから八百屋で買ってきたのかも知れません。
 「成分2倍、成分2倍」と叫び続けた結果、ほかの葛根湯ドリンクよりは成分が多いと薦められたのが、何のことはない「ルル」。

 ルルといえば「くしゃみ3回、ルル3錠」。
Himana

 むかし、『日真名氏飛び出す』(ひまなしとびだす)というアクションものの30分ドラマがあって、そこで判久美子という、今でいうアイドル(このころは少女歌手)がコマーシャルソング(『ルルの歌』ここで聞ける)を唄ってました。

Ban_kumiko

 後に日活で人気女優になる笹森礼子が薬屋の店員で、なんだか場違いに可愛かった記憶があります。

 ちなみに、『日真名氏飛び出す』ははじめてスポンサーがついたテレビドラマでもありました。当時はVTRなんかなかったから、ドラマもコマーシャルも全部ナマ。コマーシャルソングの映像はフィルムでした。
 主演の久松保夫はアメリカの人気ドラマ『ララミー牧場』でこれも主演のロバート・フラーの声を吹き替えてました。
 1950年代60年代の話です。

 話がどんどん脇道に……。ルル、いや葛根湯の話でした。話を戻します。

Ruru2
Kakkon2

 ルルは3本(90ml)での成分ですから3分の1にすると、かみさんが買ってきた「葛根湯液」(30ml)の方が、1本あたりの個々の成分は多い。ルル2本で葛根湯液1本分というところでしょうか。
 値段(ルルは3本セットで750円)からするとどっこいです。

 アシのYは1本目を飲んでしばらくすると、熱が出てきたのボーッとするのといっていましてが、夕方2本目を飲んで帰るころにはすっかり元気そうでした。
 漢方系の薬はいつの間にか効いてくるんですよね。
 風邪の初期症状には、やっぱり「葛根湯」です。

 ところで、風邪の症状を緩和する薬はあっても、風邪そのものを治す薬はありません。それは、風邪というものはそれ自体が症状であって、原因がさまざまだからです。つまり風邪は体が何らかの原因で悲鳴を上げている危険信号。
 「風邪は万病の元」といういわれはそこからきています。
 したがって、風邪を治す薬というのが存在すれば、それはあらゆる病気に効くということで、不可能です。

 ところで、うちの上の子は、風邪を引くとガブガブ水を飲んで布団をかぶって寝ています。ベンジャミン・フランクリンがそうだったとか。

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こうはならないのでは?

2007年02月13日 | 健康・病気
 使っていた膝サポーターにとうとう寿命が来たので新しいのを買いました。膝サポーターはまともに買うととんでもなく高いので、生協のカタログに載るのを待って、先週見つけて即購入。
 左膝に爆弾を抱えているので、遠出をするときや足に負担がかかりそうなときは必ず使用する必需品です。

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 真っ黒なウレタン製で、かなりフィット感がよさそうです。で、装着方法をパッケージの説明書で確認しようとしたところ、これがおかしい。
 写真は外側になる部分を上にして写したものですが、説明書のイラストを見ると、裏返しになっています。
 試しにさかさまにして見ましたが、同じことでした。(あったりまえだ)
 そこで、イラストの巻き付けられた方をよく見ると、「ぜったいこうはならないぞ」。

Dsc00004

 これ、イラストの「大まつがえ」。最初のカットに描かれたサポーターの絵は「裏返し」なのです。
 「これきっと、指示した人がまちがえてるんだよ。イラストレーターはなんにも考えずにそのまま描いたんだ」と、アシのY。
 発注者とイラストレーターの共同責任ですね。指示する方も問題だけど、そのまま何も考えずに描く方も描く方だ。

 ところで、似たような間違えは本づくりの世界でもあります。表紙のデザインです。
 縦書きの本は右開きですが横書きの本は左開きになって、表紙やカバーの先頭ページが逆になります。ふだんは圧倒的に縦書きの方が多いので、右開きが身についてしまっているんですね。
 刷り上がってしまってから真っ青になることも。
 縦書きのシリーズに突然横書きの本が入ってくると、やっちゃいます。

 印刷物の仕事には常に魔物が潜んでいます。気をつけましょう。(って、だれが)


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UFO?

2007年02月07日 | 健康・病気
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 UFOではありません。もちろん「ウフォッ」でもありません。
 これ、バランスボードです。
 この前整体の先生から、「あ、チャリに乗ったな。この腰はチャリだチャリ」といわれたのです。
 自転車に乗ったらそれと同じくらい歩かないと腰のバランスが崩れて、いろいろなところに支障が出るのだということです。

 人間は常にゆれていて、それを腰でバランスをとっているのだけれど、自転車に乗ると腰が自転車のサドルに固定されて、手でバランスをとってしまうからだとか。
 「歩く時は、何も持っちゃだめ。手ぶらでね。靴はウォーキングシューズだよ。それで1日40分以上歩いてね」
 何も持たずにただぶらぶらと40分も歩けるかい、と思ったのを察したのか、
 「ちょっと、バランスボードやっとこうか」
 というわけで、歩かないかわりにバランスボードに10分間。
 けっこうきついです。そもそも、平衡を保っていられない。下の子はフツーにすっくと立っていますが、おやじの方はふらふらと、どうにも安定しません。足首ががたがたになります。

 「980円くらいで売ってるから、家に一つ買っておいたら」
 といわれて、方々さがしたのですが、さがすとなると、これが見つからない。バランスボールだとかエキスパンダーダとかはけっこう見かけるのですが、バランスボードは、ない。
 かみさんが吉祥寺のファイテンショップで見つけたと言ってきましたが、2800円だとか。
 「980円であると言われたのに、そんなのばかばかしいよ。もうちょっとさがそう」
 で、ネットで検索したところ、ありました。
 中野のドン・キホーテで979円。
 そうして買ってきたのがこれです。979円ですが、十分役に立ちます。

 ところで、自転車ってほんとうに腰によくないらしいです。かみさんはしょっちゅう自転車で腕や肩がパンパンに張って、同じ整体の先生から一時自転車を禁止されました。
 でも、また乗りはじめたので、すぐに元のパンパンに戻って現在に至ってます。

 1日10分、続けてみて効果があれば大成功。

Photo_152 しかし、この1日10分が続かないんだなあ。健康器具はいくつかありますが、ことごとく挫折してます。
 写真のなかにあるダンベルは、今では梅酒を漬けるときの重しになっています。

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また矯正テープのお世話に

2007年01月15日 | 健康・病気
 引っ越しで傷めた左膝がなかなか完治しなくて、また「はやし接骨院」に通いはじめました。
 以前よりもなが~いテープを張られ、腰にも湿布判の2倍くらいの大きさのシートが張られています。

Hiza このテープ、具体的にどんな役割をするものなのか聞いてみました。
 目的は、整体で整えられた状態を維持するために、弱いテンションを加えているのだそうです。
 ようするに、星飛雄馬がつけていた、大リーグボール養成ギブスの弱いやつみたいなものか、と想像しています。
 人間のヒフの伸縮に近いそうで、普通の絆創膏のように伸びません。水に濡れても、もちろん風呂に入ってもはがれないので、かゆくならない限りずっと張っておきます。かっこわるいですけどね。

 しかし、あと1週間もすれば、引っ越し前の状態に戻るのではないかと思います。
 足の状態が悪いと、つい出無精になって、ますます完治するのが遅くなるそうなので、無理しない程度に歩くことをすすめられました。
 平地は問題ありませんが、階段の、特に下りがきついです。
 左足の踏ん張りがきかないので、右足に全体重が乗ってドンドンと下りることになって、右の膝まで痛くなります。

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五本指ソックス

2006年09月20日 | 健康・病気
 五本指ソックスを愛用しはじめて数年たちます。はじめのうちは多少違和感がありますが、そのうち心地よさが勝って手放せなくなります。
 スポーツ選手の多くが愛用していて、先日もテレビでメジャーリーグの井口選手が特性のスパイクとともに「必需品です」と話していました。
 僕のまわりでは何人かがチャレンジしていましたが、最初の違和感が我慢できず、また普通のソックスとくらべると、1本1本指を入れていかなければならないので履くのがいささかめんどうということで、ほとんどが挫折していきました。

 五本指ソックスの利点はただ心地よいだけではありません。第一に、一時悩まされていた水虫が五本指ソックスにしてから完全に治りました。夏の汗ばむ季節になっても気配すらありません。
 また、僕は痛風持ちで、年に一度くらいは強烈な痛みに襲われていたのですが、最近はほとんど痛みが出ません。たまに痛んでも歩けないほどではないのです。夏に伊豆に行った影響で膝に痛みが来ましたが、以前はこんな場合介添えが必要なほどでしたが、階段の昇り降りがスタスタとはいかない以外は普通に歩けます。

 アシのYも一時履いていましたが、どうやら挫折したようです。


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整体に通い始めました

2006年09月16日 | 健康・病気
 夏に南伊豆まで家族で出掛けていって、ずっと運転し続けてからどうも膝の調子がよくありません。じつは痛風持ちで、長く歩いたり同じ姿勢で何時間もいると、関節を酷使して痛むことがあります。
 痛風というと「あれって年寄りがなる手が震えてくるやつでしょう」と言ってくるやつがいます。
 「あれは中風だ! チューブー。オレのは痛風、ツーフー」
 アレキサンダー大王もフビライ・ハンもニュートンもレオナルド・ダ・ビンチもベンジャミン・フランクリンもダーウィンもゲーテもモーパッサンもスタンダールもチャーチルも患った由緒正しい病気です。

 で、カミさんが通っている整体に先週土曜日にはじめて行きました。保険を使うことができるので物凄く安い。それで1時間近くたっぷりやってくれます。シップ、電気治療、マッサージなどなど。
 先週はじめて行ったときは、院長がいなくて、手が明らかにゴルフ焼けした若い人(女性じゃありません男性です)が担当してくれましたが、とても親切にしてくれました。

Photo_41 そのセンセイが薦めてくれたのが、これ。これはドーナッツ形をしたクッションです。
 「これを使うと腰のバランスが崩れずに、骨盤が歪まなくなります。吉祥寺のロフトに行くと物凄くいいのを売ってますから、使ってみてはどうですか。もしすぐ買えないようでしたら、バスタオルをこうやって、丸くして敷くと、これだけでもずいぶん違います」
 (物凄くいい? すぐ買えない? 高そう)「……それって、いくらくらいするんですか?」
 「1260円だったと思います」
 一瞬心の中でずっこけましたが、早速二つ買って事務所と家で使っています。まだ、効果のほどはわかりません。

 この整体、表向き接骨医の看板をかかげているので保険が効きます。でも、薬は一切出しません。
 2回目の今日は院長が担当してくれて、いろいろとウンチクを聞かせてくれました。
 「最初に傷めたとき、水がたまりましたね」
 「はい」
 「その水、抜かれちゃいましたね」
 「はい」
 「薄い黄色の透明な水だったでしょう」
 「はい」
 「そういう水はたまっても抜いちゃあいけないんです。悪いところを直そうと思って体が水をためるんですから、そのままにしておかないと」
 「…………」(今さらそんなこと言われてもなあ、何十年も前のことだし)
 「今度から抜かないでくださいね」
 「…………」(今度からって……)
 「薬も飲まない方がいいです。痛みが出るのは関節にできる尿酸結石のせいで、尿酸値が上がることそのものは病気じゃありません。必要があって高くなっているわけですから。ただ、結石は痛いですから散らす必要がありますね」
 「必要があって尿酸値が上がるんですか?」
 「そうです、体質的にそれが必要だったりね。あんまり詳しく話すと、内科の分野に踏み込むなってクレームがつきますから、これ以上は話せませんけど。“接骨医”なもので」
 (あ、そうすか)
 「ところで、食事については、ちゃんと制限を守っていらっしゃる?」
 「そ、それはほとんど、というか、まったく」
 「そうですか、それはよかった」
 「え?」
 「痛風食なんてものをきちんと守ってたら衰弱しちゃいますよ。関節の痛みじゃなくて、力が入らなくなって歩けなくなります。だから、普通でいいんです」
 「ああ、それは別な病院でも聞きました。食事制限することでバランスを崩してしまっては本末転倒だから、極端な食事制限は薦められないって」
 「普通に食事して、あとはたまった結石を散らせば治ります。だから、ウチみたいなところの方がいいんです」
 (宣伝かよ!)

Photo_42 「矯正テープを張っておきます。このままお風呂に入っても剥がれませんから、できるだけ長く張ってくださいね。高いテープなんでもったいないですから。でも痒くなったら我慢しないで剥がしてもかまいません」
 と言って、「高価なテープ」を膝の関節を囲むように張ってくれました。

 「はい、今日はこれで終わりです。ちょっと色々やったのと、前回間違って1000円しかいただかなかったので、済みませんが差額をいただきます。えーと、これとこれに矯正テープは別料金ということで」
 院長はそういって電卓をたたきました。
 「すみません、1140円です。次からは500円ですから」
 今日の治療費が500円で、前回の差額が500円、それと「高価なテープ」は140円。(電卓、いらねえだろ!)
 昭和30年代にタイムスリップしたような感じです。そういえば、『花田少年史』の大判の漫画が待ち合い室においてありました。



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