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2010中流階級消失

2008-05-29 01:30:39 | 読んだ
講談社「2010中流階級消失」田中勝博

著者はテクニカル系の証券アナリストとして有名で、私も日本で毎朝見ていたテレビ東京「モーニングサテライト」に週1回くらいのレギュラー出演をしていたので、顔は覚えているのだが・・・1964年生まれの44歳、私より3歳年上にはドー見ても見えなかった。
おっと著者の見掛けはドーでも良い。

この本は1998年に発売されたもので、私はebookoffで発見して購入した古本である。読んでみて驚くのだが、まあまあ当たっているんだなぁー、彼の2010年への道筋が。怖いくらいに。それだけ、日本がイギリスに似た先進国病だったということなのかも知れない。で、そろそろ未体験ゾーンに突入(イギリスはサッチャーの出現で方向転換できた)なのかも。
まあ、若い20代以下の方には読んでもらったほうがいいかも。多分目から鱗だと思いますよ。古典的な考え方の上司に遠慮してサービス残業している場合じゃないって考えると思うよ。

日本って本質的にはそれほど豊かな国ではない。天然資源に恵まれている訳でもないし、肥沃な土壌で天候もよく2毛作や3毛作ができる訳でもない。だいたい食料自給率が40%くらいってことは、急激な円安が来たら(ハイパーインフレが起きても同じこと)1人当たりの食料を2/5くらいに減らして対処するしかないような状態なんじゃないのかなぁ?その点、インドなんて偉いよ。自給率100%に近いからね。
だから、日本は食料を確保するために付加価値(右から入ってきた原料を、使い勝手の良いものに加工して左へ流す)を高めるように頭を使わないといけないんだよ、きっと。そのことを解っているのかなぁ、パラサイト(役人)達は。彼らは何の価値も生み出していないと言うと言い過ぎかも知れないが、生み出す価値以上に浪費していると言う言い方は当たっているでしょ。その浪費の部分を整理(トヨタ生産方式で言うところのムダを捨てて)して行かないと、日本って将来暗いよ。
で、インドに来ちゃった・・・と言うのも、動機の10%くらいを占めているかも。

日本がしばらく世界の良い位置を占めるためには、技術面から言うと「太陽と水からエネルギーを生み出す技術」に特化するしかないような気がする。これができれば石油価格に左右されないし、産油国以外の他の国からも尊敬されるね。エネルギー革命だからね。だから、太陽電池と水素貯蔵(太陽光発電の余剰電力で水を電気分解し、水素として貯蔵する。太陽光発電でのエネルギーが必要な足りないときには水素を燃料電池の原料に使って電気を起こして供給する)には思い切って金を突っ込んだほうがいいと思うよ。バイオなんかやるよりは(自給率40%の国ですから)。穀物じゃなく、捨てる部分(稲藁とか籾殻など)から燃料を作るならいいんだけど。

いつの間にか「読んだ」の範疇から「主張」に変わっちゃいましたね。


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