上司の直行便も、私のムンバイ経由も、実は最優先に考えたことは同じだったのである。それは、
「日本から持ち込む冷凍食材を確実に運ぶ」こと。
お互いに最優先項目が一致しているにもかかわらず、結論が違う。
私の考えは、ムンバイ⇔デリー⇔成田のチケットが取れている。だから、成田を発った日にデリー経由でムンバイまで移動しムンバイ泊。翌日ムンバイからバローダへ移動。
上司の考えは、成田を発った日はデリーで宿泊。翌日デリーからバローダへ移動。これはムンバイを経由する場合でもこのように考えていたようなのである。なぜなら「ムンバイで乗継のときにロストバゲージしたらどうするんだ!」と言ったからである。
確かにデリーからムンバイ経由バローダを同じ日に移動すると、冷凍食材は当然Check-In Baggageなので、ムンバイでThrough Check-Inするのが普通だから、同じJet Airwaysを使うとは言え、ロストバゲージの危険性は高まる。まあ、回避するにはムンバイでも一旦冷凍食材を受け取り、再びCheck-In時に預ければいいんだけど。
しかし、私の考えではデリーに泊まらずムンバイまで移動してしまうので、Through Check-Inによるロストバゲージの危険性はゼロである。「ロストバゲージ」と聞いた瞬間には国際線から国内線への荷物をThrough Check-Inするサービスでもあるのかと思ったが、入国時の荷物Checkもせずに通してくれるほど甘い国ではない(それどころかちょっとでも難癖つけて袖の下を取ろうとする)ので、デリー泊を考えているんだと判ったんだけど。
それで「ムンバイ泊まりですけど」と言ったら、ようやく察したようだった。
「(デリー→ムンバイの)フライトはあるのか?」と確認してきたので、「20:30デリー発で予約取れてます。」と答えた。
デリー⇔ムンバイって政治と経済の中心地を結んでいる便ですから、2時間に1本くらい飛んでいるし、デリー着が17:00くらいでムンバイ行きの最終が22:30くらいだからJALが余程遅れない限りは問題ないんですけど・・・。
まあ、このあたりは自分の思い込みを修正するための作業なんだとは思うけど。
いつも上司は日本から戻るときにデリーで宿泊するから、最初からデリー泊しか考えられなかったようなのだ。その結果、デリー到着後のムンバイへのフライトなどは最初から眼中になかったのだろう。
過去の経験に基づいて決定することは決して悪くない。しかし、情報を集めずに過去の経験だけに基づいて決めると、他の良い手に気付かない危険性がある。更に決定した後では、提示されている情報を軽く見て(あるいは無視して)しまう危険性もある。
長く経営者を務め、一時は名経営者と言われた人が、晩年大きな経営判断ミスをしてしまう例が多くある。彼らもまた、環境の変化などの情報を充分に集める前に過去の成功体験のみに基づいた決定を下してしまい、結果としてミスにつながったのではないかと思う。
決定を行う人は情報を集めて、その中から判断をしていかないといけない。さらに、情報を集める前に結論を出すようになったら、交代の時期なのだろうと、今回の些細な問題を通じて思った。
「日本から持ち込む冷凍食材を確実に運ぶ」こと。
お互いに最優先項目が一致しているにもかかわらず、結論が違う。
私の考えは、ムンバイ⇔デリー⇔成田のチケットが取れている。だから、成田を発った日にデリー経由でムンバイまで移動しムンバイ泊。翌日ムンバイからバローダへ移動。
上司の考えは、成田を発った日はデリーで宿泊。翌日デリーからバローダへ移動。これはムンバイを経由する場合でもこのように考えていたようなのである。なぜなら「ムンバイで乗継のときにロストバゲージしたらどうするんだ!」と言ったからである。
確かにデリーからムンバイ経由バローダを同じ日に移動すると、冷凍食材は当然Check-In Baggageなので、ムンバイでThrough Check-Inするのが普通だから、同じJet Airwaysを使うとは言え、ロストバゲージの危険性は高まる。まあ、回避するにはムンバイでも一旦冷凍食材を受け取り、再びCheck-In時に預ければいいんだけど。
しかし、私の考えではデリーに泊まらずムンバイまで移動してしまうので、Through Check-Inによるロストバゲージの危険性はゼロである。「ロストバゲージ」と聞いた瞬間には国際線から国内線への荷物をThrough Check-Inするサービスでもあるのかと思ったが、入国時の荷物Checkもせずに通してくれるほど甘い国ではない(それどころかちょっとでも難癖つけて袖の下を取ろうとする)ので、デリー泊を考えているんだと判ったんだけど。
それで「ムンバイ泊まりですけど」と言ったら、ようやく察したようだった。
「(デリー→ムンバイの)フライトはあるのか?」と確認してきたので、「20:30デリー発で予約取れてます。」と答えた。
デリー⇔ムンバイって政治と経済の中心地を結んでいる便ですから、2時間に1本くらい飛んでいるし、デリー着が17:00くらいでムンバイ行きの最終が22:30くらいだからJALが余程遅れない限りは問題ないんですけど・・・。
まあ、このあたりは自分の思い込みを修正するための作業なんだとは思うけど。
いつも上司は日本から戻るときにデリーで宿泊するから、最初からデリー泊しか考えられなかったようなのだ。その結果、デリー到着後のムンバイへのフライトなどは最初から眼中になかったのだろう。
過去の経験に基づいて決定することは決して悪くない。しかし、情報を集めずに過去の経験だけに基づいて決めると、他の良い手に気付かない危険性がある。更に決定した後では、提示されている情報を軽く見て(あるいは無視して)しまう危険性もある。
長く経営者を務め、一時は名経営者と言われた人が、晩年大きな経営判断ミスをしてしまう例が多くある。彼らもまた、環境の変化などの情報を充分に集める前に過去の成功体験のみに基づいた決定を下してしまい、結果としてミスにつながったのではないかと思う。
決定を行う人は情報を集めて、その中から判断をしていかないといけない。さらに、情報を集める前に結論を出すようになったら、交代の時期なのだろうと、今回の些細な問題を通じて思った。