寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

思い出話『エアロフロート機に乗って3』(20140805)

2014年08月04日 23時24分43秒 | 日記・エッセイ・コラム

 前にも書きましたが上空から見るロンドンの夜景は実に美しかった。あたかも真珠とゴールドのネックレスがずらりと縦横に並べられているようであった。
  ヒースロー空港に着くと機内で知り合った龍谷大学の方が同じホテルに行くというので同行させて貰った。空港を出るとあのホイールベースの長い黒色の車が待っていた。それに向かい合って乗ってホテルへ行くことが出来た。この車は彼を迎えに来ていたものらしい。
 翌日同行の彼と別れて私は一人で次のホテルを探しに町へ出た。ピカデリーサーカスの近くのホテルがいろいろな見学場所に近いと教えられたので、その近くの小ぶりなホテルに宿泊することにした。フロントに入ると年配の女性が受付にいた。3泊の予定で宿泊することにして部屋に入った。ローカの至る所に猫がいて猫をあまり好まない私は少し後悔した。
  その日はバッキンガム宮殿へ行くことにした。宮殿の門の前には衛兵が立っており一定時間ごとに別の衛兵と交代した。その際の儀式が格好良く多くの人が見に来ていた。中には衛兵と並んで写真を撮る観光客もいた。しかし衛兵は周囲で何があっても微動だにせずに立っていた。
 その後、ロンドンタワー博物館を見に行った。内部は兵器庫のようにいろんな古式豊かな武器がずらりと展示してあった。それから沢山の宝石をちりばめた王冠やいろんな飾り物がたくさん並んでいた。
 夕食はスナック食堂のようなところで食べてみた。味は何とも言えないくらいひどいものであった。それでフレンチフライを頼んでみた。これが大きな皿に山のようにもられて出てきた。それをテイクアウトにして貰い、繁華街の夜店の果物屋で果物を買ってホテルに帰った。明日は大英博物館に行こうと思う。


思い出話「エアロフロート機に乗って2」(20140804)

2014年08月04日 17時47分32秒 | 日記・エッセイ・コラム

  ロンドンへ着いて数日を過ごした後、列車・連絡船(ドーバーからフランス・カレー間)・列車でパリへ行き滞在しいないで直ぐに乗り換えてインターラーケン経由でウイーンへ行った。ウィーンについてIAEA(国際原子力機関)の会合に出席した。会議の際に日本からの出席者の間がざわついていた。放医研の御園生所長(故人)に何かあったのですかとお聞きすると ”ソ連のパイロットが戦闘機に乗って函館空港へ亡命してきたので大変なことになっている”という話であった。そこでシェレメチボ空港で写真を写したとき外国人に言われたことを思い出してゾッとした。そのときのソ連製戦闘機をアメリカ軍(と自衛隊)が徹底的に調査してソ連に返却したという話だった。
 帰りもエアロフロート機に搭乗した。機内でソ連のお土産などを売りに来たので、ヨーロッパ各国の通貨を使えるかと聞くと、使えるというので小銭も含めて日本円で3000円ほどもトレーに出した。それでキャビアの缶詰数個と他に何かを買った。しばらくすると若いスチュワーデスがきた。その人はにこやかで愛嬌がありとびきりの美人だった。私は早速カメラを出して写しても良いかと聞くと、彼女は機長の許可を貰ってくるので少し待ってくれと言って前方へ行った。直ぐに戻ってきて私の前でポーズを取ったので数枚写させて貰った。思わず機内から拍手が起きた。こんなところにも国の事情があるのだなーと感心させられた。この旅行の途中の出来事は機会を作って書いていきたいと思う。