寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

もの忘れも加齢現象?

2012年02月07日 10時50分52秒 | 日記・エッセイ・コラム

 筆者は、人の名前を覚えるのが大変苦手で何回もお会いしている方に何度も名前を伺うことがある。相手の方は、何回もいやな顔をすることなく名乗ってくださる方ばかりではない。

 複雑な顔をしてすーっと割けていく方もいる。そうかというと、前にもお会いしましたね。といって話を交わされる方もいる。人それぞれであるなーなどと思うが、原因は自分にあることを思い出す。

 このように対人関係で困った状況になる場合には、最後の手段として、相手の氏名を聞かずに話を進めることがある。話が終わってから、共通の知り合いの方にその方の名前を尋ねることがある。こんなことはしない方がよい。

 何かをしようと思って始めたところ、不足するものがありそれをとりにそれがあるところへ行く。その途中であそこはこう変更した方がよいなどと思っていると、今自分は何をしにここへ来たのかを忘れてしまうことがある。そういう場合には元に戻って順序をたどって思い出すことにしている。

 そのくせに昔のことは脈絡もしっかりと覚えていることがある。記憶というのは不思議なものである。

 このようなことのないように、メモ帳を作り何かをするときにはそのメモ帳を見るようにしようと決心する。しかしそのメモ帳を置き忘れてしまう。

 これはもう重傷だと思って、病院へ行き医師にその状況を説明したところ、医師はMRI で脳の検査をしましょうということになった。

 4年ほど前にもMRI 検査を受けていることを思い出して、医師に告げた。医師はちょうどよい機会だから、その後の変化を見てみるのもよいでしょう。ということで検査を受けた。

 1週間後に、結果を聞きに行った。脳の写真を見ながら4年前とほとんど変わりはないようですねといわれた。米粒の先ほどの白い斑点が見えますが、これは加齢のせいで特に健忘というような病的な変化ではないと思います。

 ということで年相応ということになってしまった。

 ところで、野田首相は、国会での演説の中に過去の首相たちの言葉をいろいろと引用した。それに対して野党側から失笑がわいた。当の前首相たちは皆さん苦笑というか複雑な顔をしているのがTV画面で見えた。

 国会では、疑惑を生じた参考人に質問することがある。そんなとき自分に不利になる証言はほとんどの場合忘れてしまうことが多い。

 曰く、

「覚えがありません。」

「たくさんの処理をしているので忘れました。」

「そのようなことは存じません」

「秘書に任せているので、わかりません。」

等々。

 もの忘れも他人との間で起こると、いろいろと利害がある場合にはやっかいな問題に発展することがあるし、思わぬ被害に遭うこともある。気をつけなければならないし、周囲の方も気配りをするようにしたいと思う。

 年相応のもの忘れは仕方がないが、気をつけなければと思うこの頃である。