寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

今年もいよいよお開きになりますね

2017年12月31日 23時36分32秒 | 日記・エッセイ・コラム

 これが本年最後のブログ投稿になります。将来に対する不安材料が出来しました。

北朝鮮の核開発とロケットの製造が盛んに行われました。最後の大きな事件は、大

相撲協会の犯罪に対する毅然としない対応の悪さです。安倍総理に対しては、未だ

に明確になっていない森友・加計両学園に対する丁寧な?説明がないことです。私

は丁寧な説明は不要ですから明確な説明をしてほしいと思います。先ほど田原氏が

TV番組の中で言っていたように、選挙で大勝したことで心にの安定が失われてしま

ったのかもしれませんね。国民の支持があるからいっそうきをひきしめなければい

けないとおもうのですがどうでしょうか。

 よいこともありました。寺田正夫シリーズが高校卒業できたことです。この小説

を書きている最中にある人が、私はこの中に出てくる只野慎一郎氏のことを知って

いおるとか、明子さんに是非会いたいと言ってくる方がいるので驚きました。

 中学の同級生から同窓会の誘いはさすがになくなりました。寂しいことですね。

来年は私も新しい小説に挑戦することにしています。またブログの中でお会いで

きることを期待しています。

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島、いいえ房総半島の先端部が見えるのです

2017年12月30日 23時44分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

 我が町は、相模湾の西の方に位置しています。小田原がすぐ近くで箱根もすぐ行くことが出来ます。

 

 写真を拡大すると、水平線上に島影のような物が見えます。これは房総半島の

南端部分なのです。その左側によく見ると白い部分が見えます。そこまでは房総

半島のようですね。さらに左の方を見ると明らかに濃度の違う部分が見えますね。

そこは三浦半島です。12月になって快晴の日がたくさんありましたがそんなあ

る日40メートルほどの高台から相模湾を見るとこのように見えます。  

 拡大してみるとその様子がはっきり見えます。日付が変わって今日は大晦日。

この年ではあまり感慨もありませんが、妻に言われて掃除をしたり、おせち料

理と言えるほどの物ではありませんが栗きんとんとローストビーフと豚バラ

肉の角煮を作りました。黒豆は既に作ってあるので、今日中にエビの酒蒸しと

ブリの煮染め、ニンジンと大根の酢の物、厚焼きタマゴなどを作る予定です。

私としては、料理も面白いと思うようになりましたが、つい作りすぎてしまう

のが困ってしまいます。昔だったら心やすいご近所の方におわけするのですが

近頃は衛生上の問題などもありますので控えています。

       

 写真左から、クチナシを入れてサツマイモを煮たところ、裏ごし後の状態、

栗を入れて煮詰めて出来上がった状態です。甘さを控えめにしたので物足りな

い気がします。


素人の文章講座(2)

2017年12月29日 15時03分11秒 | おとなの童話

 最近のTVドラマを見ますと、刑事の活躍を見せる刑察ドラマ、困難な病気治療

を題材にした医療ドラマなどが高い視聴率をあげているようです。私がよく見る

のは水谷豊さんが主演する「相棒」と米倉諒子さん主演の「ドクターX」です。

 この2作品は、ドラマとして面白いです。「相棒」で水谷さん演じる杉下右京警

部はいろんな特技を持っています。第一は、小さな事でも決して見逃さない観察

力を持っていることです。そして限りない好奇心の持ち主でもあるのです。ドラ

マの筋立てを見ますと他の刑事が見逃したり気がつかなかったりした些細なもの

を重要な手がかりとしてとことん調べることですね。私がここで言いたいのは、

観察力と好奇心をもつ事が文章を書くために役に立つと言うことです。

 前回の”花を生けてある花瓶”、を見て文章を書くとき、全体を一度に書くこと

は不可能ですね。そこでどの部分を中心に書くかを決める必要があります。それ

は後に続く話をどう展開するかに関わってきます。例えば、花を中心にした話に

するのなら花に関することを調べる必要があります。その後、これを事件に関係

づけるなら花に付着しているかもしれない物を観察しする必要があります。ある

いは、恋愛に発展させるなら、その花に関わる言葉や花の送り主などの設定が必

要になります。

 このように一つの物体あるいは現象から将来どのように発展させるかによって

計画を立てなければなりません。

 初めに設定することは、登場人物と場所、それらに関する説明が必要になりま

す。さあここで、どのような展開にするかを考えてみましょう。

(以下次回)


蝋梅の花が咲き始めました

2017年12月28日 23時25分43秒 | 日記・エッセイ・コラム

 今年も庭にある蝋梅の木が花を咲かせ始めました。まだ一つだけでしたが

香りが周囲に漂っていました。蝋梅は花を付けている期間が長くその間香り

を漂わせています。

 我が家の庭には花のさく木や草は多種類ありますが、果実を付ける草木は

ありません。この地に来た初めの頃は、柿、梨、姫リンゴ、梅、桃などの果実

を付ける木を植えましたが、庭の周辺に植えたカイズカイブキを植えたために

梨は病気で全滅してしまいました。梅と桃は実を付けたのですが何年たっても

育ちませんでした。そのうちに木に虫が付き、消毒は子どもが小さかったので

しませんでした。その結果、花を咲かせるだけになってしまいました。庭に作

った農園は成功しました。初夏から秋にかけて野菜に不自由しませんでした。

 ただたくさん収穫できる頃になると、市販されている物の方が形もよく、廉

価になっています。それでも数秒で畑から採れる野菜は魅力的でした。仕事が

忙しくなって中断していましたが、来年からは庭菜園を再開しようと計画を立

てています。


素人の文章講座(1)

2017年12月27日 00時05分29秒 | おとなの童話

 最近、私のブログを見たと言って、文章の書き方を教えてほしいという方が

出てきて戸惑っています。それは私のブログの現物を見てくだされば納得いく

ことでしょう。ブログでは思いつくままに書いていきましたので、読み返して

みると冷や汗が出てくる始末です。それで現在、少しはましな文章にしたく初

めから読み直しているところです。それが済んだら推敲しようと思っています。

そこまで行ければ少しは読める文章になっているかもしれません。

 そこで美しい文章を書く方法を教えることは出来ませんが、文章を書くため

の基本的なことをお話することにしました。文章を書き慣れた方には遠慮して

いただきたいと思います。あるいは何かコメントをいただければ幸いです。

  文章を書く前に,

 初めに、机上においてある"花を生けてある花瓶"よく見てもらうことにしまし

た。

 次に見たことをメモしてもらいます。

 そのメモを見ながら、どこを中心に観察したかを話してもらいます。

    ここで事細かく観察する方と大雑把な輪郭だけを見る方がいます。

    この違いが後になって文章にした場合に差が出てきます。

 この後、メモを見ないで自分の感じたことを話してもらいます。これは自分

の頭の中で見たことを整理するのに役に立ちます。初めは話をまとめることが

不得意な方もいますが、この段階までを何回か繰り返していきますと、いろい

ろなことを理解できるようになります。

 普段の会話の中には、お互いにある種の了解があって言葉を交わすために上

記のようなことは無意識のうちに不要になっています。しかし文章にする場合

には、対象者にそのような了解があるとは限りません。例えば、

 花瓶に花が生けてあった。

 どんな花瓶だったか、形、大きさや色や模様などを説明する。

 どんな花が生けてあったか。花は1種類だったか多種類の花が生けてあった

か。

 花の様子、例えば小ぶりの花か大きな花か色や形などはなの特徴を説明しま

す。

 それらの花と花瓶との組み合わせがよかったか合わないと思ったかなども

観察します。

 このように文章で見たことを表現することは大変な作業です。見たことを、

どこまで説明するかを考えなければなりません。

 それをどんな言葉(文字)で表現するかも重要です。そのために上記のような観

察練習をします。

 今回はここまでにします。

 


相撲協会のウェットな迷走

2017年12月23日 19時28分54秒 | 日記・エッセイ・コラム

 今年もあと数日になってしまいましたね。世界ではいろいろな事件・事故が起き

てしまいました。本当に残念です。どうしてこうも人間の欲望はとどまることが

出来ないのでしょうか。このことはいずれまたの機会に述べることにします。

 相撲協会が迷走しています。

 初めはホンの些細な事のために手を上げてしまったのでしょうが。挙げた手を

振り下ろしてはいけませんね。それをやってしまったために自らの将来を逸して

しまったり、被害者の方はもしかしたら相撲を取れなくなるかもしれません。

 これに対して、相撲協会は早く結論を出したいという態度が見え見えですね。

傷害事件になった以上、司法の判断が出る前に力士の処分を出すのは如何なもの

でしょうか疑問があります。その処分にしてもいろんな問題があるようですね。

例えば、加害者の力士に高額の慰労金を支給すると言うことですね。昔はそうい

うことを盗人に追い銭といったものです。そういうところが貴乃花親方の理想と

する相撲道と違うのでしょうね。その理由の中に自分から引退を申し出たと言う

ことが責任をとったという判断になったのかもしれません。もし一般の企業での

ことだとしたら、そんな処分は出ないだろうと思います。このような相撲協会の

甘さが今後も残されるとしたら自浄作用は進展しないでしょう。

 


40周年記念大会

2017年12月23日 07時56分22秒 | 日記・エッセイ・コラム

 我が町の囲碁愛好会が40周年を迎えると言うことです。40周年という

のは、やはり重みがありますね。毎週土曜・日曜日の碁会ですがいろいろ

な方と囲碁を打ちながら町の話題や世界情勢?、年金の話や健康の話が交

わされてきました。

 私が入会したのは、勤めから実をひいたトスですから10年前になります。

この期間内にもいろいろなことがありましたが、もっとも置き置くに残っ

ていることが二つあります。その一つは、町内にお住まいがあるプロ棋士

九段の方が指導碁を打ってくださることです。なかなか勝たしてくれませ

んがいい勉強になり升。もう一つは秦野市の囲碁クラブの方々と冬夏2回

親善対抗戦が行われるtことです。永年開催されてくると成績は拮抗してい

ることが分かります。対戦の模様は本ブログにもか言ったことがあります

が、自分の気力型の地域で通用するという確認も出来ます。

 明日24日に40周年記念大会が開催されます。私も久しぶりに参加す

ることにしています。結果は若い方に負けないようにしたいと思いますが

何とも分かりません。


高齢化の波はここまできました

2017年12月20日 12時52分04秒 | 日記・エッセイ・コラム

 これは友人が住んでいるある新興住宅地での話です。新興住宅地も含めて。

この町には地区別に自治会という組織があり町政の下請けの役割をボランテア

として担っているそうです。その中に、いろいろな町の通知を住民に伝えるこ

とやその他にも町主催の行事の準備・運営などをボランテアとして実行するこ

ともあるそうです。

 しかし、ここの住民の悩みは子どもたちが育った家に居住する人が少ないこ

とです。その結果、自治会の運営が滞ることになってきたそうです。これまで

やってきたようなボランテア活動の十分な運営が困難になって来たと言うこと

です。

 その対策かどうか分かりませんが、町では住民増加政策を計画し実行に移し

たが改善されるまで10年単位の期間が必要だろうということです。他によい方

策があればよいのですが。高齢化の波はここまできているのですね。

 日本国全体を見ても、この町と同様なところが多数あると言うことです。

 政府は少子化対策をいろいろ立案し実行しようとしていますが、なかなか実

を結ぶところまで行っていないようですね。幼児教育の無料化を公約にしてい

たと思ったのですが、私立の保育園や幼稚園を対象外にすると報道されていま

す。このような差別をすることは国の政策としてどうかと思いますね。もしそ

ういうことにするならば公約を発表する際にそのことをいっておかなければい

けないと思います。

 私の感想ですが、少子化対策は日本の将来を見据えた国の重要な問題です。

それを公約にした選挙で過半数を超える議員を獲得したすぐ後で公約を変更す

るというのは国民に対する背信行為ではないかと思うのです。このような政治

がまかり通ることが通常になってしまえば日本の将来は困ったことになるでし

ょう。


おばあちゃんのビーズのバッグ 

2017年12月20日 11時15分19秒 | おとなの童話

  秋の柔らかい日の光が、縁側でかぎ針編みをしているおばあさんの背中に注

がれています。そこへ、息子の嫁の明子がお茶をもってきました。

「お茶を入れましたよ。お義母さんの作るビーズのバッグはいつ見てもきれい

ね」

「おや、気にいってくれたのかい。近所の皆さんも気にいってくれてね、私に

も作ってくださいって頼まれるのですよ」

「だってこんな素敵なのどこを探したってないわよ」

 おばあさんは、もう八十才を過ぎているのにしっかりした手さばきでかぎ針

を動かしてせっせと小銭入れを編んでいた。

「でもね、私もこの頃、目が悪くなってきたようで手が進まなくなってきたの

よ」

「あらそうなの。いつもと同じようにみえるけど」

「針先は見えるのですけどね、見ているところの周りがぼやけて見にくくなっ

てきたのよ」

「ちょっと目を見せて」

 義母は、眼鏡をはずして明子の方へ顔を向けた。だけど明子には何の変わり

もないように見えた。

「私には何も変わったところがないように見えるけど」

「そうかい。もうずいぶん使ってきたから疲れが出てきたのかしらね」

「良夫さんが戻ってきたら相談してみましょうね」

「そうしておくれ。あの子はいつ帰ってくるのかしらね」

「もうすぐだと思いますよ。それまであまり目が疲れないようにしてくださ

いね」

「はい、わかりました。お世話をかけますね」

「どういたしまして」

 といい合って二人はクスッと笑顔になった。

 お祖母さんは、これまでもたくさんのバッグや財布を作っては近所の人たち

にあげてきた。それでかぎ針のおばあちゃんと近所の人たちに親しまれていた。

  なかには自分で作りたいから教えてほしいという人もいたけど、おばあさん

はそんながらじゃないよと言って断っていた。

 息子の良夫は、勤め先の仕事で外国へ出張に行っていたが、もうじき帰って

くる予定だった。

 おばあさんは時々手を休めては遠いところを眺める様子を見せた。おばあさ

んは、目が見えるあいだに息子が戻ってきてくれるだろうかと心配しているの

だった。

  ある日、お祖母さんの手からかぎ針を落ちてしまった。そして縁側でぼーっ

としているようになった。それに気がついた明子が義母の目を見ると両方の目

がなんだか雲がかかっているように白くなっていた。

  お祖母さんの目は日増しに白くなってきて全体が白くなってしまった。その

ために身の回りのことができなくなってしまった。

  明子はそれを国際電話で良夫に伝えた。

「もう少し回りたいところがあるのだが、先方に連絡して予定を変えることが

できたら、五日後には戻れるようにするからそのあいだ気をつけてくれないか」

 明子は近くの眼科医院に義母を連れて行き受診した。目の白いのは白内障と

いって手術をすれば見えるようになると言ってくれた。しかしその眼科医院で

は設備がないので手術できないと言われた。

  数日後に、良夫が帰ってきた。良夫はすぐ母親のところへ行って目を見た。

目が真っ白なのを確認すると、良夫はすぐに一緒に仕事をしている大学の眼科

の教授に電話をかけて相談をした。教授は明日すぐおばあさんを連れてきてく

ださい。受付には私の方から連絡しておくからといって電話を切った。

  翌日、良夫は母を車に乗せて大学病院の眼科へ連れて行った。教授はすぐ診

察してくれた。そして、

「おばあさんにはこのまま入院してもらいましょう。明日検査をして明後日手

術をします。ご高齢ですから片方だけになるかもしれません。手術をすればよ

く見えるようになりますよ。あなたはかえって着がえとか必要なものを明日お

持ちください」

「ありがとうございます。よろしく願いします」

 おばあさんは、十日間ほど入院することになった。おばあさんの白内障手術

は何事もなくすみ、分厚いレンズの眼鏡を作ってくれた。

 おばあさんの包帯がとれ、眼鏡をかけると、

「ああ、よく見えるわ。先生、本当にありがとうございます。またかぎ針を使

えますね」

「お元気でしたので両眼とも手術をしました。よく見えるようになってよかっ

たですね。もし不都合があったらすぐ連絡してくださいね」

「ありがとうございました」

 良夫は母を車に乗せて家へ向かった。おばあさんは、移っていく街の風景を

見ながら、東京はずいぶんかわってしまったねえ、とつぶやいた。

 お祖母さんは、またかぎ針でビーズのバッグを作り始めました。今度は明子

のを作り出したのです。バッグはピンクの糸に虹色に輝くビーズが通してあり

ました。縁側にはその日もあたたかい光がおばあさんに注がれていました。