寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

行き違いの一言

2016年05月31日 14時53分34秒 | 日記・エッセイ・コラム

 私は落語が好きでCDやレコードであるいは最近は

TVで放送される番組で聞いたり見たりします。特に

古今亭志ん生や三遊亭圓生の語り口がたまりませんね。

そして間の取り方が素晴らしいのです。噺家の修行と

いうのは師匠の前で話を語り、直しをしてもらうそう

です。後は自分でお客の反応を見ながら工夫するのが

大切だそうですね。

 志ん生の落語のでこんな話があります。

「おい、あれはどうした」

「ああ、あれはなにのところへもってっといたよ」

「そうか、わかった。後は俺の方で何しておくわ」

「そうか何のことはそれで安心した」

 これですべて通じてしまうのだから不思議ですね。

 もしこの会話の中で二人が違う”あれ”のことを話し

ているとしたらどうなるでしょうか。とんでもない

結果になるかもしれませんね。

 最近、企業を標的にした高額詐欺事件が頻繁に発生

しているという報道がありますね。詐欺というのは、

同じ言葉を当事者間の解釈に違いが出た結果ですが、

当事者はそれぞれことなる思惑があったときに加害者

がそれを利用する。被害者は自分の都合よい方へ解釈

する。この行き違いの言葉が重大な損害につながるの

です。

 前にも書きましたが、妻と妻の妹の会話を聞いてい

ると不思議な気持ちになってしまいます。私にはお互

いに違う内容を話しているのに返事をすることがある

から不思議ですね。

 さて長男が、眼瞼ガンという診断で3週間ほど入院

して手術で切除していただき退院しました。担当医は

術後がん組織の周辺を少し大きめに切除しましたが、

全部取り切れていなければ再発することがあるかもし

れません。といいました。怖い言い方ですね。医師の

世界では普通なのでしょうか。

 医学に素人の私たちには、”全部取り切れていなけれ

ば”云々というこの医師の言葉はどう解釈したらよいの

かわかりません。

 すれ違いの一言にならなければよいと思うのですが。


記憶に残っている映画(36)「地底探検」

2016年05月31日 14時07分18秒 | 寓居人の思い出話

 若い時代はいろんなことに好奇心を持つものですね。

特に自分の知らない世界やいったことのない場所など

自分で行ってみたいと思うものです。

 例えば月世界や火星など、もっと身近なところと言

えば、南極などいろんなところがあります。深海も同

じように未知の世界ですね。それと地底世界があれば

そこも行ってみたいと思います。昭和20年代にある

少年雑誌に「不思議な国のプッチャー」という漫画が

掲載されていました。ある号で、地底人が出てきまし

た。火山の噴火物の中に人工の物体が発見されたので

す。詳しい話はいつか記事に書こうと思います。

 さてこの「地底探検」という映画は同じように噴出

物の中に人工物を発見したことから、地底世界の存在

を信じた科学者を含めた数人が探検に出かけます。

 地底世界では、巨大キノコを発見したり、恐竜が出

てきたり、大きな海があったりと観客を楽しませてく

れました。最後はアトランテイス文明を発見したとき

大きな地震があり溶岩がせりあがってくる中、浴槽?

にのって火口を溶岩に押し上げられて地上へ生還する

という話です。

 見ていて楽しい映画でしたね。地底世界を扱った映

画は、この他にも「地球が止まる日」というのがあり

ます。この映画は地球が止まるのを防ぐ方法が論理的

に示されていないのが残念でした。


子供と騒音

2016年05月31日 09時19分27秒 | 日記・エッセイ・コラム

 近頃、子供の騒音がうるさいと言って保育所建設に

反対する住民が増えているということです。

 国は女性の活躍を促す政策を打ちだしています。小

さな子供を持つ女性は働きたくとも子供を預ける保育

所が少ないので思うように働くことができない。それ

で保育所を建設しようとすると建設予定地周辺の住民

が保育所ができると子供が騒ぐ声がうるさいと言って

保育所建設に反対する人たちがいるようです。

 反対する人も子育てした時代があったでしょう。子

供たち公園で遊ばせたことがあったでしょう。そんな

とき子供たちが大きな声を出して遊んだでしょう。周

囲の方々はそんな様子を見てきっと微笑したことと思

います。

 そうなんです。子供は大きな声を出して飛び回るの

が当たり前なんです。それを優しく見守るのが大人な

んです。そうして人間は世代を重ねていくものです。

それが社会でしょう。

 保育所を建設するのに反対する人達にお願いします。

自分の若いころを思い出して、子供の大きい声を楽し

もうじゃありませんか。

 


舛添氏は第三者の調査結果を待つというけれど

2016年05月26日 17時04分44秒 | 日記・エッセイ・コラム

 いろいろな疑惑にまみれている舛添都知事は、第三者

に何かを調査するよう依頼したという。そもそも第三者

というのは当事者が依頼するものなのだろうかという疑

問がまたまた出てきた。当事者が依頼するということは

自分の不利になるような結果は出さないということでは

ないのだろうか。

 当事者がすべてを明らかにして都民に判断してもらう

のが良いと思うのだが、そうは考えないのだろうか。

 金銭で苦労した人なら、その怖さも十分承知している

だろう。だから公私をはっきり区別するものなのだとい

う。はっきり説明した方がご自分のためでもあり、いろ

んな意味で経済的負担が少なくなるのではないだろうか。

 それでもTVの報道によると、こんなに疑惑が出てきた

舛添都知事の辞任を避けたいという都民が多いというの

はどうしてなのだろうか。再選挙の費用が勿体ないとい

うことなのだろうか。もしそうだとしたら、金がものを

いう社会になってしまうのではないだろうか。

 かってTVタレントで一度も選挙運動をしないで知事に

なったり、週に二、三日しか登庁しなかった知事がいた。

ミーハー的な人気だけで選ぶのではなく候補者の為政者

としての能力を見極めて選ばなければならないだろう。

 都民に限らず私たちも真剣に国会議員や為政者の選出

を行わなければいけないだろう。

 今年は、参議院選挙が行われる。しっかりと候補者を

選んで選挙することにしたい。


お中元(お歳暮も)は送りません

2016年05月25日 11時06分19秒 | 日記・エッセイ・コラム

 私は仕事柄、お中元をいただく側にいると同時に

お世話になった方へお中元を贈る側にもいました。

 ずいぶん以前からお中元やお歳暮の贈り物につい

ていろいろ言われてきましたよ。もらう立場の話で

は、例えば同じようなものを複数の方からいただく

と使いきれず残ったものの処分に困ることがある。

自分の生活上不要なものをいただくのも困る。特に

食品やアルコール飲料などはどうしても処分しなけ

ればならず、送ってくださった方に申し訳ない。

 以上のことを贈る側として考えると、何を贈った

らよいかわからないままにデパートなどで展示品を

見て価格と相談して上記のことを無視して送ってし

まう。贈られた方は迷惑とまではいいませんが、お

返しを選んだり送る手続きなど面倒?なことになり

ます。

 それで古来からの習慣を私は無視することにしま

した。今は年賀状もメールでいただく以外は遠慮し

ています。住所氏名を書いてあるものをごみとして

出すことも気になります。それでシュレッダーも買

いました。

 ただし全面的に贈答の古い習慣を否定するもので

はありません。贈り物をしなかったからと言ってそ

の後の日常に影響が出ない社会にしなければなりま

せん。


舛添東京都知事への不信感

2016年05月25日 10時16分17秒 | 日記・エッセイ・コラム

 舛添要一東京都知事の金銭面での公私混同が話題

になっていますね。私は東京都民ではありませんが

一般的に舛添氏を政治家として見ても金銭面での不

信感はぬぐえません。それで少し書かせていただき

ました。

 知事は家族で行った旅行が政治的な会議であった、

といっていますね。それは重要な会議だったとも。

そんな重要に会議に家族を連れて行くでしょうか。

ついでに家族を連れて行ったというのは、公的資金

を家族旅行に使ったということですよね。もしそう

ではないというなら、宿泊代金は自分の分と家族の

分とを分けて支払うのが当たり前ではありませんか。

 また、趣味の美術品や美術書などを購入した目的

は、外国の同業者(政治家?)へのお土産だと言っ

ていますね。その金額が何かみみっちいような気が

します。一般的に政治家が外国の政治家に贈り物を

する場合の価格はどのくらいが適当なのか不明です

がオークションで低価格で落札したあまり評価され

ないものや古書店で2000円とか3000円の古本を贈

るのは非常識とも考えられます。もちろん相手に購

入方法を言うことはないでしょうが。これも不信感

を持たれる要素です。もし万一家宅捜査が入るよう

な事態になって、外国人に送ったという物品が出て

きたらどう説明するのでしょうか。

 例えば上記のようなチマチマしたことの重なりが

政治家としての不信感になってしまうのです。

 5月25日付の読売新聞に守屋秀繁横綱審議委員会

委員長が白鳳について「横綱としてわきまえる心」

を持てと語っています。たかがスポーツというかも

しれませんが、どんな社会でもトップに立つものは

その社会で持っていなければならない「わきまえる

心」を持っていなければならないということです。

もちろんこれはトップに立つものだけに限られるも

のではありません。私たち個人でも同じことが言え

ます。

 守屋氏は続けて、横綱にふさわしくない手段を用

いて勝たなければならないなら潔く引退すべきだと

語っています。

 舛添東京都知事も都民にそして社会に不信感を持

たれるようなことを続けるなら、辞任する道しか残

されていないのではないでしょうか。社会は猛省を

求めたりはしないでしょう。求めるのはたった一つ

都知事の地位を汚すことない潔さだけだと思います。

 


満月と火星

2016年05月22日 22時12分58秒 | 日記・エッセイ・コラム

   

 本日は満月です。そして赤い火星が月のすぐ近くにありました。

 写真左は、CANON Power Shot SX710HSの60倍ズームで

写しました。少し薄い雲がかかっていたのですが、よく撮れま

した。さすがにクレータは無理でした。

 中央の写真は火星ですが、赤いことはわかりました。

 写真右は月と火星を1枚に入るように写しました。月の右のほう

に火星が写っています。拡大してご覧ください。

 月の右のほうに多分木星と思われるのがあるのですが被写界に入

りませんでした。もしかしたら月の陰のあったのかもしれません。


異次元世界からの招待(3)

2016年05月22日 14時51分17秒 | 寓話

「母さんどうしたの。何か急用があったの」
「ああ、澄夫かい。別に急用と言うこともないんだけ

どね。父さんの法事をどうしようかと思ってね。チョ

ット相談したかったんだよ」

「そうか今年は7回忌だったね。もうそんなに時間が

過ぎたんだね」

「そうなんだよ。それでどうしようかね」

「母さんに任せるって言うことも出来ないから、僕の

方でなんとかするよ。そのうちに打ち合わせに家に帰る

から」

「そうしてくれると助かるよ。それでいつ帰ってくる

んだい」

「そだなあ...。すぐというわけにはいかない事情

があるんだけど、今月中には帰ることが出来ると思う」

「何しろ来月のことだからね、出来るだけ早く帰ってき

ておくれね」

「わかった。また近いうちに電話するよ。母さんも身

体に気を付けてくれよな」

「それからね。もう一つあるんだよ。前から言っていた

ことだけど、お前の結婚の話なんだけどね。まだその気

がないのかい」

「その話は、家に帰ったときに話すよ。じゃ、また電話

掛けるから」

 佐々木は父の7回忌か、はやいものだなーもう7年も

経ったのだと少し感傷的になってしまったが、そんな時

間はなかった。北館主任教授に言われた政府失踪者調査

に参加するかどうかを考えなければならない。各分野の

専門家が突然失踪している。しかも世界的な規模で発生し

ていると言うことは確かに重大なことだ。敗戦後の日本

から誘拐したような話ではなさそうだと思うが実態は全

く不明だと言うことだ。何のために失踪するのだろうか。

今自分一人で考えてもデータが何にもないので考えよが

いことに気がついて佐々木はそのプロジェクトに参加し

て原因と目的を解明してやろうと決心した。

 このことは口外するなと言うことなので親友の馬場に

も相談できない。明日北館主任教授に参加したい旨を伝

えることにしてその件は今日は棚上げすることにした。

 佐々木は今日届いた専門学会誌を取り出してパラパラ

とページを繰っていたが疲れが出てきて眠ってしまった。


路傍の花2

2016年05月18日 14時58分44秒 | 日記・エッセイ・コラム

     

 路傍の花アジサイの蕾がこんなに大きくなりました。

まもなく色がついてくるでしょうね。ここのアジサイは

数十本しかありませんが満開になると皆さんが足を止め

て見入るようです。

      


我が家に庭に咲く花は現在20種類以上ありますが、上の

左端の赤い花は木瓜でしょうか。少し花が大きいようです

から違う花かもしれません。

中と右の花は、シャクナゲだそうです。シャクナゲは、山

梨県の金峰山から国師ケ岳への山道にシャクナゲ林道という

ところがあります。5月下旬から6月中旬にかけてあたり一

面赤一色になります。それは見事なものです。

      

この写真は交差点で赤信号停止中に飛んできてバックミラー

にとまった蛾あるいは蝶です面白い模様でしたので急いで写

真に撮りました。画像がはっきりしませんのでわかりにくい

と思いますが名前を知っている方はコメントをください。

 

 

 

 

 


絆(きずな)

2016年05月16日 09時16分33秒 | 日記・エッセイ・コラム

 妻と久しぶりに喫茶店でお茶を飲みました。こんな

ことは記事にするようなものではありませんが、妻が

少しでもストレスから解放されるならこんなこともよ

いものだと思い書き留めることにしました。

 と言いますのは、珍しく妻が洋服を買いに行くから

付き合ってほしいと言ってきたので久しぶりのことだ

し断る理由もなかったので出かけることにしました。

 妻の洋服選びは結構時間がかかるので、私は喫茶店

でお茶を飲みながら待つことにしました。店の中は年

配の女性ばかりで少し入りにくかったのですが、ここ

と約束てしまったし他に店がなかったので思い切って

入りました。冷たいコーヒーを頼んで落ち着いて周辺

を見回すと、妻よりも少し若いようですが服装はあで

やかな気がしました。妻も、もう少し派手なものを着

るとよいと思うのですが本人の好みで私が云々するこ

とはしませんでした。

 そういえば、私が喫茶店に入ったのもかなり前のこ

とだったのを思い出しました。退職してから孫と一緒

に外食する以外に外で食事をすることも一人静かにコ

ーヒーを飲むこともしなくなっていたのですね。

 私は持ち歩いていたタブレットを出して依頼原稿を

打ち込み始めました。今回の依頼は子供と大人向けの

童話です。字数制限が2000字と少ないので、起承転

結が難しいです。しかし子供たちに喜ばれる作品にし

たいと思って半年ほど構想をねってきました。

 2000字のために半年もかかるというのは、素人(?)

物書きだからでしょう。導入部を書き終わるころ妻が

買い物袋を提げて喫茶店に入ってきました。私は抹茶

ラテというのを頼むと妻も同じものをと注文しました。

久しぶりに向き合って腰かけてみると、妻も年を取っ

たなあとしみじみ眺めてしまいました。

 抹茶ラテを飲みながら、妻の服を見た最初の店にあ

った黒いTシャツのことをさりげなく話すと、妻も

「そうね。私もあれがパッと目に着いたけど 、価格が

予定と会わなかったの」

「でもたまに一緒に来たのだから、わたしが」

 というと、妻は

「この次の時にお願いするわ」

 と言ってほほ笑んだ。