寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

人生を変えた一言

2013年01月13日 16時09分51秒 | 日記・エッセイ・コラム

  迷っているときや困っているときに何気ない一言が、迷いを払拭したり困っている事を解決に導くことがあります。
 A君が大学2年生の時、ワンダーホーゲルブに所属していた。その年の年末にインフルエンザが流行った。香港A57型というインフルエンザだった。A君はこれに感染し高熱を出した。数日が過ぎて熱が下がったので、大学へ行った。放課後、ワンゲルのアップザイレンの訓練をやるということになり校舎の煙突の上に上がった。そこからロープを伝って地上へ降りるのだ。数人が次々に下へ降り、A君の番になった。A君はロープを教えられたとおりに体に巻き付けて、煙突の頂から地上へ降り始めた。2階部分へきたところで全身が震えてきた。いわゆる悪寒がおそってきたのだ。インフルエンザのぶり返しが来たのだ。途中で止まってしまい、上級生の方に救助された。すぐに家路についたのだが、悪寒と吐き気で電車の中で動く事ができなくなってしまった。這々の体で自宅にたどり着き、そのまま寝込んでしまった。運悪く気管支炎を併発してしまい、2月の後期試験を受けられなくなった。
 そのために2年次をもう一度やり直さなければならなくなった。A君は非常に落ち込んでしまい、通学する気分がなくなってしまった。そんな状態をひきずるのがいやになりN教授に相談にいった。A君は実験系の学科に所属していたので、実験室の都合で2年と3年の実験を同時進行することができないといわれた。つまり留年することが決定的になったのである。N教授に大学を退学して別のことをした方がよいのだろうかといったところ、N教授は、
「君、若いときの1年なんて長い人生の間では誤差のようなものだ。この1年を有意義に過ごせば元は取れるだろう」といった。
 A君は、N教授のこの一言で人生の考え方が変わったという。その後、A君は大学を卒業して一流企業に入り、現在もその企業で取締役として最後の仕事をしているという。


男の手料理といえるかな? -圧力鍋でご飯を炊く-

2013年01月10日 19時02分39秒 | 日記・エッセイ・コラム

  食事の準備はいろいろ想像することができてなかなか楽しい。最近は圧力鍋を使用していろいろ試みている。3,4日前から飯を炊くのをやっている。
 鍋付属のレシピ集には、米カップ3杯を洗ってざるに入れて水切りをする。米を圧力鍋に入れて、米と同量の水を入れ、ふたをして密閉する。
 中火から強火で加熱し、圧力コマが回り出してからコマが回り続ける程度には弱火にして4~5分間加熱する。
 ガスを止めて10分間から12分間蒸らす。
 コマを倒して圧力を抜き、そのままの状態で20分ほど蒸らす。
これで出来上がりである。
ところがレシピ通りに水加減をすると、飯がかなり堅めになってしまう。そこで水を4カップにしてみたら、ほどよいかたさと粘りけが出てふっくらしてとても美味しかった。
 その上に、ガスの消費量を節約できるし時間も短縮される。めでたしめでたしである。


ミノタンのお正月(タコ揚げ)

2013年01月01日 23時35分51秒 | 子供のための科学のお話

 ミノタンは今朝早く起きて、パパ、ママと初目の出を見に行きました。海のずーっと向こうの方が少しずつ明るくなり、やがて燃えているように真っ赤なお日さまが昇って来ました。お日さまの上にあった雲が黄金色に輝き、とってもきれいでした。
 パパとママはお日さまに向かって手を合わせて、ミノタンが健やかに成長するように、世界の平和が早く来るように、そして世界中の人たちが幸せになるようにお祈りをしました。
 ミノタンは、お日さまがすっかり海から出るまで見ていましたが、お日さまの光が強くなって来たので眩しくなりました。すると、パパが、
 「お日さまが上の方へ昇って来ると、目を悪くするからいつまでも見ていてはいけないよ。これから少し海岸を散歩してから帰ろうか」
 と言って、ミノタンを真中にして手をつなぎ波打ち際を歩きました。地上が明るくなったので、砂の上にたくさんの貝殻が落ちているのが見えるようになりました。
 「パパ、この白いものはなんなの?」
 とミノタンはパパに聞きました。
 「これは貝殻っていうんだよ。海の砂の中に潜って棲んでいたいろいろな貝の抜け殻なんだよ」
 とパパが言いました。
 「砂の中にいたら苦しくないのかな」
とミノタンは不思議に思いました。
 「ミノタンが大きくなって、いっぱい勉強すると解るようになるんだけど、今はまだ難しいことだね」
 と言いながら少し貝の話をしてくれました。
 「普通の貝は海水がしたるくらいの浅い海の砂の中に棲んでいてね、貝殻の隙間から管を出して海水の中に溶けている空気(酸素)を吸うんだよ。ほら、前に水族館に行ったとき水槽の中に潜っていた人がいたね、あれと似ているね。だから砂の中にいても平気なんだよ」
 とパパが教えてくれました。
 ミノタンは難しいと思いましたが、貝に興味をもったようです。こんど貝のお話の絵本を買ってもらおうと思いました。
 初日の出を見てお家へ帰って来ると改めて
「おばあちゃん、パパ、ママおめでとうございます。」
 とミノタンは大きな声でおばあちゃんとパパとママに元旦の挨拶をしました。
「はい、おめでとう」
 とパパとママは声を合わせてお返事をしました。
 ミノタンの大きな声を聞きつけて、田舎から来ていたおじいさんが二階から降りて来ました。
「ミノタン、おめでとう」
 と、おじいさんがニコニコしながら言いました。
「おじいちゃん、あけましておめでとうございます」
 とミノタンは大きな声でチャンと挨拶ができました。
「おやまあ、ミノタンはよくご挨拶ができたね」
 とおじいちゃんとおばあちゃんが言いました。
「ご褒美にお年玉をあげましょうね」
 と、おばあちゃんが、小さくてきれいな袋をくれました。
「わーい、おじいちゃんおばあちゃん、ありがとうございます。パパ、ママお年玉をもらったよ。ほら!」
 とミノタンは、うれしさいっぱいにお年玉を見せました。
「さあ、お雑煮を食べましょうね。ちょうどおもちも焼けてきたわ」
とママが言いました。
「いただきます」
 とミノタンは言ってお雑煮を食べ始めました。
「ミノタン、おもちは少しずつよくかんで食べるのよ。そうしないとのどに詰まってしまうからね」
 とママが言いました。
「はーい」
 と言いながら、おもちを少しずつかみ切って食べました。
「おいしいね」
 とミノタンは、おもちを残さずに食べました。
「ミノタン、おせち料理も食べてね」
 と、おばあちゃんが一言いました。
 ミノタンは、厚焼き卵や黒豆やお煮染めを食べました。
 「もうお腹いっぱいだよ。ごちそうさま」
 と言ってミノタンは、お庭の見えるところへ行きました。お庭には、椿の木が赤い花をいっぱいつけていました。そして、雀が土の上の何かをつついていました。
 それからミノタンはおじいちゃん、おばあちゃん、パパ、ママたちとお寺に初詣に行きました。参道は、たくさんの人が歩いていました。お店も出ていました。ママはミノタンのために交通安全のお守りを買ってくれました。
 午後になると、コウタンが遊びに来ました。すると、おじいちゃんは、タコを作ってあげようと言いながら細く割った竹をもってきました。おじいちゃんは竹をナイフで削りながら、昔の子どもの遊びについて話してくれました。
「お正月には、男の子はみんなタコあげをしたもんだよ。タコは自分で竹を削って作ったもんだ。そらこうしてね。そして習字の紙を貼り、貼った紙に絵や文字を描いたものもあったな。できたタコは、両端の下の方に紙のシソポを付けるんだ」
「シッポは何で付けるの」
 とコウタンが聞きました。
「いいとこに気がついたね。タコがあげるとき、シツポを付けておくとタコがくるくる回らなくなるんだよ。そしてタコの上の竹はこうやって糸で少し曲げて弓のようにしておくといいんだ」
 と言いながら、おじいさんはタコをどんどん作っていきました。
「糸は、真ん中と骨の四隅に付けて、5本の糸を一緒に持ち、下の方の糸を少しだけ長くするといいんだ。そら、シッポを付ければできあがりだよ」
 ミノタンとコウタンは、おじいちゃんとおじいちゃんの作ってくれたタコをあげに近くの公園に行きました。公園には他の子もタコをあげに来ていました。そこにヒロもタコをあげていました。
「あ、ヒロもタコあげに来ているよ」
と二人は同時に言いました。ヒロも気が付いて、
「ミノタン、コウタンおめでとう」
と大きな声で言いました。
「やー、ヒロ、おめでとう」
とミノタンとコウタンも言いました。ヒロのパパにもきちんと挨拶をしました。
「やあ、ミノタンとコウタン、おめでとう。今年もヒロシと仲良くしてね」
 とヒロのパパも、挨拶しました。
「オッ、君たちのタコは手作りだね。すごいな、お父さんが作ってくれたのかい」
「これは、ボクのおじいちゃんが作ってくれたんです。絵はコウタンと二人で措いたんです」
 と、ミノタンが言いました。
 二つのタコは、ちょうどよい風に乗って気持ち良さそうにお空で遊び始めました。
 しばらくすると、ミノタンはタコがどうしてお空にあがるのか不思議になりました。
「ミノタン、何を考えているの」

 と、コウタンが聞きました。
「うん、どうしてタコはお空にあがるのかなあって、不思議に思ってたんだ」
 とミノタンは言いました。すると、近くにいたヒロのパパがこコニコして、説明してくれました。
「タコに糸を付けるとき、上の両端に付けた糸は下のよりも少し短く付けてあるだろう。そうすると、風がタコに当たると下に流れる風よりも上に流れる風の方が多くなるんだよ。そうするとタコは上に行くんだけど、いやー、これはまだまだ君たちには難しいね」
 ミノタンは、大きいタコを作り、それに乗ってお空にあがってみたいなあと思いました。

 飛行機が空を飛ぶ、ヨットが風上へ向かって走る、タコが揚がる、霧吹きの霧が出る原理は、基本的には、ベルヌーイの定理(1738年発表)を利用したものです。そう、高校の物理の授業で習ったことですね。ベルヌーイの定理について詳しくはネットで検索すると出てきます。 かなり難しいですが。


ミノタン渋柿を食べる

2013年01月01日 22時02分02秒 | 子供のための科学のお話

 高い青空に、いわし雲がきれいに浮いています。
 今日は、ミノタンの幼稚園では貸し切りバスで遠足に行く日です。ミノタンはママとお弁当を持って幼稚園にきました。しばらくするとコウタンもママと一緒に幼稚園にきました。ミノタンは大きな声で、
「コウタンお早う、コウタンのママお早う」
 と言ってコウタンのところへ走って行きました。コウタンもミノタンに走りよって、
「ミノタンお早う」
 と言いました。
「ミノタンお早う。好いお天気でよかったわね」
 とコウタンのママもにこにこして、ミノタンの頭をなでてくれました。少し離れたところでママたちが挨拶を交わしています。
 ほかのお友達もママと一緒に幼稚園に集まってきました。
 先生が、表へ出てきて、大きな声で、
「みなさん、お早うございます。いつものようにリス組は緑色のハタのところへ、ウサギ組は黄色のハタのところへ集まってください。これから園長先生のお話があります」
 と言いました。幼稚園のお友達は、おしゃべりをしながらハタの前に並びました。
「よい子の皆さんお早うございます」
 と園長先生が言うと、ミノタンたち園児も大きな声で
「園長先生、お早うございます」
 と挨拶をかえしました。園長先生はにこにこして、
「今日はとっても好いお天気になってよかったですね。これからバスに乗って遠足に行きます。皆さんは元気ですか」
「はーい、元気でーす」
「それでは、先生たちのお話を聞いてバスに乗りましょう」
 ミノタンたちは、担任の先生の後について順序よくバスに乗り込みました。みんながバスに乗ると、バスは静かに走り出しました。園児たちは、お友達とお話をしたり外の景色を見ていました。
 しばらくすると、ミノタンのおじいちゃんのいる田舎みたいなところに着きました。
「さあ、皆さん目的地に着きましたよ。バスの中でお話しした注意を守って元気よく遊びましょう」
 と先生が言いました。ミノタンたちは仲のよいお友達同士でおしゃべりをしながらバスを降り、広場の方へ行きました。
 広場でみんなで歌を歌ったり、鬼ごっこをしたり、ボールで遊んだりしているうちに、お昼のお弁当の時間になりました。
 園児たちは先生の周りに座って、ママたちとお弁当を食べました。高くすんだ青空の下でお弁当を食べると、幼稚園で食べるお弁当よりもおいしく感じ、残すことなくみんな食べてしまいました。
 お弁当を食べ終わると、ミノタンたちは、木登りを始めました。
 この広場には、子どもたちが木登りができるように木の回りにはしごがかけてありました。しばらく木の上で歌を歌ったりしていましたが、ミノタンとコウタンは、きれいなオレンジ色の実が沢山ついている木を見つけました。
「わあー、きれいな実が沢山ついているね、コウタン」
「うん、おいしそうな実だね。ミノタン」
 コウタンもこの実が気になってきました。周りを見ると、たくさん実をつけて地面近くまで下がっている枝を見つけました。その枝のところへ行くと、近くにいたおじさんが、
「これは、柿というんだよ。でもまだまだ渋いよ。もっと赤くなると柔らかくなっておいしくなるよ」
 と教えてくれました。ミノタンとコウタンは、オレンジ色の実を一つとって、ハンカチで皮を拭き、そーっと囁ってみました。
 二人とも柿の実を噛ったとたんに、
「ウッ」
 と言って、思わずつばを吐いてしまいました。ミノタンとコウタンは、おじさんが言った〝渋い〟ということがわかりました。
 二人は、
「早く、赤く柔らかくなった柿の実を食べたいね」
 と話し合いました。

 お日さまはミノタンたちを優しく見下ろしながら暖かい日差しを投げかけていました。

 柿の実は、未熟なうちは渋く鳥たちに食べられないように身を守っているのです。そして実の中の種子が熟すと、果肉を甘くして鳥たちが喜んで食べるようにします。そして一緒に食べた種子を遠くへ運んでもらって、そこで芽を出して大きくなり、たくさんの実を付けてもらう作戦を立てているのです。こうして自分たちの子孫(遺伝子)を残すのですね。

 筆者は、パリで完熟した柿を食べたのを思い出しました。実の天辺にスプーンで適当な大きさの穴を開け、スプーンで柔らかい果肉をすくい取って食べたものでした。パリで柿を食べることが出たことに感動しましたし、スプーンで皮を破らないようにすくって食べたことにも感動しました。旅に出るとこんな些細なことにも感動するものですね


新年を迎えて20130101

2013年01月01日 08時17分16秒 | 日記・エッセイ・コラム

明けましてお目出度うございます

     2013.1.1

 本年も変わらず当ブログをご笑覧下さい

 元旦の当地午前8時の気象状況は、晴れ、気温3℃、風無しという現状です。 久しぶりに年賀状を昨年末に出すことができましたので元旦は落ち着いた時を過ごせそうです。昨年セミドキュメンタリー風の書き物が出版されることになり忙しい日々を送ってきましたが、編集作業が終わり印刷に回りました。5月初旬に上梓される予定ですです。お時間がありましたらご笑覧下さい。今年は続編を書いていきます。

 日本の政治が不安定なために国際情勢で遅れがちなことが心配です。新政府が、国内外の諸問題に対して何とか力を発揮する事を期待しています。日本を早く安定にしてほしいと思います。
 私事ですが、本年喜寿を迎えます。若い時のようには参りませんが、相応の生き方をしたいと思います。
 現在、昔の経験や現代社会現象をブログに書いてます。まとめて世の中に出せる代物になるかは不明です。
 
 末筆ながら、皆様にとって本年もよい年となりますよう希望します。