寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

猛暑日も いつしか虫の 音にうつり(20140827)

2014年08月27日 18時57分24秒 | 日記・エッセイ・コラム

 我が町は、暑いあついと言っても夕方から明け方までは海風が吹き寝冷えをしないように気を付けなければならないところである。一昨日からの冷え込みは秋雨前線の北側に入ったからであろう。しかしこのまま秋になってしまうことはないだろう。まだまだ残暑の名残りの日が来ると思っている。しかし自然界は徐々に秋に移っているのは確かである。コオロギが鳴き始め、鈴虫のリーリーリーという長鳴きが聞こえる夜はもう秋に入ったことを私たちに告げているのでだ。この鈴虫の鳴き方は自分のテリトリーを宣言しているものだそうだ。もうすぐリーンリーンという澄んだメスを誘う鳴き声に変わるだろう。昨年はウマオイの鳴き声が聞けなかった。今年はどうだろう。

 もうすぐ二百十日を迎えるが、今のところ台風が発生する様子は北半球の天気図上には見られない。喜ばしいことだ。二百十日というと中学の国語の教科書に作者も不明になってしまったし内容もうろ覚えだが小説が載っていたのを思い出す。たしか阿蘇山の麓の草原で兄弟か友達かの2人が嵐に遭うという内容だったと思う。

 二百十日は関東大震災のあった日でもあり、それを忘れないように防災の日と定めている。またこの日は稲の穂が出て花を咲かす時期に当たり稲作には重要な日でもある。そしてこの頃に台風が来襲することが多いとされる。当節の稲は品種改良の結果もっと早い時期に花を咲かすようになっているという話なので安心ではある。

 日本の時節の設定は農業と関係が深く関わってきたが、当今では少しずれることもある。しかし自然の移ろいは昔と同じように進んでいることにホッとするものでもある。