monologue
夜明けに向けて
 



 今日は長崎の原爆記念日。
「米国はソ連が日本を占領しないよう原爆を落とした。あれで戦争が終わったという頭の整理で、今しょうがないなと思っている」という発言が人々の反感を買って久間章生前防衛相は辞任した。
 原爆は、ウランやプルトニウムなどの原子核が起こす核分裂反応を超臨界状態にすることで爆発させる核兵器で原子爆弾にはウラン235またはプルトニウム239が用いられる。

ウラン235は広島に投下された細い原子爆弾「リトル・ボーイ」に用いられたがプルトニウム239は長崎に投下された丸い原子爆弾「ファットマン」に用いられインプロージョン「爆縮」方式と呼ばれる起爆方式を用いるため高精度の動作が必要で、ニューメキシコ州アラモゴードのトリニティ実験で動作確認テストが行なわれた。

8月6日にはまず広島で戦闘員ではない市民を無差別にウラン型原爆で大量殺戮し、9日にはまだ使用していないプルトニウム型原爆を試した。どちらも戦争を口実にした新型爆弾の人体実験であったとしか思えない。
それでも米国は「広島・長崎への原爆の使用が戦争を終わらせ、連合国の何十万、日本の何百万もの命を救った」と原爆使用を正当化し続ける。広島・長崎での原爆で実際に死んだ人々はこの季節、なにを思うだろうか。
fumio
 




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