monologue
夜明けに向けて
 



アガルタの宮使い
 釜石の山 中程よりきたりて
 笛の音にて其方 呼ぶ

「光の黙示録」より


****************

「アガルタ」といっても普通は意味不明だが宇宙神霊が遺したことばにこんなものがある。
「アガルタに行くのに肉体はいらない。途上に肉体が必要なだけだ。   
アガルタに入る前に、肉体を脱いでいく。ある場所でそれを実行するのだ。その場所は、少しずつ位置を変えながらあなた方の世界とシャンバラとの入り口を形成している。」

残念ながらアガルタへはわたしたちは肉体をもったまま入れない。
なんらかの方法で肉体を離脱した人が意識の状態で入ることはあっても普通は死んで肉体を脱いでから49日かかって入ることになる。そこでこの世に戻って来世を生きる入り口や動き続けるシャンバラへの入り口を探すのだ。その人の霊格によってその道はわかれる。

 先日、ニュー・ジャージーで亡くなった親友、 上田好久、ヨシさんの墓所などについて尋ねようとニュー・ジャージーに電話した。
すると
「We are sorry. You have reached a number that has been disconnected or is no longer in service. If you feel you have reached this recording in error, please check the number and try your call again.」と早口のメッセージが流れた。電話が切られていたのだ。
調べてみるとヨシさんが勤めていた 日本食マーケット「大道」のニュー・ジャージー、 フォートリー店は五月に家賃値上げのために閉店していた。それで寮のようにして従業員を住まわせていたあの家からヨシさんの死後、同僚もほどなく離れざるを得なくなったのである。

やはりあの日、電話していなければヨシさんの死を知ることはなかった。あれ以後しばらくして電話も不通になり、手紙も無駄になっていたのだから。

 ヨシさん、もうアガルタに入りましたか。49日かかって入ればそれからどうする。この世に戻って来世を生きるのか。それとも…。
むこうにいることを選んでもどちらにしてもわたしたちと夜明けのために働くのだろうね。岩戸はこちらとそちらと双方で力を合わせて開くものだから。
fumio



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