monologue
夜明けに向けて
 



二見興玉神社の公式HPによると
「古来より、人々は当二見浦に詣で、夫婦岩の間から差し昇る「日の大神」と、夫婦岩の沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝えられる「興玉神石(おきたましんせき)」 を拝してまいりました。この伊勢の海清き渚より富士の山影を望み、その背から輝き昇る朝日、取り分け夏至の朝日を拝する神厳さは筆舌に尽し難い感動を覚えます。世界を照らし治め、日の大神と称えられる天照大神様の御神威を拝み、また猿田彦大神様の御神力のお陰を戴き、神人一体の極致を体感されますことをお祈り申し上げます。」
とある。夫婦岩の説明札には
「夫婦岩は、沖合660mの海中に鎮まる興玉神石の
鳥居と見なされており、日の出の遙拝所として古くから
知られています。」とあった。
沖合700mと沖合660mで本当はどちらなんだろうと思う。
そこで
昭和十四年一月十五日 発行の
「参拝のしおり」から「興玉神石の事」を以下に引用する。
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立石を距ること六町なる東北海中に霊岩あり、興玉石(おきたまいし)、
又御膳岩(ごぜんいは)と称す大(おほき)さ東西二町、南北一町
周回八町、高二丈三尺を有する楕円形の平岩にして、其の内三ヶ所に岩柱立てり。
往古此の神石(しんせき)露出せしも、数回の海嘯(つなみ)ありし以来水面に現はれず
今は暗礁となりて海中に没し、大干潮時に之を拝するを得ることさへ稀なるに至れり。
然して伊勢湾内航海の舟人(ふなんど)は澳霊(おきたま)と崇敬して深く畏信(ゐしん)し、
又伊勢海二見浦の守護神座(しょうごしんざ)として弘く世の崇拝する所となれり。
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以上であるが、この立石から六町という距離をメートル法に換算して
1町は109.09mなので6×109.09m=654.54mということになる。
これを四捨五入して700mにしたり660mと表記したのであった。
興玉石の大きさ、
東西二町は2×約109mで約218mと
南北一町は1×約109mの 約109m、
周囲八町は8×約109mで 約872m
高二丈三尺は一丈が3.03m で1尺は30.3cm なので計算すると
2.3×3.03m=6.969mということだ。
それは全体で縦218m横109m高さ約7mで周囲872mという大きさの楕円形の平石であったのだ。
陸上競技のトラックが一周400mだからその大きさは想像を絶する。
この石の運搬はピラミッド建設に匹敵する事業であったようだ。いやそれ以上かもしれない。
本当にこんな巨大な石が沈められたのだろうか。ただの法螺話しのように大げさに記載しただけなのか。
謎は解けるどころかますます深まるばかり。
だれかが後ろで忍び笑いしているようだ。
fumio


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
興玉石 (saya)
2010-10-18 12:39:10
二見浦については、けっこう記事にされてますね。
参考になりました。

「興玉(おきたま)」の「興」ですが、「おこ」とも読みますね。
「おこたま」で、「御子魂神石」とも変換できます。

 >「金色の霊蛇と化して本地の御姿を現はし・・・」

これ、「金色の霊だ!と化して本地の御姿を現はし・・・」って変換できます。
「光」だってことかもしれません。

ヒキガエルは「退き返る」「引き帰る」という意味だったりして。帰れってこと?(笑)
 
 
 
黄泉蛙 (fumio)
2010-10-19 11:41:18
sayaさん、こんにちは。
二見浦にはいかにもなにかありそうです。
あの蛙たちは黄泉蛙で甦るのかと思っています。
 
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