monologue
夜明けに向けて
 



1980年12月9日の朝、庭に出るともう80歳近い日本人大家さんが待っていたように「ジョン・レノンが死にましたで」と言う。ロサンジェルスタイムスを持ってきて記事を見せてくれる。記事は何度読んでも意味がスカスカと抜け落ちてつかめなかった。ジョン・レノンはわたしの高校時代からのヒーローだった。世界中の音楽ファンが愕然としただろう。それから20数年を経て今も12月8日の命日が来るとあの日の大家さんのことばをそのまま思い出す。「ジョン・レノンが死にましたで」「ジョン・レノンが死にましたで」今も胸がつまる。同じ思いにとらわれる人は多いだろう。あれからわたしはなにをしたのか、と振り返る。ジョン・レノンに近いことはできただろうかと振り返る。この日は自分を振り返るきっかけにはなる。マーチン・ルーサー・キング牧師の命日4月4日も振り返る機会になる。レノンの命日は胸が苦しくなるけれどひどくはない。キング牧師の場合は考えるだけで涙が溢れてくる。わけがわからないものがある。かれらはわたしたちの時代の偉人として永遠に名をとどめるのだろう。
fumio


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