monologue
夜明けに向けて
 



救急車からまず東川口病院2B病棟の部屋に運びこまれた。
2というのは2階のことでBは緊急性のある患者の病棟だった。
担当医師は整形外科小川政明医師に決まった。担当看護師は山我(やまが)久美看護師。
そしてまず検査のために1階のレントゲン、エコー検査CT撮影にストレッチャーに乗せられて行った。
それで腓骨骨折と診断された。腓骨(ひこつ)とは膝から足首までの外側の骨。
完全に折れているわけではなくヒビが入ったような状態ということだった。
「ヒビですか?」と安心したように問うと
「ヒビといっても折れていることに変わりはないんです」と言われてがっかりした。
fumio


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