monologue
夜明けに向けて
 




1950年代に一般家庭にテレビが普及してから男の子が夢中になったヒーロー物で最大のヒットは宣弘社プロダクション製作大瀬康一主演の月光仮面(げっこうかめん)だった。ところが月光仮面の真似をして子どもが高所から飛び降りて事故が多発して有害番組と批判され1959年に打ち切りになった。その後、宣弘社プロダクションは「ジャガーの眼」という作品を制作したがぱっとしなかった。それで1962年に宣弘社は侍忍者物に舵を切り大瀬康一主演の連続テレビ時代劇『隠密剣士』(おんみつけんし)を制作した。この作品は大ヒットして海外では『ザ・サムライ』というタイトルで放送されてブームになっているとよく噂された。特にオーストラリアや東南アジアでの人気はすごくオーストラリアのロックグループ「メン・アット・ワーク」の曲"Shintaro"は『隠密剣士』の主人公秋草新太郎のことなのだがトーキョーと繰り返すのが面白い。日本人は時代劇なのだから「江戸」でなければと思うけれど海外の人にとってはコーラス部分は「トーキョー」がかっこよく聴こえるのだろう。
fumio

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