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monologue
夜明けに向けて
 



1960年代半ば、グループサウンズと呼ばれるバンドブームが日本にも到来した。ほとんどがビートルズやローリングストーンズのコピーバンドだった。そしてたまにビージーズの曲を演奏するバンドもあった。しかし当時のビージーズのヒット曲「ホリデイ」 「マサチューセッツ」 などは感傷的にすぎて軟弱と見られてロック少年たちに毛嫌いされたのだ。オーストラリアのグループでたしかにその頃主流であったリバプールサウンドではなかった。わたしはかれらの歌では To Love Somebody が一番好きでよく弾き語りしたものだった。

 そんなビージーズが1977年に「映画「サタデー・ナイト・フィーバー」 の音楽を担当してディスコミュージックの旗手として登場してきた時はこのサウンドがあのビージーズかと本当に驚いたものである。ほとんど忘れられていたバンドが最新のリズムに乗って時代の最先端を走っている。なにが起こるかわからない、と思った。一時期消えたように見えてもその間かれらは研鑽し見えないところで努力を重ねていたのだ。そうでないと復活してからすぐ息切れせずにあれほど活躍できなかった。もうかれらを感傷的とか軟弱と評す洋楽ファンはあまりいないだろう。60年代からモーリスの亡くなるまでかれらの息の長い活躍に敬意を表したい。
fumio

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