Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

山田洋二監督の最新作「こんにちは母さん」は人情味溢れる映画です。

2023年09月11日 | 映画・コンサート

 9月8日(金)

 関東平野に台風13号が近づく今日は朝から雨だったので、暇つぶしに近所の映画館へ出掛けた。観たのは久々の山田洋二監督作品「こんにちは母さん」という映画、御年91歳になる山田洋二監督の遺作になるかも知れぬと少し気に掛かっていたのです。

 映画の舞台は東京下町、母と息子を中心にした家族の物語です。下町向島で足袋職人の息子として生まれた昭夫(大泉洋)は一流企業の人事部長を務めるエリートサラリーマンだが、会社のリストラや妻との離婚問題で悩み多き日々を過ごしている。

 一方母親の福江(吉永小百合)は足袋職人の夫を亡くし、染み慣れた向島の我が家で気ままな一人暮らしに勤しみ、ホームレスを支援するボランティア活動に生きがいを見つけている。そんな母と息子が家族や周囲の人々を巻き込んで繰り広げる、山田洋二監督お得意の笑いと涙の人情物語りです。

 主演の息子役大泉洋さんは、コミカルで気負わぬ演技がとてもはまり役でした。その娘役の永野芽郁さんもキュートでチョット生意気な演技がとても良かったです。

 母親役の吉永小百合さんは60年以上前に上映された映画「キューポラのある町」以来、ずっと見続けてきた素敵な女優さんで、80歳間近になる今も変わらぬ美貌で、小百合オーラは健在です。

 それ故彼女の「下町の母ちゃん」役には、ちょっと違和感があった。下町の向島にあんな綺麗な母ちゃんは居てへんやろー。主演の大泉洋さんも「吉永小百合さんが僕の母は無理がある」と言ってるぐらいです。

 下町の母ちゃん役と言えば「寅さん映画のオバちゃん役だった三崎千恵子さん」か、「家政婦は見たの、市原悦子さん」辺りが適役だが残念ながらお二人共既に故人・・だったら最近老け役似合ってきた倍賞千恵子さん何かでも良かったかも知れません。

 というような不満はあったけれど、山田洋二監督定番の善男善女が繰り広げる人情味溢れる映画は、観る者をいつもホンノリ幸せな気分にしてくれます。山田洋二監督がお元気なら、この映画もシリーズ化して欲しいものです。

    ・・「サユリスト、なって彼此50年」・・

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