え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

惨劇の波止場

2023年02月04日 | ドラマ
1930年 アメリカ(MGM) 65分  モノクロ  ドラマ/人情喜劇/サスペンス
原題「Min and Bill」
監督:ジョージ・ヒル
主演:マリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー、ドロシー・ジョーダン、マージョリー・ランボー

(80点) 漁港の安宿女将が血の繋がらない娘を怒鳴りつける愛情物語り

豪快ばばあミン。漁港の安宿兼酒場の女主人ミン。血の繋がらない娘を怒鳴りつけて働かせいてるが実は娘が大好き。娘もそれを分かっているが警察が教育者たちが許さない。しかし年頃になった未成年の娘が酔っ払い口説かれるこの環境は良くないと思い娘を追い出し学長に預けるミン。そんなとき娘には死んだことにしていた本当の母親がやって来る。その女は酔いどれ娼婦で娘に自分の世話をさせようとしていた。こんな女が母親と知ったら娘の人生は台無しになってしまう。有り金はたいて娘を遠い学校へ追い出すように避難させるミン。数年後、立派になった娘は玉の輿に乗って帰ってくる。しかしそのとき本当の母親もまたやって来て玉の輿に乗った娘に寄生しようとする。ミンはミンはっ!!

タイトルが血まみれ惨殺ホラー、ジャーロ系映画のようであるが、どちらかと言うと吉本や松竹の新喜劇な人情もの。すれ違う母娘の情愛をうたった人情喜劇から喜劇の部分をバイオレンスにしたような印象の映画。ラストの光と影の人生模様のシーンは古い時代の古典的な演出が今見ると逆にうわっと思ったりする。主演のババアはこの演技でアカデミー主演女優賞をとったそうな。
原題は「ミンとビル」ビルは漁師でミンの酒場に下宿していてミンの理解者で友人、娘の父親的存在のオジサンでもあるが物語としてサポート役的な位置づけといった印象。
格安DVDでの鑑賞だったが十分キレイで程よい短さがそれなりに楽しめる映画だった。




(2023年2月1日鑑賞廉価DVD-BOX10枚組1780円にて鑑賞)



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