え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

クロノス・ジョウンターの伝説

2020年01月17日 | SF
2019年 日本 87分 SF
監督/蜂須賀健太郎
原作/梶尾真治
出演/下野紘、井桁弘恵、尾崎右宗

(47点) ほぼ原作どおりだが役者が素人すぎて・・・

花屋のねーちゃんに惚れた男は、花屋のねーちゃんが事故で死んだことに絶叫、男の会社では密かにタイムマシーンみたいなものを作ってた。開発途中のその機械クロノス・ジョウンターを使って事故前に飛び彼女を救うのだ。でも過去に滞在できるのは僅か十数分。さらに何故か現在に戻るのではなく1年8か月後の未来に飛ばされてしまう。
もう一回。
説得に失敗して5年後に飛ばされる。
説得に失敗して50年後に飛ばされる。
次が最後、今度こそ彼女を救うのだ。その前にクロノス・ジョウンターを探して数カ月・・・。


「黄泉がえり」等、泣けるSFの名手梶尾真治の代表作を映画化。以前に同原作と似ても似つかない「この胸いっぱいの愛を」に続き二度目の映画化だが今回は原作の一番最初のエピソードを内容的にはほぼ原作どおりに映画化しているのだが・・・。
ほぼほぼ原作どおりだが安っぽい作りで残念。
調べたら主演俳優は人気声優の初の実写映画で、ま、ようするに彼のアイドル映画なのかもしれない。ヒロインも私は知らなかったがゼクシーのCMに出てたモデルだとかで、二人ともつたないけど脇をベテランで固めてくれたらまだマシだったかもしれないが、その他の出演者が観るに堪えない素人演技で、ひょっとしたら小劇団の役者かもしれないけど。学生映画だと思えば我慢できるけど、ちと厳しかった。
映画を見終えた後、原作を読み返してみた。
ほぼほぼストーリーは一緒。でも小説ならでの語りでの説明が映画では出来ていないので感動しにくい。
肝心のクロノス・ジョウンターの外観が原作よりショボクなっていてスケールダウン。
ラスト、原作と違うエンディングが用意されていて、それはそれで。とも思うけど、やはり特に館長とかの素人芝居が足を引っ張っている。素人芝居と言うか演劇好きの素人だと思う。
そんな人を使った演出が悪いんだろうな。残念。


〈2020年1月17日レンタルDVD新作5本1100円にて鑑賞)


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