離婚に苦しむ人へ

今、苦しんでいるあなたに寄り添って。

時間がかかる

2016-02-13 00:00:01 | 日記
今日はめずらしく

数年前のことになりますが、私の体験を話したいと思います。

私は幼稚園前からスキーをしていたほどで、
東京生まれではありますが、
大学生のときには、スキー場で住み込みバイトをしながら
スキーに明け暮れ、20代も冬ともなれば、スキーしか頭にないくらいでした。

大学時代には、1級の資格をとり、社会人でも本格的なクラブに所属。
元妻とも、スキーが縁で知り合ったくらいです。

そんな私にとって、家族で行くスキーはほんとうに憧れでしたし、
冬の温泉旅行は楽しみでした。
子供も生まれ、はじめて2歳の子供を背負って滑ったときの感動は
今も忘れません。
しかし、はじめてにしてそれが最後となりました。

離婚のバタバタや調停やら引っ越しやらお金が底をついたこともありましたが、
もっとも人生で大切にしていた趣味をすることができなくなったのです。

雪を見れば思い出し、
ましてスキーをすることなんて気持ちがついていかず、無理でした。
抑圧していたとは思いますが、行きたいとすら感じていませんでした。

時間の経過とともに、スキーもまたはじめたいとは思いましたが、
何かハードルが高くて、越える気力がなかった。
以前も話したとは思いますが、もともとアウトドア派でしたが、
心理学、カウンセリング、コーチング、読書と勉強や、インドアな生活が続きました。

で、6年くらいしてから、特に何の前触れもなく、
ようやく行こうと思えた時期がきました。
おそらく、自分に無意識に封印していたものに、許可が出たのではないでしょうか。
そして、人生をかけて楽しみ、親からも受け継いできたものを
このまま封印して、死ぬなんてことはできない、もう一度
自分自身の人生の原点に帰ろうと感じたのだと思います。

とはいえ、上級者になるとそれなりにトレーニングしていないと
怪我をします。だから一年かけて身体をとレーニングして復帰。

人生の流れとは不思議なものです。

神奈川に住んでいますから、当時北関東に住んでいた時よりも遠距離とはいえ
不可能ではないのですが、
友人の決めたスキー場が、当時最後の思い出となった東北のスキー場でした。
別に、そこでなくても、近くにもいくらでもあるし、不思議なことです。
なんだか人生の目に見えない流れを感じました。

そして、リフトに乗っても、思い出こそあれ、
そこに感情がもっていかれることもなく、
ただ、生きて、元気に再び自分の趣味を再開できたことに感謝していました。

純粋に、スキーができている自分自身に「おめでとう」を言い、

再び、雪山に戻れたことに感謝と深い感動を覚えました。
私自身の人生の原点に戻ってきたことに対する深い感動です。

復帰までに7年を要しました。
ある意味で、スキーヤーとして最も体力もあり上達する30代を捨てたことになります。

ですが、それでよかったし、スキーは生涯スポーツですから、
これからまた死ぬまで、できるということに感謝しているのです。

あせらないでください。
すべきときは自分でわかります、
そうでないときには、それはそれとしましょう。

今ある感情に素直に従う、それが一番大切なことです。



コメント (10)
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