育毛の道案内人が綴る事実・現実
育毛を考えるなら、事実と現実を知りましょう。発毛・抜け毛で頭皮と心身を壊して毛を無くしている事実と現実があります。
 



私が育毛と言う仕事に関わり始めたのは1999年頃です。本格的に育毛の仕事に携わったのは2000年頃からにになります。


その頃から今までずっと変わらず薄毛の大きな原因になっているのが、頭皮の洗い過ぎによる弊害です。




■皮膚の洗い過ぎは皮膚を傷める


皮膚を良く洗うのに、水かぬるま湯で10秒20秒か長くても1分も洗えば、皮膚表面の汚れやウイルス・細菌は流れてしまいます。


ただし、同じように水かぬるま湯を使用するのでも、5分も10分も洗っていると皮膚表面の皮脂が取れしまい、角質層がふやけてきて傷めてしまうことにもなりかねません。


石鹸や洗浄剤で洗うと、10秒20秒程度でも簡単に皮脂を取ってしまうので、頻繁に毎日洗っていると、軽く10秒程度洗うだけでも傷めることになります。界面活性剤の弊害です。


水やぬるま湯では落ちない油(脂)を落とす時や仕事上清潔にする必要性が高い医療関係者なら、石鹸や洗浄剤で定期的に丁寧に洗う必要があります(保湿剤を使用しないと手が荒れてしまう)が、そうでない場合は水かぬるま湯で10秒か20秒洗うだけで十分です。


■洗顔には気を付けるのに


洗い過ぎでは皮膚が荒れてしまうので、洗顔には気を使っている人も多く、CMや広告を見ても「泡だけで」洗顔して皮膚をこすらないような洗い方を勧めています。


同じ皮膚なのに、頭皮に関しては丁寧にこするように良く洗いなさい的な情報が多いのを不思議に思いませんか?毛穴に皮脂が詰まっているとか、毛穴の詰まりを取り除くなんて言っています。


2010年頃だったと思いますが、有名なエステティシャンの方がTVCMで「毛穴の詰まり」なんて嘘を言っていましたから、毛穴詰まりの話は相当根が深いおかしな話です。


頭皮は皮脂の分泌が多く汚れやすいから?顔の方が覆うものがないのですから汚れやすいですよね。皮脂が多いと言っても、今まで取り過ぎているから多くなっているのであって、洗い過ぎで取り過ぎていなけりゃ、1日でベタつくほど多くはなりません。


■頭皮の洗い過ぎによる弊害


以上のようなおかしな間違った情報と以下の過去の育毛サロン系の広告に従って、頭皮を洗い過ぎている人がとても多いのです。


1990年代の育毛サロンによる広告の影響がとても大きいと言うことです。この頃TVCMや雑誌の広告により、皮脂が毛穴に詰まるとか皮脂で頭皮が傷むとか訴え、「頭皮を綺麗に洗って皮脂を取らなければハゲになる。当サロンでは専用のシャンプーと機材を使用して、使用前が使用後になる」ように宣伝したのです。


今の情報の中にも、マイクロスコープで「使用前→使用後」を見せて、「毛穴が開き、とても綺麗になっています。こんな状態でないと正常に毛が生えて来ないのです。」なんて訴えかけています。


1990年代と全く同じ手法を採っているのですね。進歩がないと言うか、節操がないと言うか、何も知らない人なんだろう、と思ってしまいます。


頭皮の洗い過ぎには以下のような弊害があります。



  • 皮脂の分泌が増える

  • 角質層を傷めるのでフケ症になりやすい

  • 皮膚を傷めるので炎症を起こしやすい

  • ストレスを抱えていると過剰な皮脂が酸化して皮膚を傷める

  • 皮膚常在菌のバランスを崩すので頭皮が臭うようになる

  • 結果、髪の毛が育たない頭皮にしてしまう

  • もしくは、脂漏性湿疹・皮膚炎のような難治性の皮膚疾患になることもある


■頭皮の洗い過ぎを防ぐには?


では、どうしたら良いのでしょうか?


答えは簡単です。洗顔と同じく頭皮のこすり洗いをしなけりゃ良いのです。


当然、洗顔と同じく界面活性剤はアミノ酸系のものだけで作られているシャンプーを使用すること。石鹸はアルカリの害があるので使用しない方が良いです。


問題は洗い方です。お肌のように遮るものがなければ良いのですが、頭皮の場合は髪の毛があります。そして、買う側が求めるのが髪の毛の洗い上がりが良い綺麗に魅せる為のシャンプーなので、普通に洗っていると頭皮に残留して皮膚刺激になります。


次のようにして、頭皮に残さない洗い方を採って下さい。



  1. お湯洗いで指の腹で丁寧に頭皮を洗う。1~2分くらいの時間を取る。ここを丁寧にすることで頭皮の表面に水の膜を作っておく(頭皮が濡れていれば良いです)。

  2. 出来るだけ少量のシャンプーを手の平に取り、両手でもむようにして泡立てる。

  3. その泡で髪の毛を梳くようにして洗う。30秒以内。短い方が良い。

  4. 2度洗いする人は、ここでシャワーの水流だけで泡が切れるまで流す。指と手を使って頭皮をこすらないこと。

  5. 上記の「2」と「3」を繰り返す。

  6. すすぎはお湯でシャンプー剤を浮かして流すイメージで行う。
    1.シャワーの水流を頭皮を削るように当てて泡が切れるまで流す。この時、指と手は使用しないで水流だけで流す。
    2.手の平を頭皮に置き、シャワーの水流を手の平にお湯で貯めながら頭皮のゆすぎ洗いを全体に行う。
    3.シャワーを頭皮に当てながら、指の腹で頭皮を洗って、シャンプー剤を残さないようにする。


  7. このやり方で丁寧に洗えば、頭皮の洗い過ぎにはならないです。


    今現在、皮脂の分泌が多いとか、洗わないとフケや臭いが出る方の場合は、症状が軽ければ上記のやり方で1か月もすれば元のように戻るでしょうが、1か月で戻らない方や症状が重い場合は、頭皮の異常が悪化するだけなので、頭皮のケアをちゃんとした方が良いと思います。そんな方は以下からご相談ください。


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