しし座流星群が降る夜

電話の内容は耳を塞ぎたくなるようなショックなものであった。

身内が病魔に晒されたというのだ。

居ても立ってもいられない気分。

何事もなく、そして大事に至らねばよいのだがと、願うばかり。

 

パソコンの前には、父と母と祖母と私が写っている古い写真が飾ってあるのだが、おそらく私が2歳くらいのもの。

この4人の写真の中で在命中なのは私一人。

身内が少ない私にとって、これ以上失いたくないものが身内の存在なのだ。

 

お盆の入り

今日は「しし座流星群」が夜空を彩るのだという。

ステキな夜ではないか。

　　　

そういえば・・・・・

故郷の鹿島は花火大会だと、しきりにFBの友人が宣伝していたので、

牛間田街道をドライブして鹿島の入り口まで行ってみたが、

花火はとても遠かった。

すぐ近くにある故郷鹿島であるが、遠いのだと思わされた。

友人が観光協会の会長をやっていて、彼の仕切りなので、応援したかったのだが、

何故か鹿島が遠かった。

早々に引き上げて、玄関先で迎え火を焚いた。

我が家に仏様はいらっしゃらないのだが、友人の僧侶の勧めで、こっそり作っていた母のお位牌さんがあるのだ。

鹿島の実家に帰る前に、我が家に寄り道してくれないかと焚いたのだった。

母に身内を病から護ってくれとお願いした。

そんな静かなお盆の夜である。