東京のいちょうはとても窮屈そうであった。
コンクリートの中に、ほんの猫の額ほどのスペースにぽつんと植えられていて、街の飾り物なんであるから・・・・。
東京は何もかもが手に入る。物も、芸術も文化も・・・・・。
しかし「俺はこんな所には棲みたくない。!」と云っているような気がした。
それはまったくその通り
私もまた東京に何日か居るととても疲れてしまう。
例えば地下鉄の喧騒がそうだ。
皆とにかく早足なのだ・・・・。
人並みのスピードに遅れでもしようものなら、次々と体がぶつかってしまうんである。
何事ものんびりと構えている、時間の進行が遅い田舎に住んでいる者には、とんでもない世界。
いちょうの木の下に行き、空気の澄んだ故郷の山奥にひっそりと佇むいちょうの話をしたら・・・・
「そりゃーいいね。とても羨ましい。」と申されました。
そのあと続けて・・・・
「でも僕たち植物は自分で歩けないし、生まれた所で一所懸命に根を張って頑張って生きていくしかないんだもんね・・・。」
とも・・・・・。
さて、地域金融機関たる信用金庫もまさにそうなんであります。
ここの場所から逃げられない。
銀行みたいに儲からないからといって撤退なんぞ出来ない。
そのいちょうの木の近くの花屋さんでみかけた「婚活中」の淑女たち・・・。
寒空に震えておりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます