法人会の大切な仕事で嬉野温泉のある老舗ホテルへ出向くと、高校の先輩でもある社長が汗だくになってお客様のお相手をされていた。
東京のある信用金庫から12班に分かれて1000人もの年金旅行のお客様が訪れるのだと・・・・・。
その今夜は3班目のお客様で館内は一杯なのだといわれる。
信用金庫時代のことが一瞬にして甦った。
このパッケージの企画は信金中金の福岡支店長のアイデアなのだ。
彼は着任早々、私のところに来て、佐賀長崎の観光資源をツブサに観て回りたいのでとアドバイスを求めてきた。
ハウステンボスはもとより、平戸から嬉野温泉のオススメのお宿を紹介して、小島さんはその観光スポットを連休を利用して奥様と自分の足で一軒一軒嘗め回すように見て周り
独自の観光ルートを作り、それを全国の信用金庫に紹介したのだが、その成果が、私が退職して1年になって実を結んでいるのである。
そして何より彼が足で確かめたルートだから、当然に旅行客も大満足だという。
今まで泊まったホテルの中で一番良かったという評価を何人もの東京のお客様から下されたとも聞いた。
お手伝いした者の一人としてこんなに嬉しいことはない。
それにしても素晴らしい男である。
仕事は無から創り上げるもの。無から有を生むもの。
信金中金では信用情報を蓄積した業界が誇るデータベースの構築から、マルチコーラブルという金融機関向けの新種の金融商品を開発するなど大活躍をして、福岡支店にやってきたのだが、
クリエィティブな男はどこに行っても、どんなセクションに配属されようともいい仕事を創り出すものだ。
さらに私が嬉しかったのは、理事長以下九州ひぜん信用金庫のスタッフが信金の法被を着て、12班のお客様すべてをお出迎えするということである。
仕事には直接は関係の無い東京のお客様に対して、同じ信金のお客様がわざわざ営業エリアにいらっしゃるからという配慮なのである。
手間隙のかかること、地銀が出来ないことを平然と当たり前のようにやれる信金は強い。
私も老骨に鞭打ち、法人会の会員増強キャンペーンで飛び回っているが、小島支店長にいい刺激を頂き、
さらにクリエィティブに、熱くアクティブに頑張らねばと思わされた次第である。
ああ、秋風が心地よい。
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