風竿の「人生の達人」烈伝

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樋渡啓祐武雄市長吼える

2014年06月17日 23時59分16秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

私が佐世保でお世話になっている長崎経済同友会佐世保支部の総会跡の講演会に樋渡啓祐武雄市長にご講演を頂いた。

 

就任前には、武雄という土地柄の知名度が皆無だったのを、今や国内でも有数の良く知られた自治体に導いた男の講演なんである。

しかも私が勤務している佐世保市での講演、これは行かずばなるまいというもの。

というより、この講演のコーディネートをしたのは実は私。

経済同友会の西沢理事の要請で、「お願い、何とかして・・・。」と頼んだものなんである。

即決のOKを貰って本日の講演の日を迎えた。

公演内容は民の力を活かして行政の無駄を排しながら、いかに町の活性化を図っていくかという話。

弱冠36歳にして全国最年少市長の座についた彼を、近くからつぶさに見てきた男としては、彼のこれまでの市政プロセスはよく知っている話。

改革者である彼には、本当に出る杭は必ず打たれるという判で押したような茨の道が待ち構えていたのだが、

それに屈することなく、市民病院改革や、図書館改革など、地方からの行政改革を成し遂げてきたのである。

その技法はあくまで正面突破、あまりに反対派と正面切ってやりあうものだから、思い余って、地域社会は調整型の市長の方がいいよと何度も意見したこともあった。

その都度彼は、「それなら次の選挙で私を落選させて下さい。」と言い切ったのであった。

今日の講演は、いつものように本音が無造作に飛び交う隙だらけのいわば彼らしい型破りの内容であった。

聴衆に息もつかせぬ話でどんどん核心を突いていく話術は、これまでの実体験が彼を突き動かしているのだと思った。

いつも反対勢力をこき下ろす彼の手法にはハラハラさせられたものだ。

しかし、今日のご講演を拝聴するに・・・・

これは確信犯だということを思わされた。

コンセプトは明確、すべて解ってやってるんだということ。

議論を日なたのもとに曝け出すために・・・である。

少なくとも相手を慮る常識人であるというのは、これまでのお付き合いで判ってはいたつもりだったが、

敢えて政治を判りやすくするために、というよりかは、一般市民に政治に対する関心を喚起するために、大上段から大鉈を振り下ろす。

実に面白い男である。しかも常に国の政策の先を行っている。

多種多彩な人脈から瞬時に伝わる情報源がすごいのであろう。

市民病院問題から、図書館問題、今度は教育改革。

紆余曲折はあったし、リコールという洗礼も受けながら、ひるまず負けずにやってきた。

そして形を作ってきたのである。

佐世保のお歴々が200人も集う講演会で、彼は武雄から行政を変えるという話を通じて、みんなに「元気良く頑張れば何とかなるもんです。」という話をしていたんである。

佐世保の皆さんはイチイチ頷きながら彼の無手勝流のようで、確信犯のパワーを貰っていたのである。

 

この講演に携わったものとして、心の中で快哉を叫んでいた。

終って皆さんから感謝の言葉を頂戴して、改めて樋渡市長の対外的な評価の大きさを再認識したのである。

それは、市長とともに田舎の地方都市が全国区になった証でもあった。

風は外から武雄に吹いているのを確信した講演会であった。


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